コントローラーのホスト・ポートのプロパティの設定
set controller hostPort コマンドは、iSCSI および NVMe over RoCE のホスト・ポートのネットワーク・プロパティを変更します。変更するプロパティには、IPv4とIPv6のプロパティ、ポート速度、最大フレーム・ペイロードが含まれます。
対応アレイ
このコマンドは、DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H または DE6000F の個々のストレージ・アレイに適用されます。
ロール
このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin または Support Admin ロールが必要です。
構文
set controller [(a|b)] hostPort ["portLabel"[, "physical"|"virtual"]]
(IPV4Address=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |
IPv6LocalAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
IPv6RoutableAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
IPv6RouterAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
enableIPv4=(TRUE | FALSE) |
enableIPv6=(TRUE | FALSE) |
enableIPv4Vlan=(TRUE | FALSE) |
enableIPv6Vlan=(TRUE | FALSE) |
enableIPv4Priority=(TRUE | FALSE) |
enableIPv6Priority=(TRUE | FALSE) |
fecMode=(auto:none:reedSolomon:fireCode) |
IPv4ConfigurationMethod=(static | dhcp) |
IPv6ConfigurationMethod=(static | auto) |
IPv4GatewayIP=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |
IPv6HopLimit=[0-255] |
IPv6NdDetectDuplicateAddress=[0-255] |
IPv6NdReachableTime=[0-65535] |
IPv6NdRetransmitTime=[0-65535] |
IPv6NdTimeOut=[0-65535] |
IPv4Priority=[0-7] |
IPv6Priority=[0-7] |
IPv4SubnetMask=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |
IPv4VlanId=[1-4094] |
IPv6VlanId=[1-4094] |
maxFramePayload=[1500-9000] |
tcpListeningPort=(3260 | [49152-65535]) |
portSpeed=(autoNegotiate | 10 | 25 | 40 | 50 | 100))
パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
controller | プロパティを定義するコントローラーを指定できます。 |
hostPort | プロパティを定義するホスト・ポート・ラベルを指定できます。 |
IPV4Address | アドレスを次の形式で入力できます:(0-255).(0-255).(0-255).(0-255)。 |
IPV6LocalAddress | アドレスを次の形式で入力できます:(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF)。 |
IPv6RoutableAddress | アドレスを次の形式で入力できます:(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF)。 |
IPV6RouterAddress | アドレスを次の形式で入力できます:(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF)。 |
enableIPV4 | IPv4を有効にすることができます。 |
enableIPV6 | IPv6を有効にすることができます。IPv6のアドレス・スペースは128ビットです。コロンで区切られた8つの16ビット16進ブロックで表されます。 |
enableIPv4Vlan | IPv4 VLANを有効にすることができます。VLANは、同じスイッチ、同じルータ、またはその両方でサポートされる他の物理LAN (ローカル・エリア・ネットワーク) および仮想LANから物理的に分離されたように動作する論理ネットワークです。 |
enableIPv6Vlan | IPv6 VLANを有効にすることができます。VLANは、同じスイッチ、同じルータ、またはその両方でサポートされる他の物理LAN (ローカル・エリア・ネットワーク) および仮想LANから物理的に分離されたように動作する論理ネットワークです。 |
enableIPv4Priority | ネットワーク・アクセスの優先度を決定するパラメーターを有効にすることができます。イーサネットなどの共有ローカル・エリア・ネットワーク (LAN) 環境では、多くのステーションがネットワークへのアクセスにおいて競合している場合があります。アクセスは、最初に到達したものから処理されます。2 つのステーションが同時にネットワークにアクセスを試みた場合、両方のステーションは再試行する前に中断して待機することになります。1つのステーションだけがスイッチ・ポートに接続されるスイッチ・イーサネットでは、このプロセスが最小化されます。 |
enableIPv6Priority | ネットワーク・アクセスの優先度を決定するパラメーターを有効にすることができます。イーサネットなどの共有ローカル・エリア・ネットワーク (LAN) 環境では、多くのステーションがネットワークへのアクセスにおいて競合している場合があります。アクセスは、最初に到達したものから処理されます。2 つのステーションが同時にネットワークにアクセスを試みた場合、両方のステーションは再試行する前に中断して待機することになります。1つのステーションだけがスイッチ・ポートに接続されるスイッチ・イーサネットでは、このプロセスが最小化されます。 |
fecMode | ホスト・ポートの FEC モードを次のいずれかのオプションに設定できます。
|
IPv4ConfigurationMethod | IPv4の静的アドレスまたはDHCPアドレスを設定できます。 |
IPv6ConfigurationMethod | IPv6の静的アドレスまたはDHCPアドレスを設定できます。 |
IPv4GatewayIP | ゲートウェイ・アドレスを次の形式で入力できます:(0-255).(0-255).(0-255).(0-255)。 |
IPv6HopLimit | IPv6パケットが経由できるホップの最大数を設定できます。デフォルト値は64です。 |
IPv6NdDetectDuplicateAddress | IPアドレスが一意であることを確認するために送信する近隣要求メッセージの数を設定できます。 |
IPv6NdReachableTime | リモートのIPv6ノードが到達可能とみなされる時間 (ミリ秒) を設定できます。デフォルト値は30000ミリ秒です。 |
IPv6NdRetransmitTime | IPv6ノードにパケットを再送し続ける時間 (ミリ秒) を設定できます。デフォルト値は1000ミリ秒です。 |
IPv6NdTimeOut | IPv6ノードのタイムアウト値 (ミリ秒) を設定できます。デフォルト値は30000ミリ秒です。 |
IPv4Priority | IPv4パケットの優先度を設定できます。 |
IPv6Priority | IPv6パケットの優先度を設定できます。 |
IPv4SubnetMask | サブネット・マスク・アドレスを次の形式で入力できます:(0-255).(0-255).(0-255).(0-255)。 |
IPv4VlanId | IPv4 VLAN IDを設定できます。 |
IPv6VlanId | IPv6 VLAN IDを設定できます。 |
maxFramePayload | ネットワークで送信されるパケットまたはフレームの最大サイズを設定できます。標準イーサネット・フレームのペイロード部分は 1500 に設定され、ジャンボ・イーサネット・フレームは 9000 に設定されます。ジャンボ・フレームを使用する場合、ネットワーク・パス内のすべてのデバイスは、より大きなフレーム・サイズを処理できる必要があります。デフォルト値は1フレームあたり1500バイトです。 注 NVMe over RoCE環境で最大限のパフォーマンスを実現するには、フレーム・サイズを4200に設定します。 |
tcpListeningPort | イニシエーターからのiSCSIログインをリスンするために使用するTCPポート番号を設定できます。デフォルト・ポートは3260です。 |
portSpeed | ポートの通信速度をMb/秒単位で設定できます。 注 このパラメーターは、25 Gbps iSCSI ホスト・インターフェース・カードでのみサポートされています。25GbpsのiSCSIホスト・インターフェース・カードでは、1つのポートの速度を変更すると、カード上の4つのポートすべての速度が変更されます。この場合、許容されるオプションは、10 または 25 です。 |
この場合の選択可能なオプションは、autoNegotiate、10、25、40、50、または100です。
次の表に記載されているように、ホスト・ポート・タイプ (iSCSI または NVMe over RoCE) によってパラメーターのサポートは異なります。
パラメーター | iSCSI | NVMe over RoCE |
---|---|---|
IPV4Address | はい | はい |
IPV6LocalAddress | はい | はい |
IPv6RoutableAddress | はい | はい |
IPV6RouterAddress | はい | はい |
enableIPV4 | はい | はい |
enableIPV6 | はい | はい |
enableIPv4Vlan | はい | いいえ |
enableIPv6Vlan | はい | いいえ |
enableIPv4Priority | はい | いいえ |
enableIPv6Priority | はい | いいえ |
IPv4ConfigurationMethod | はい | はい |
IPv6ConfigurationMethod | はい | はい |
IPv4GatewayIP | はい | はい |
IPv6HopLimit | はい | |
IPv6NdDetectDuplicateAddress | はい | |
IPv6NdReachableTime | はい | |
IPv6NdRetransmitTime | はい | |
IPv6NdTimeOut | はい | |
IPv4Priority | はい | いいえ |
IPv6Priority | はい | いいえ |
IPv4SubnetMask | はい | はい |
IPv4VlanId | はい | いいえ |
IPv6VlanId | はい | いいえ |
maxFramePayload | はい | はい |
tcpListeningPort | はい | |
portSpeed | はい | はい |
最小ファームウェア・レベル
11.70.1 では、fecMode パラメーターが追加されました。
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