ストレージ・アレイの表示
show storageArrayコマンドは、ストレージ・アレイに関する構成情報を返します。
対応アレイ
このコマンドは、DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H または DE6000F の個々のストレージ・アレイに適用されます。
ロール
このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin または Storage Monitor ロールが必要です。
コンテキスト
パラメーターを指定すると、ストレージ・アレイのコンポーネントと機能の値がリスト形式で返されます。パラメーターは1つまたは複数指定することができます。パラメーターを指定せずにコマンドを入力すると、ストレージ・アレイ・プロファイル全体が表示されます (profileパラメーターを指定した場合と同じ情報)。
構文
show storageArray
[autoSupport| autoSupportConfig | profile |
batteryAge | connections | defaultHostType | healthStatus |
hostTypeTable | hotSpareCoverage | features | time |
volumeDistribution | longRunningOperations | summary | preferredVolumeOwners |
iscsiNegotiationDefaults | unconfiguredIscsiInitiators | autoLoadBalancingEnable |
cacheMirrorDataAssuranceCheckEnable | hostConnectivityReporting]
パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
autoLoadBalancingEnable | 自動ロード・バランシング機能の有効設定ステータスを返すためのパラメーター。 注 自動ロード・バランシング機能を有効にすると、ホスト接続レポート機能も有効になります。 |
autoSupport | 注 このパラメーターは、https クライアント・タイプで実行されている DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H、DE6000F ストレージ・アレイに対してのみ有効です。DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H、DE6000F ストレージ・アレイがクライアント・タイプで実行されている場合は、autoSupportConfigパラメーターを使用します。 |
autoSupportConfig | サポート・データの自動収集処理の現在の状態を返すためのパラメーター。次の情報が返されます。
注 このパラメーターは、symbol クライアント・タイプで実行されている DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H、DE6000F ストレージ・アレイに対してのみ有効です。DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H、DE6000F ストレージ・アレイが |
batteryAge | バッテリーのステータス、使用日数、および交換が必要となるまでの日数を表示するためのパラメーター。両方のバッテリーの情報が表示されます。 |
cacheMirrorDataAssuranceCheckEnable | キャッシュ・ミラー・データ保証機能の有効設定ステータスを返すためのパラメーター。 |
connections | ドライブ・チャネル・ポートの場所とドライブ・チャネルの接続先をリスト形式で表示するためのパラメーター。 |
defaultHostType | デフォルトのホスト・タイプとホスト・タイプ・インデックスを表示するためのパラメーター。 |
features | ストレージ・アレイの機能設定を表示するためのパラメーター。 |
healthStatus | ストレージ・アレイのヘルス、論理プロパティ、および物理コンポーネントのプロパティを表示するためのパラメーター。 |
hostConnectivityReporting | ホスト接続レポート機能の有効設定ステータスを返すためのパラメーター。 |
hostTypeTable | コントローラーが認識するすべてのホスト・タイプを表形式で表示するためのパラメーター。各行には、ホスト・タイプ・インデックスおよびホスト・タイプ・インデックスが表すプラットフォームが表示されます。 |
hotSpareCoverage | ストレージ・アレイ内でホット・スペアが適用されるボリュームと適用されないボリュームに関する情報を表示するためのパラメーター。 |
iscsiNegotiationDefaults | イニシエーターとターゲットのネゴシエーションによって決まる接続レベルの設定に関する情報を返すためのパラメーター。 |
longRunningOperations | ストレージ・アレイ内のボリューム・グループおよびボリュームごとに実行時間の長い処理を表示するためのパラメーター。 longRunningOperationパラメーターで返される情報は次のとおりです。
|
preferredVolumeOwners | ストレージ・アレイ内の各ボリュームの優先コントローラー所有者を表示するためのパラメーター。 |
profile | ストレージ・アレイを構成する論理コンポーネントと物理コンポーネントのすべてのプロパティを表示するためのパラメーター。この情報は複数の画面にわたって表示されます。 注 profileパラメーターを指定すると、ストレージ・アレイに関する詳細情報が返されます。この情報は、ディスプレイ上で複数の画面にわたって表示されます。場合によっては、すべての情報を表示するために、ディスプレイ・バッファのサイズを拡大する必要があります。この情報は非常に詳細であるため、出力をファイルに保存することを推奨します。 プロファイル出力をファイルに保存するには、次のコマンドを使用します。
|
summary | ストレージ・アレイ構成に関する概要情報をリストで表示するためのパラメーター。 |
time | ストレージ・アレイ内の両方のコントローラーに設定されている現在時刻を表示するためのパラメーター。 |
unconfiguredIscsiInitiators | ストレージ・アレイで検出されたイニシエーターのうち、ストレージ・アレイ・トポロジーに設定されていないイニシエーターのリストを返します。 |
volumeDistribution | ストレージ・アレイ内の各ボリュームの現在のコントローラー所有者を表示するためのパラメーター。 |
注記
profileパラメーターを指定すると、ストレージ・アレイに関する詳細情報が表示されます。この情報は、ディスプレイ・モニター上で複数の画面にわたって表示されます。場合によっては、すべての情報を表示するために、ディスプレイ・バッファのサイズを拡大する必要があります。この情報は非常に詳細であるため、出力をファイルに保存することを推奨します。この出力をファイルに保存するには、次の例のようにshow storageArrayコマンドを実行します。
-c "show storageArray profile;" -o "c:\\folder\\storageArrayProfile.txt"
上記のコマンド構文は、Windowsオペレーティング・システムを実行しているホストを対象としています。実際の構文はオペレーティング・システムによって異なります。
ファイルに保存した情報は、設定の記録およびリカバリー時の情報として使用できます。
batteryAgeパラメーターは次の形式で情報を返します。
Battery status: Optimal
Age: 1 day(s)
Days until replacement: 718 day(s)
新しいコントローラー・トレイでは、batteryAgeパラメーターがサポートされません。
defaultHostTypeパラメーターは次の形式で情報を返します。
Default host type: Linux (Host type index 6)
healthStatusパラメーターは次の形式で情報を返します。
Storage array health status = optimal.
hostTypeTableパラメーターは次の形式で情報を返します。
NVSRAM HOST TYPE INDEX DEFINITIONS
HOST TYPE ALUA/AVT STATUS ASSOCIATED INDEXS
Factory Default Enabled 0
Linux DM-MP(Kernel 3.10 or later) Enabled 28(Default)
Linux DM-MP(Kernel 3.9 or earlier) Enabled 7
SVC Enabled 18
VMWare Enabled 10
Windows Enabled 1
Windows Clustered Enabled 8
hotSpareCoverageパラメーターは次の形式で情報を返します。
The following volume groups are not protected: 2, 1
Total hot spare drives: 0
Standby: 0
In use: 0
featuresパラメーターは、有効な機能、無効な機能、評価機能、およびインストール可能な機能を返します。このコマンドは、機能情報を次の形式で返します。
PREMIUM FEATURE STATUS
asyncMirror Trial available
syncMirror Trial available/Deactivated
thinProvisioning Trial available
driveSlotLimit Enabled (12 of 192 used)
snapImage Enabled (0 of 512 used) - Trial version expires m/d/y
snapshot Enabled (1 of 4 used)
storagePartition Enabled (0 of 2 used)
volumeCopy Enabled (1 of 511 used)
SSDSupport Disabled (0 of 192 used) - Feature Key required
driveSecurity Disabled - Feature Key required
enterpriseSecurityKeyMgr Disabled - Feature Key required
highPerformanceTier Disabled - Feature Key required
timeパラメーターは次の形式で情報を返します。
Controller in Slot <span className="ph">A</span>
Date/Time: Thu Jun 03 14:54:55 MDT 2004
Controller in Slot <span className="ph">B</span>
Date/Time: Thu Jun 03 14:54:55 MDT 2004
longRunningOperationsパラメーターは次の形式で情報を返します。
LOGICAL DEVICES OPERATION STATUS TIME REMAINING
Volume-2 Volume Disk Copy 10% COMPLETED 5 min
右。longRunningOperationsパラメーターは、次の情報フィールドを返します。
- NAME - 長時間の処理が実行されているボリュームの名前。ボリューム名には、「Volume」が接頭辞として付加されています。
- OPERATION - ボリューム・グループまたはボリュームで実行されている処理のリスト。
- % COMPLETE - 長時間の処理の進捗状況。
STATUS - 次のいずれかが表示されます。
Pending - 長時間の処理はまだ開始されていませんが、現在の処理が完了したあとに開始されます。
In Progress - 長時間の処理は開始されており、完了するかまたはユーザによって停止されるまで実行されます。
- TIME REMAINING - 長時間の処理が完了するまでの残り時間。形式は「時間数と分数」です。残り時間が1時間未満の場合は、分数のみが表示されます。残り時間が1分未満の場合は、「less than a minute」というメッセージが表示されます。
volumeDistributionパラメーターは次の形式で情報を返します。
volume name: 10
Current owner is controller in slot: <span className="ph">A</span>
volume name: CTL 0 Mirror Repository
Current owner is controller in slot: <span className="ph">A</span>
volume name: Mirror Repository 1
Current owner is controller in slot:<span className="ph">A</span>
volume name: 20
Current owner is controller in slot:<span className="ph">A</span>
volume name: JCG_Remote_MirrorMenuTests
Current owner is controller in slot:<span className="ph">A</span>
最小ファームウェア・レベル
11.60.3 では、profile パラメーター結果の下に Resource-Provisioned Volumes 項目が追加されました。