SSDキャッシュの作成
create ssdCacheコマンドは、ソリッド・ステート・ディスク (SSD) を使用して、ストレージ・アレイの読み取りキャッシュを作成します。
対応アレイ
このコマンドは、DE2000H、DE4000H、DE6000H の個々のストレージ・アレイに適用されます。
ロール
このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin ロールが必要です。
コンテキスト
高パフォーマンスのSSDを使用して読み取りデータをキャッシュすると、アプリケーションのI/Oパフォーマンスと応答時間が改善され、特に高IOPのワークロードで、異なるワークロード間のパフォーマンスが継続的に向上します。SSDキャッシュにより、コストが高い高速SSDを最大限に利用できます。SSDキャッシュは、コントローラーDRAM内のプライマリー・キャッシュに追加して使用されます。コントローラー・キャッシュでは、データはホスト読み取り後にDRAMに格納されます。SSDキャッシュでは、データはユーザ指定のベース・ボリュームからコピーされ、SSDにキャッシュされます。
構文
create ssdCache userLabel="<var id="GUID-4C4DA851-119A-413E-B2DB-D0982332C909__V1448388" className="keyword varname">ssdCacheName</var>"
drives=(<var id="GUID-4C4DA851-119A-413E-B2DB-D0982332C909__V1111815" className="keyword varname">trayID1,[drawerID1,]slotID1 ... trayIDn,[drawerIDn,]slotIDn</var>)
[updateExistingVolumes=(TRUE|FALSE)]
[securityType=(none|capable|enabled)]
パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
userLabel | 新しいSSDキャッシュに付ける名前。SSDキャッシュ名は二重引用符 (" ") で囲みます。 |
drives | SSDキャッシュの作成に使用するドライブ。 大容量ドライブ・トレイの場合は、ドライブのトレイIDの値、ドロワーIDの値、およびスロットIDの値を指定します。小容量ドライブ・トレイの場合は、ドライブのトレイIDの値とスロットIDの値を指定します。トレイ ID の値は、 0 ~ 99 です。ドロワー ID の値は、 1 ~ 5 です。 スロット ID の最大値はすべて 24 です。スロット ID の値は、トレイのモデルに応じて 0 または 1 で始まります。DE2000H / DE4000H / DE6000H コントローラーと互換性のあるドライブ・トレイのスロット ID 番号は 0 から始まります。 トレイ ID の値、ドロワー ID の値、およびスロット ID の値は角かっこ ([ ]) で囲みます。 |
updateExistingVolumes | このオプションのパラメーターは、ストレージ・アレイ内のすべての既存ボリュームに対してSSDキャッシュを有効にするかどうかを指定します。既存のすべてのボリュームに対して SSD キャッシュを有効にする場合は、このパラメーターを TRUE に設定します。あとから個々のボリュームに対して SSD キャッシュを有効にする場合は、このパラメーターを FALSE に設定します。デフォルト値は TRUE です。 |
securityType | このオプションのパラメーターは、SSDキャッシュの作成時にセキュリティー・レベルを指定します。有効な値は、次のとおりです。
|
注記
名前には、英数字、下線 (_)、ハイフン (-)、シャープ (#) を任意に組み合わせて使用できます。名前の最大文字数は30文字です。
1つのストレージ・アレイに含めることができるSSDキャッシュは1つだけです。
ハードディスク・ドライブを使用して作成されたボリュームのみがSSDキャッシュを使用できます。スナップショット・イメージではSSDキャッシュを有効にすることはできません。
SSDキャッシュのすべてのSSDがデータ保証 (DA) 対応であり、DA機能が有効になっている場合、DAはSSDキャッシュに対して自動的に有効になり、無効にすることはできません。また、DA非対応のSSDをDA対応のSSDキャッシュに追加することはできません。