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デバイス・ドライバーの問題のトラブルシューティング

多くのインスタンスでは、OEM ユーティリティーを機能させるために、WinPE ブート・イメージにドライバーをインポートする必要があります。場合によっては、OEM で使用可能なドライバー・パッケージに、ドライバーをインストールするためのインストール・プログラムが含まれることがありますが、WinPE へのドライバーのインポート方法に関する説明は含まれません。

Configuration Manager は、WinPE ツール・セットで使用可能な標準のドライバー注入プロセスを使用して、ドライバーを WinPE にインポートします。これには、ドライバーおよびその他の必要ファイルに加えて、ドライバーの INF ファイル (または txtsetup.oem ファイル) も必要です。INF ファイルは、標準のドライバー・インストール・プロセスでドライバーを WinPE に挿入するために使用されます。

さらに、Configuration Manager Driver Catalog へのドライバーの自動インポートの試行と、その後のブート・イメージへのドライバーの挿入が、以下のいずれかの問題のために失敗する場合があります。

名前変更されたファイル

一部のドライバー・ファイルは、適用されるオペレーティング・システムに応じてファイル名が異なります。たとえば、Windows 2000、Windows Server 2003、および Windows Server 2003 64 ビットに適用されるドライバー・ファイルの名前が、それぞれ driver_w2k.sysdriver_w2k3.sys、および driver_w2k3_64.sys のようになる場合があります。

インストール・プログラムにより、ドライバーのインストール前にファイル名がベース名 (driver.sys など) に変更される場合があります。インストール・プログラムがファイルをインストールする前にそのファイル名を変更する場合、正しいファイル名が存在しないために WinPE イメージへのドライバーが注入できない可能性があります。

変更されたブート・イメージ

Lenovo Deployment Pack のインストール中に、インストール・プログラムは WinPE ブート・イメージに対するいくつかの変更を行ってドライバーを挿入し、また Lenovo Deployment Pack ユーティリティーが機能するためのその他の変更を行います。

デフォルトで、インストール・プログラムは Configuration Manager デフォルト・ブート・イメージ (boot.wim) のコピーを作成し、そのファイルをマウントして変更を行った後、そのファイルをアンマウントします。

この変更された boot.wim ファイルには、Lenovo Deployment Packに必要な変更の基本セットが含まれます。さらに、ブート・デバイス (アレイ・コントローラーなど) 用のネットワーク・ドライバーとストレージ・ドライバーが追加されます。ネットワーク・ドライバーにより、WinPE のネットワークとの通信が可能になります。

ドライバーは、Configuration Manager 管理コンソールの「Operating System Deployment (オペレーティング・システム・デプロイメント)」ノード内のドライバー・カタログを使用して追加する必要があります。

Configuration Manager は、PXE からブートするマシンに配布するためのブート・イメージを 2 つ保管します。boot.wim ファイルは、Configuration Manager 固有のファイルを含まない基本ブート・イメージです。

ドライバーをブート・イメージに追加し、そのブート・イメージを配布ポイントで更新すると、Configuration Manager は基本の boot.wim ファイルを取り込み、新規の WIM ファイルを作成するための Configuration Manager ファイルに加えて、ドライバー・カタログからドライバーを追加します。新規の WIM ファイル名は boot.packageID.wim の形式 (boot.SMS00001.wim など) です。

その後、新規の WIM ファイルは、お客様のサイトの割り当て済み PXE 配布ポイントに配布されます。

インポートされたドライバーの障害

多くの場合、複数のドライバーが同時に共通ディレクトリーにロードされ、それらのドライバーに TXTSETUP.OEM ファイルが含まれています。しかし、これらのドライバーが組み込まれた後、WinPE ブート・イメージを更新しようとすると、失敗することがあります。この問題は、ディレクトリー内のドライバーが 1 つしかない場合にも発生します。デフォルトで、Configuration Manager はドライバーのインポート情報のソースとして TXTSETUP.OEM ファイルを選択します。このファイルが存在する場合、Configuration Manager は、関連する INF ファイルを表示しません。

ドライバーは、それぞれの INF ファイルを使用して個別にロードすることをお勧めします。これを行うには、ドライバー・ディレクトリー内のすべての TXTSETUP.OEM ファイルを名前変更することで、Configuration Manager が INF ファイルの選択を要求するプロンプトを出し、ドライバーを個別にインポートできるようにします。