既知の制限、問題、および回避策
VMware vCenter 対応 Lenovo XClarity Integrator には以下の制限、問題、および回避策が該当します。
制限
VMware vCenter 対応 Lenovo XClarity Integrator には、以下の制限があります。
ESXi スタンドアロン・ホストでは、ファームウェア・コンプライアンスの詳細が vSphere Lifecycle Manager のイメージ・コンプライアンス・レポートに表示されています。
スタンドアロン・ホストのコンプライアンス・スキャンを実行し、コンプライアンスの確認が成功した場合でも、コンプライアンスの詳細が欠落している場合があります。これは、vCenter vLCM の自動ページ更新またはバックエンドのバグによって発生します。このバグの詳細については、https://kb.vmware.com/s/article/92226 を参照してください。
回避策: イメージ・コンプライアンス・スキャンが正常に完了するまで、vSphere Lifecycle Manager がインストールされているスタンドアロン・ホストのコンプライアンス・スキャンを頻繁に実行します。このプロセスでは、Web ページに移動したり、更新したりしないでください。
VLCM がホストのファームウェアの修復に失敗した場合は、
不明なメッセージ
情報が表示されます。VLCM がホストの非適合ファームウェアを修復できない場合、「remediation result (修復結果)」ページに
不明なメッセージ
情報が表示されます。これは vSphere 7.0 では既知の制限であり、vSphere および vCenter の今後のバージョンで対処されます。回避策: クラスターの「 Check compliance (コンプライアンスの確認)」をクリックし、次にホストの「Firmware compliance (ファームウェア・コンプライアンス)」の表を確認して、正常に修復されていないファームウェアのリストを表示します。
VMware vCenter バージョン 6.2.0 対応 Lenovo XClarity Integrator を使用している場合、バージョン 6.1.0 以前のバックアップ・データを復元することはできない。
VMware vCenter バージョン6.2.0 対応 Lenovo XClarity Integrator を使用している場合、バージョン 6.1.0 以前のバックアップ・データを復元しようとすると、「データのインポートに失敗しました」というエラー・メッセージが表示されます。
回避策: VMware vCenter バージョン6.1.0 対応 Lenovo XClarity Integrator をデプロイし、バックアップ・データを復元した後、ソフトウェアをバージョン 6.2.0 にアップグレードします。
VMware vCenter 対応 Lenovo XClarity Integrator をバージョン 5.4.0 以降にアップグレードすると、既存のすべてのローリング更新タスクが失われる。
VMware vCenter バージョン 5.3.1 またはそれ以前のバージョンで Lenovo XClarity Integrator を使用している場合、VMware vCenter の Lenovo XClarity Integrator をバージョン 5.4.0 以降にアップグレードすると、既存のすべてのローリング更新タスクが失われます。
回避策: VMware vCenter 対応 Lenovo XClairty Integrator でスケジュールされた更新タスクが開始されていない場合、VMware vCenter 対応 Lenovo XClairty Integrator をバージョン 5.4.0 以降にアップグレードした後で、これらの更新タスクを再作成する必要があります。
事前認証された BMC が、Lenovo XClarity Administrator により管理されると接続を失うことがある
Lenovo XClarity Integrator で以前にローカル BMC アカウントを使用してアクセスを要求した BMC の場合、Lenovo XClarity Administrator で BMC を管理すると Lenovo XClarity Integrator が BMC へのアクセスを失います。
Lenovo XClarity Administrator は、BMC を管理した後すべてのローカル BMC アカウントを無効にするため、Lenovo XClarity Integrator は以前に指定したローカル BMC アカウントを使用して BMC にアクセスすることができません。
回避策: Lenovo XClarity Administratorで構成したアカウントを使用して、Lenovo XClarity Integrator でもう一度 BMC アクセスを要求してください。
BMC SNMP 設定を取得および設定できない
「Configuration (構成)」ビューで BMC SNMP 設定を取得および設定できないことがある。
SNMP アカウントを持っていない場合、またはアカウントに権限がない場合は、BMC SNMP 設定を取得および設定できません。
回避策: BMC にログインして、アカウントの権限レベルを supervisor に変更します。
他のサーバーにインストールされている USB デバイスから ESXi を起動すると、VMware vCenter 対応 Lenovo XClarity Integrator が正しく動作しないことがある
ESXi は USB デバイスから起動できるが、USB デバイスが他のシステムに移動されている場合、その USB デバイスからサーバーを起動すると、そのサーバーは、Lenovo XClarity Integrator で正しく動作しないことがある。
この問題は、ESXi に記録された情報が、その Integrate Management Module と一致していないときに発生します。
回避策: システム構成をリセットするか、ESXi をサーバーに再インストールします。
VMware vCenter 対応 Lenovo XClarity Integrator で、ブレード・サーバーのファン速度と温度の情報が表示されない
ブレード・サーバーを使用している場合、電力メトリックを表示しようとすると、ファン速度と温度の情報エントリーに何も表示されない。
ブレード・サーバーにはファンまたは温度センサーがありません。このため、ファン速度と温度の情報エントリーには何も表示されません。
全盲または視覚に障害のあるコンピューター・ユーザーが VMware vCenter 対応 Lenovo XClarity Integrator にアクセスできない
VMware vCenter 対応 Lenovo XClarity Integrator のグラフィカル・ユーザー・インターフェースのボタンを、全盲または視覚に障害のあるコンピューター・ユーザーが使用するスクリーン読み上げプログラムで、正しく読み上げることができない。
この問題は、VMware vCenter 対応 Lenovo XClarity Integrator ユーザー・インターフェースの開発に使用している DOJO の制限です。DOJO ボタンは、スクリーン読み上げプログラムでは、正しく読み上げることができません。
VMware vCenter 対応 Lenovo XClarity Integrator が、ダウンロードを開始した数よりも多くの更新パッケージを、IBM Web サイトからダウンロードした可能性がある
IBM Web サイトから更新をダウンロードしたが、ダウンロードされた更新パッケージの数が、指定した数よりも多い可能性がある。
各更新パッケージには、前提条件のパッケージが含まれる可能性があります。VMware vCenter 対応 Lenovo XClarity Integrator では、そのパッケージもダウンロードします。ダウンロード中のパッケージ数はダウンロード・ページに表示され、この数字は、ダウンロードを開始した更新の数よりも多い場合があります。
既知の問題および回避策
VMware vCenter 対応 Lenovo XClarity Integrator には、以下の既知の問題および回避策が適用されます。
Lenovo XClarity Administrator (LXCA) がバージョン 3.3.0 にアップグレードされた後、エラー・メッセージ
ホストが Lenovo XClarity Integrator で管理されていません
が表示されます。LXCA がバージョン 3.3.0 にアップグレードされた後に LXCI ページ (システム概要ページやインベントリー・ページなど) にアクセスすると、エラー・メッセージ
ホストが Lenovo XClarity Integrator で管理されていません
が表示されることがあります。回避策: この問題を解決するには、以下を行います。バージョン 3.3.3 以降のバージョンの LXCA 修正バンドルをインストールします。
LXCI をバージョン 7.3.0 にアップグレードし、再起動します。
LXCI V7.2.0 専用 vcenter サービス・アカウントを作成する際、ファームウェアおよびドライバーのアドオン・リストが空です。
LXCI V7.2.0 用の専用 vCenter サービス・アカウントを作成するときに、LXCI を vCenter に登録するために「Grant the needed privileges automatically (必要な権限の自動付与)」を選択し、vSphere Lifecycle Manager でクラスター・イメージを定義すると、ファームウェアとドライバーのアドオン・リストは空になります。
回避策: vSphere クライアント内の LXCI 専用 vCenter サービス・アカウントに Sessions.ValidateSession を許可します。
Chrome を使用して LXCI にアクセスすると、
Session ID is missing (セッション ID が見つかりません)
というメッセージがポップアップ表示されます。Chrome 80 以降のバージョンを使用して LXCI にアクセスし、LXCI ページで LXCA を登録するか、またはローリング更新機能を使用すると、「
Session ID is missing
(セッション ID が見つかりません)」というメッセージがポップアップ表示されます。回避策: Chrome のアドレス・バーに chrome://flags と入力し、
SameSite by default cookies (デフォルトの Cookie による SameSite)
設定を無効にします。LXCI に表示されているファームウェア・バージョンが最新ではない。
LXCI によって管理されているサーバーでは、サーバーを再起動せずに他のツール (たとえば、BMC Web インターフェース、LXCA) を使用してサーバー・ファームウェアを更新すると、表示された LXCI のファームウェア・バージョンが最新の状態ではない可能性があります。
回避策: LXCI の「Managed servers (管理対象サーバー)」ページで、サーバーを選択し、「REFRESH INVENTORY (インベントリの更新)」をクリックします。
マウス・ポインターをコンポーネントに合わせても、シャーシ・マップ・ビュー・ページにコンポーネントのヒント情報が表示されない。
シャーシ・マップ・ビュー・ページで、マウス・ポインターを異なるコンポーネントに頻繁に移動すると、一部のコンポーネントでヒント情報が表示されないことがあります。
回避策: シャーシ・マップ・ビューのページの右上隅にある「最新表示」アイコンをクリックして、コンポーネントにマウス・ポインターを合わせます。
「Get dynamic settings failed。 (動的設定の取得に失敗しました)」エラーが構成ページに表示される
ベースボード管理コントローラーに IPMI および SNMP ユーザー・アカウントがない場合、vSphere Web クライアントの「Lenovo XClarity Integrator」タブにある「Configuration (構成)」ページに、「Get dynamic settings failed. (動的設定の取得に失敗しました。)」エラーが表示されます。
回避策: 管理コントローラー Web インターフェースにログインして、「IPMI and SNMP User Accounts (IPMI および SNMP ユーザー・アカウント)」ページを開き、Lenovo XClarity Integrator で管理コントローラーへのアクセスを要求したときに指定したユーザー・アカウントを追加します。Flex 計算ノードで CMM による集中型ユーザー管理に使用するように選択している場合は、管理コントローラーでアカウントを作成することはできません。この場合、CMM Web インターフェースのノード・アカウント管理ページで「Provision IPMI and SNMPv3 Account (IPMI および SNMPv3 アカウントのプロビジョニング)」チェックボックスを選択し、IPMI ユーザー・アカウントを管理コントローラーにプロビジョニングします。
Internet Explorer 10 を使用すると Lenovo XClarity Administrator 証明書をインポートしない
Lenovo XClarity Integrator に手動で Lenovo XClarity Administrator 証明書 (PEM) ファイルをインポートすると、以下のメッセージが表示されて失敗する: Fail to upload certificate file (証明書ファイルのアップロードに失敗しました) これは、Internet Explorer 10 の既知の問題です。
回避策: この問題を回避するには、以下のいずれかの手順を実行してください。Internet Explorer をより新しいバージョンにアップグレードするか、別の Web ブラウザーを使用します。
証明書をインポートするときに、「Paste certificate in PEM format (PEM 形式の証明書を貼り付け)」を選択します。「Add from a file (PEM) (ファイル (PEM) から追加)」を使用して証明書を追加しないでください。
IPv6 アドレスを使用して構成した Lenovo XClarity Administrator が登録されない
IPv6 アドレスを使用して構成された Lenovo XClarity Administrator インスタンスを登録すると、ページに「Loading, Please wait … (ロード中です。お待ちください...)」というメッセージが表示され、結果が戻りません。
回避策: 手動で Lenovo XClarity Administrator から証明書をダウンロードし、 をクリックして Lenovo XClarity Integrator に追加します。詳しくは、「VMware vCenter 対応 Lenovo XClarity Integrator インストールおよびユーザー・ガイド」を参照してください。