多岐管の取り付け (ラック内システム)
ラック内直接水冷システムに多岐管を取り付けるには、この情報を使用します。
このタスクについて
このタスクの実行は、Lenovo Service によって認定済みのトレーニングを受けた技術員が行う必要があります。適切なトレーニングおよび認定を受けずに部品の取り外しまたは取り付けを行わないでください。
冷却水は皮膚や眼に刺激を与えることがあります。冷却水に直接触れないでください。
装置の電源制御ボタンおよびパワー・サプライの電源スイッチは、装置に供給されている電流をオフにするものではありません。デバイスには 2 本以上の電源コードが使われている場合があります。デバイスから完全に電気を取り除くには電源からすべての電源コードを切り離してください。
鋭利な端、角、またはジョイントが近くにあります。
この手順では、目を保護する防具を装着する必要があります。
この手順では、防護手袋を装着する必要があります。
危険
本製品に含まれる水または水溶液による感電のリスクがあります。濡れた手で、または水がこぼれた状態で、通電している機器の上や近くで作業しないでください。
安全に作業を行うために、取り付けのガイドラインおよび 安全検査のチェックリストをお読みください。
サーバーと周辺機器の電源をオフにし、電源コードとすべての外部ケーブルを取り外します。サーバーの電源をオフにするを参照してください。
静電気の影響を受けやすいコンポーネントは取り付け時まで帯電防止パッケージに収め、システム停止やデータの消失を招く恐れのある静電気にさらされないようにしてください。また、このようなデバイスを取り扱う際は静電気放電用リスト・ストラップや接地システムなどを使用してください。
ラック冷却システムで使用された化学処理した冷却水を使用する場合は、必ず、適切な処理手順に従ってください。化学物質安全性データ・シート (MSDS) および安全に関する情報が化学処理冷却水の提供業者から提供されていること、および化学処理冷却水の提供業者が推奨する適切な個人防護具 (PPE) が入手可能であることを確認してください。保護手袋と眼鏡を予防措置として推奨します。
この作業は、2 人以上で行う必要があります。
手順
- 多岐管を取り付けます。図 1. 多岐管の取り付け
両手で多岐管を持ち、ラック・キャビネットに取り付けます。
スプールと穴を位置合わせし、キャビネットに固定します。
注ラック・キャビネットについて詳しくは、「 ThinkSystem Heavy Duty Full Depth ラック・キャビネット・ユーザー・ガイド」を参照してください。
- 接続セットからボール・バルブを取り外します。注
接続セットの片方の端には取り外し可能なボール・バルブが付属しており、2 つの部品は口金で接続されています。口金を取り外して、 7の CDU 用のボール・バルブを取り外します。
図 2. ボール・バルブの取り外し
1 17 mm レンチ
- 口金を固定しているねじを緩めます。
- ねじを下に置きます。
クランプを開きます。
口金を取り外します。
接続セットからボール・バルブを取り外します。
- CDU にボール・バルを取り付けます。図 3. ボール・バルの取り付け
- ボール・バルブをサプライ・ポートとリターン・ポートに接続します。
- クランプにインターフェースを巻き込みます。
- クランプを閉じます。
- ねじをまっすぐ持ち上げます。
- ねじを締め、固定されていることを確認します。
- 多岐管に接続セットを取り付けます。注
最初に供給側を取り付け、次にリターン側を取り付けます。
図 4. 接続セットの取り付け
1 17 mm レンチ
- 両方の多岐管に接続セットを接続します。
- クランプにインターフェースを巻き込みます。
- クランプを閉じます。
- ねじをまっすぐ持ち上げます。
- ねじを締め、固定されていることを確認します。
- 接続セットをボールバルブに取り付けます。注
最初に供給側を取り付け、次にリターン側を取り付けます。
図 5. ボール・バルブの接続
- ボール・バルブを接続します。
- 右に回転させると 2 つのバルブがロックされます。
- ラック内 CDU を準備します。
- 供給ホースを前面の入口ポートに接続します。図 6. CDU の正面
- 背面のドレイン・ポートとブリーダー・ポートにホースを接続します。図 7. CDU の背面
- ドレイン・ホースとブリーダー・ホースの両方を CDU に接続します。
- コネクターを右に回転させて接続を固定します。
重要操作およびメンテナンスのガイドラインの詳細については、「Lenovo Neptune DWC RM100 ラック内冷却水配分装置 (CDU) 操作およびメンテナンス・ガイド」を参照してください。
サービス・サポート、関連する保証およびメンテナンスのサイズ変更については、Lenovo Professional Services チーム:
cdusupport@lenovo.comにお問い合わせください。
- 供給ホースを前面の入口ポートに接続します。
- クイック・コネクト・プラグを多岐管に取り付けます。図 8. クイック・コネクト・プラグの取り付け
- ゴム製のクイック・コネクト・プラグ・カバーを多岐管のポートから取り外します。
- プラグを多岐管のポートに接続します。
- 多岐管の供給側にブリーダー・キットを取り付けます。図 9. 供給側へのブリーダー・キットの取り付け
- ゴム製のクイック・コネクト・プラグ・カバーを多岐管のポートから取り外します。
- 多岐管にブリーダー・キットを接続します。
- 多岐管から空気を押し出すには、ボール・バルブ・スイッチを開いてシステムに冷却水を充填します。図 10. ボール・バルブを開く
- ボール・バルブ・スイッチのボタンを押します。
- 上の図のようにスイッチを回転させてバルブを完全に開きます。
重要CDU の前面ディスプレイに細心の注意を払い、システム圧力を 1 バールに維持してください。
冷却水の温度とシステム圧力の要件の詳細については、水の要件を参照してください。
- ブリーダーのバルブをゆっくり開けて、ホースから空気が流れ出るようにします。一定量の水がバケツに排出されるか、吹出しホースで泡が最小限になったら、吹出し弁を閉じます。図 11. 供給側のブリーダーのバルブを開く
- 多岐管のリターン側にブリーダー・キットを取り付けます。図 12. リターン側へのブリーダー・キットの取り付け
- ゴム製のクイック・コネクト・プラグ・カバーを多岐管のポートから取り外します。
- 多岐管にブリーダー・キットを接続します。
- ブリーダーのバルブをゆっくり開けて、ホースから空気が流れ出るようにします。一定量の水がバケツに排出されるか、吹出しホースで泡が最小限になったら、吹出し弁を閉じます。図 13. リターン側のブリーダー・バルブを開く
- (予防措置のため) 内部の空気をできる限り少なくするために、ブリーダー・キットを多岐管の供給側に取り付け直して、同じ操作をもう 1 回行います。一定量の水がバケツに排出されるか、吹出しホースで泡が最小限になったら、吹出し弁を閉じます。図 14. 供給側のブリーダーのバルブを開く