第 1 章 - 共通条項
本書に記載の保証は、お客様が再販売の目的でなく自己使用の目的で購入する機械にのみ適用されます。「機械」とは、IBM 機械本体、機構、 コンバージョン、アップグレード、装置構成部、アクセサリー、 またはその組み合わせを意味します。「機械」には、機械にあらかじめ導入されていたか、後に導入されたかに拘らず、いかなるソフトウェア・プログラムも含まれません。本書は、消費者保護法規によるお客様の権利を変更するものではありません。
次の IBM の Web サイトでは、本書が複数の言語で表示されます。http://www.ibm.com/systems/support/machine_warranties/
本保証の適用対象
IBM は、各機械が IBM 所定の仕様(以下、「仕様」といいます。)どおり良好に稼働することを保証します。仕様とは、「仕様書」に記載された機械の特性に関する情報のことです。お客様は、この仕様書を請求し入手することができます。
保証期間中、IBM は、機械に対して指定された保証サービスの種類に応じて、修理または交換サービスを提供します。機械の保証期間は一定の指定期間で、機械の引渡日から開始するものとします。機械の引渡日は、IBM または IBM ビジネス・パートナーが別途規定・通知する以外は、お客様の納品書もしくは領収書上の日付とします。機械に適用される保障期間、保証の種類、およびサービス・レベルは、第 3 章 - 保証情報で指定されます。
多くの機構、コンバージョン、またはアップグレードは、部品の取り外しおよび IBM への返却を伴います。かかる場合取り外された部品に対する保証サービスの条件が、そのまま交換部品に適用されます。部品の取り外しを伴わずに機械に取り付けられた部品に対する保証は、かかる取り付け部品の引渡日から開始するものとします。かかる部品に対する保証期間、保証の種類、およびサービス・レベルは、IBM が別途定める場合を除き、その部品が取り付けられる機械と同じであるものとします。
IBM が別途定める場合を除き、本書は、 お客様が IBM 機械を購入された国または地域においてのみ適用されます。
本保証は、お客様に提供される保証のすべてを規定したもので、 法律上の瑕疵担保責任、商品性の保証および特定目的適合性の保証を含むすべての 明示もしくは黙示の保証責任または保証条件に代わるものとします。国または 地域によっては、法律の強行規定により、保証責任の制限が禁じられる場合、 強行規定の制限を受けるものとします。この場合の保証も機械の保証期間内 に限定され、当該保証期間終了後は、いかなる保証も適用されません。国または 地域によっては、法律の強行規定により、保証の適用期間の制限が禁じられて いる場合、強行規定の制限を受けるものとします。
本保証の適用除外
本保証は、以下のものに適用されません。
a. | 誤用 (IBM が文書にて認めた容量および能力を超えた使用を含みますが、これにかぎるものではありません。)、事故、災害、変更、IBM 所定の設備条件および稼働環境に合致しない環境、またはお客様によってなされた不適切な保守から生じる故障もしくは損害。 | |
b. | 不可抗力による故障。 | |
c. | IBM に保証責任のない製品により引き起こされた故障。 | |
d. | すべての他社製品。他社製品にはお客様のご要望により IBM が IBM 機械と共に提供する、または IBM 機械に導入する他社製品を含みます。 | |
e. | アクセサリー、サプライ品目、消耗品 (例えば、バッテリーやプリンター・カートリッジ) および 構造部品 (例えば、フレームやカバー)。 | |
f. | 改造機械に対する保証。 | |
g. | IBM が文書にて認めた容量および能力を超えて使用されている機械に対する保証。 |
機械または部品の ID ラベルが変更もしくは取り外された機械についての保証は無効となります。
IBM は、機械の実行が中断しないこと、もしくはその実行に誤りがないことを保証するものではありません。
保証期間中の機械に対し提供される技術的またはその他のサポート (例えば、使用方法、機械のセットアップや導入に関する問い合わせに対する応答など) については、いかなる保証も適用されません。
保証サービスの利用方法
機械が保証期間中に仕様どおりの良好な稼動状態でなくなった場合 には、機械に付属のサービス資料のサポート支援および問題判別手順を参照してください。ご使用の機械の保守関連文書は、次の IBM Web サイトの「サポートとダウンロード」から入手することもできます。http://www.ibm.com
保守関連文書を使用しても問題を解決できない場合は、IBM または IBM ビジネス・パートナーに連絡し、保証サービスを 受けてください。 IBM の連絡先についての情報は第 3 章 - 保証情報に記載されます。IBM への製品登録を行っていない場合は、保証サービスを受ける権利の証として、保証書等の購入証明書の提示を求められる場合があります。
問題を解決するために IBM が行うこと
IBM は、電話による対応もしくは IBM の Web サイトを通したやりとりにより、お客様の問題の問題を判別し、解決を図ります。特定の機械には、IBM に直接障害報告を行い IBM が遠隔地から問題判別および問題解決を行う、遠隔支援の機能を備えています。IBM にサービスを依頼する場合は、IBM が指定する問題の判別と解決の手順に従ってください。 問題判別の後、オンサイト・サービスが必要であると IBM が判断した場合には、技術員が機械設置場所へ伺いサービスを提供します。
IBM の Web サイトまたは他の電子メディアから入手する、所定の機械コード (IBM 機械と一緒に提供される、マイクロコード、BIOS (基本入出力システム)、ユーティリティー・プログラム、デバイス・ドライバー、診断プログラム) およびその他のソフトウェアのアップデートについては、IBM が提供する取扱説明に従って、適宜、お客様の責任でダウンロードするかまたは IBM から入手し、導入してください。お客様は機械コードの変更の導入作業を IBM に依頼することができますが、これは有料サービスとなります。
IBM 機械の一部の部品は、カスタマー交換可能ユニット (以下「CRU」といいます) として指定されています。キーボード、マウス、スピーカー、メモリー、ハード・ディスク等のカスタマー交換可能ユニット (以下「CRU」といいます) を使用して問題を解決できる場合には、IBM はお客様がご自身で導入できるように CRU を出荷します。
機械が保証期間中に仕様どおりの稼働状態でなくなり、かつ電話または Web サイトを通じた対応、機械コードもしくはソフトウェアの更新、または CRU の使用で問題を解決できない場合、IBM、IBM の従契約者または IBM が保証サービスを提供することを認めたビジネス・パートナーは、その判断により、1) 機械を修理して保証どおり稼働させるか、または 2) 少なくとも機能的に同等の機械と交換します。IBM、IBM の従契約者または IBM ビジネス・パートナーが機械を修理もしくは交換できない場合、お客様は、この機械を購入元に返却することにより、支払済み代金の返金を受けることができます。
さらに IBM、IBM の従契約者または IBM ビジネス・パートナーは、機械に対し適切であると判断した技術的変更を実施することがあります。
機械または部品の交換
保証サービスが機械または部品の交換を伴う場合、IBM、IBM の従契約者または IBM ビジネス・パートナーにより取り外された旧部品または機械は IBM の所有とし、取り付けられた交換部品または機械はお客様の所有となります。お客様は取り外された部品が IBM 純正部品であり、 変更されていないことを保証するものとします。 取り付けられた交換部品または機械は新品でない 場合もありますが、良好に稼働し、少なくとも交換された旧部品または 機械と機能的に同等のものとします。取り付けられた部品または機械は、 取り外された部品または機械に対する保証サービスの条件を引き継ぎます。
お客様のその他の責任
お客様は、次の各号に同意するものとします。
a. | IBM、IBM の従契約者または IBM ビジネス・パートナーが機械または部品の交換を行う前に、保証が適用されないすべての機構、部品、オプション、改造物、付加物を取り外すものとし、機械に交換を妨げる担保等の法的な制約がないことを保証すること。 | |
b. | お客様の所有に属さない機械に、IBM、IBM の従契約者または IBM ビジネス・パートナーがサービスを提供することについて、機械の所有者から承諾を得ること。 | |
c. | 次に該当する場合、サービスを受ける前に:
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d. | IBM、IBM の従契約者または IBM ビジネス・パートナーが保証サービスのため適時かつ安全に作業を行うことができるようにすること。 | |
e. | IBM、IBM の従契約者または IBM ビジネス・パートナーがセキュリティー対策等の目的で適用必須の技術変更を適用すること。 | |
f. | 保証サービスの種類によっては、お客様が故障した機械を IBM が指定する方法で適切に梱包し、IBM 指定の場所に送る必要があります。IBM は修理後の機械または交換機械を別段の指定のない限り IBM の負担でお客様にお届けします。お客様の機械が 1) IBM の占有下にある場合、および 2) IBM の費用負担で輸送中の場合における機械の滅失破損については IBM の責任とします。 | |
g. | お客様は、IBM へ返却する機械から、かかる機械と共に提供したのではないすべてのプログラムおよびデータを、理由を問わずに完全に消去するものとします。データには、1) 個人を特定する、または個人を特定し得るすべての情報 (以下、「個人情報」といいます) 2) お客様の機密情報、専有情報を含みますが、これに限るものではありません。個人情報を削除または消去できない場合、お客様は、かかる情報を、適用法における個人情報に該当することがないよう (例えば、匿名化等により) 変換するものとします。また、お客様は、IBM へ返却する機械からすべての現金、有価証券等を取り除くものとします。IBM は、お客様が IBM に返却した機械に含まれる、現金や有価証券、IBM が機械と共に提供したのではないプログラムまたはデータについては、いかなる責任も負いません。IBM は、本書に基づく義務を履行するために機械の部分もしくはすべてまたは機械のソフトウェアを海外の IBM や第三者のサービス・ロケーションへ送ることがあります。その場合、お客様は、これを了承するものとします。 |
責任の制限
お客様がIBM の責に帰すべき事由 (契約不履行、過失、不実表示または不法行為等を含みます。) に基づく損害に対し て救済を求める場合、適用法によって放棄または制限が禁じられている責任を除き、各製品に起因または関連するIBM の 賠償責任の全ては、請求原因を問わず、累積で、次の各項に定めるものに限られます。
a. | 生命・身体または有体物に対する賠償責任。 | |
b. | お客様に現実に発生した通常かつ直接の損害に対し、 損害発生の直接原因となった当該「機械」の売買価格相当額 (ただし、 定期払料金の場合には、12 カ月分相当分) の金額を限度とする 金銭賠償責任。この条項において「機械」には、機械コードおよびライセンス内部コード (LIC) を含みます。 |
この責任の制限は、IBM のサプライヤー、従契約者、および IBM ビジネス・ パートナーに対する損害賠償請求にも適用されるものとします。お客様は、IBM、IBM のサプライヤー、従契約者、および IBM ビジネス・パートナーに対して重複して損害賠償を請求することはできません。
いかなる場合においても、IBM、IBM のサプライヤーおよび従契約者ならびに IBM ビジネス・パートナーは、その予見の有無を問わず発生した以下のものについては賠償責任を負いません。1) 第三者からの賠償請求に基づく損害 (本項の上記 1. の賠償責任の場合を除きます)、2) データの喪失、または損傷、3) 特別損害、付随的損害、間接損害およびその他の拡大損害、4) 逸失した利益、ビジネス上の収益、信用あるいは節約すべかりし費用。国または地域によっては、法律の強行規定により、上記の責任の 制限が適用されない場合があります。
準拠法
両当事者は法原理の矛盾に関する場合を除き、本書から生じる、もしくは本書に関連する両当事者のすべての権利義務を、規律、解釈、実施するために、お客様が「機械」を購入された国の法律を適用することに同意するものとします。
以上の保証は、お客様に一定の法的権利を与えておりますが、国または地域によって異なる場合があります。
裁判管轄権
両当事者の権利および義務については、お客様が「機械」を購入された国の裁判所を管轄裁判所とします。