ブレード・サーバーが CPM ポート経由で通信できない
ブレード・サーバーが銅線のパススルー・モジュール (CPM) を介してネットワークに通信できない場合は、パススルー・モジュールが機能していること、ブレード・サーバーの拡張カードが互換性があること、ネットワーク・スイッチの設定が銅線のパススルー・モジュールの設定と一致していることを確認します。
問題
ブレード・サーバーが CPM 経由で通信できない。
検証
銅線のパススルー・モジュール (CPM) は、ギガビット専用装置です。10/100 スイッチへの接続は機能しません。 ブレード・サーバー間のすべての接続において、CPM を適切に構成された外部スイッチに接続する必要があります。外部スイッチ・ポートは、自動ネゴシエーションが構成された銅線のギガビット・ポートでなければなりません。それ以外の構成はサポートされておらず、エラーが発生し、CPM が正しく機能しない可能性があります。
CPM には、CPM の接続問題のトラブルシューティングを行う場合に外部スイッチの構成を表示するためのスイッチ機能がありません。また、SOL (Serial over LAN) (SoL) は、I/O ベイ 1 に CPM があると機能しません。
- 外部 (アップストリーム) スイッチは、多くの場合にリンク指示を提供します。これは CPM とアップストリーム・スイッチ間でアップとなるレイヤー 1 リンクの従来型ネットワーキング・センスのリンクを示します。BladeCenter S シャーシからすべてのブレード・サーバーが取り外されても、外部ケーブルが正しく接続されていれば、アップストリーム (外部) スイッチ・リンクは点灯します。
- 拡張管理モジュールは、内部と外部のリンク状況 (CPM の観点から) を提供します。外部リンクがアップを示している場合は、接続の両側 (外部スイッチから CPM、および CPM からブレード・サーバー) が速度と二重モードのネゴシエーションを正常に行い、その接続に対してブレードからキャリアが検出されたことを意味します。内部信号が検出されない場合、外部リンクは表示されません (接続があるかどうかを示しません)。
内部リンク指示は、速度と半二重/全二重の正常なネゴシエーションを示しません。これは単にブレード・サーバーがスロット内にあり、何らかの電流が検出されたことを知らせます。例えば、ブレード・サーバーを BIOS にブートして、NIC を使用不可にすると、速度と二重のネゴシエーションが正常に行われなかったことがはっきりしていても、リンクは引き続きアップを示します。(例外として、システムが Linux をブートし、NIC ドライバー・モジュールが取り外されている場合は、リンクは約 15 分後にダウンを示します。)
拡張管理モジュールの外部リンク状況とは異なり、内部リンク状況 (拡張管理モジュール Web インターフェースから表示) は、外部リンクから独立しており、外部接続の有無にかかわらず正確です。リンクアップは、イーサネット・ポート、イーサネット・ドライバー、ケーブル、およびアップストリーム・ポートとブレードが、OSI モデルのレイヤー 1 に対して正しく構成されていることを示します。
- ブレード・サーバーのオペレーティング・システムは、イーサネット・ポートからリンク指示を提供します。
- CPM の LED は、拡張管理モジュールの表示可能外部リンク状況と同等です。各ブレード接続には、物理的 CPM LED が 1 つだけ関連付けられます。この CPM リンク LED が点灯するときは、内部 (CPM からブレード) と外部 (CPM からスイッチ) の両方の接続が、電気信号が接続されていることを認識しています。
すべてのポートで接続がない
- CPM について POST コードを検査します。POST エラーが見つかった場合は、それを解決します。
- 外部ポートが拡張管理モジュール Web インターフェースを使用して、CPM に対して使用可能になっていることを確認します。
- 正常に作動するイーサネット・モジュールが別にある場合は、この CPM と別のイーサネット・モジュールを交換して、そのモジュールに問題があるか、それとも引き続き I/O モジュール・ベイに問題があるかを検証します。問題が引き続き I/O モジュール・ベイにある場合は、イーサネットのトラブルシューティング資料を参照してください。
接続があるポートと接続がないポートがある
- スイッチ・ポート 1 - ケーブル 1A - ブレード・サーバー・イーサネット・ポート 1A
- スイッチ・ポート 2 - ケーブル 1B - ブレード・サーバー・イーサネット・ポート 2A
- スイッチ・ポート 3 - ケーブル 1C - ブレード・サーバー・イーサネット・ポート 3A
- スイッチ・ポート 4 - ケーブル 1D - ブレード・サーバー・イーサネット・ポート 4A
- スイッチ・ポート 5 - ケーブル 1E - ブレード・サーバー・イーサネット・ポート 5A
- スイッチ・ポート 6 - ケーブル 2A - ブレード・サーバー・イーサネット・ポート 6A
- スイッチ・ポート 7 - ケーブル 2B - 予約済み
- スイッチ・ポート 8 - ケーブル 2C - ブレード・サーバー・イーサネット・ポート 1B
- スイッチ・ポート 9 - ケーブル 2D - ブレード・サーバー・イーサネット・ポート 6B
- スイッチ・ポート 10 - ケーブル 2E - 予約済み
- スイッチ・ポート 11 - ケーブル 3A - ブレード・サーバー・イーサネット・ポート 4B
- スイッチ・ポート 12 - ケーブル 3B - ブレード・サーバー・イーサネット・ポート 5B
- スイッチ・ポート 13 - ケーブル 3C - ブレード・サーバー・イーサネット・ポート 2B
- スイッチ・ポート 14 - ケーブル 3D - ブレード・サーバー・イーサネット・ポート 3B
- スイッチ・ポート 15 - ケーブル 3E - 予約済み
- CPM ケーブルの向きが正しいことを確認します。これらのケーブルはキーが付いていないため、上下が逆に接続されてしまう可能性があります。上下を逆に接続すると、一部のポートでは内部リンクダウンとなり、他のポートではリンクアップとなります。これらのケーブルは金属のケーブル・コネクターを斜めに結合します。ケーブルの向きが正しい場合は、そのケーブルは金属コネクターから上向きとなります。
- すべての外部ケーブルにアップストリーム (外部) スイッチが示すリンクがあることを確認します。一部のケーブルにこのリンクがない場合は、そのスイッチ構成を調べて、アップストリーム・スイッチ・ポートがギガビットをサポートし、この自動ネゴシエーションが構成されていることを確認します。
- アップストリーム・スイッチの統計を調べて、リンクが実行されている速度とモードを確認します。速度/二重の結果は 1000/full でなければなりません。そうでない場合は、作動するポートと作動しないポート間で RJ-45 コネクターを交換して、この問題をケーブルまたはアップストリーム・ポートの問題に分離します。
- 前記のステップでオクトパス・ケーブルに障害があると示された場合は、CPM の 3 つのコネクター間でケーブルを移動させて、問題がそのケーブルなのかコネクターなのかを判別します。不良と思われるコンポーネントを交換します。
- ブレード・サーバーのイーサネット・ポートがオペレーティング・システムで正しく構成されていて、リンクアップを示していることを確認します。内部リンクアップが示されていても、イーサネット・ポートに適切なレイヤー 1 リンクがあるわけではないことに注意してください。
- CPM を交換します。