アプリケーション固有のワークロード
ワークロードは、アプリケーションをサポートするストレージ オブジェクトです。アプリケーションごとにワークロード(インスタンス)を1つ以上定義できます。一部のアプリケーションについては、特性が似たボリュームで構成されるようにSystem Managerによってワークロードが設定されます。これらのボリューム特性は、ワークロードがサポートするアプリケーションのタイプに基づいて最適化されます。たとえば、Microsoft SQL Serverアプリケーションをサポートするワークロードを作成し、そのワークロード用のボリュームを作成すると、Microsoft SQL Serverをサポートするようにボリューム特性が最適化されます。
System Managerでボリュームを作成する際には、ワークロードの用途について設定する必要があります。たとえば、Microsoft Exchange用のボリュームを作成する場合は、必要なメールボックスの数、メールボックスに必要とされる平均容量、およびデータベースのコピーをいくつ作成するかについて設定します。System Managerでは、この情報に基づいてボリュームの構成を最適化します。この構成は、必要に応じて編集することもできます。必要に応じて、ボリューム作成のこの手順をスキップできます。
ワークロードの種類
アプリケーション固有とその他の2種類のワークロードを作成できます。
- アプリケーション固有。アプリケーション固有のワークロードを使用してボリュームを作成する場合、アプリケーション ワークロードのI/Oとアプリケーション インスタンスからの他のトラフィックの競合が最小限になるように最適化されたボリューム構成が提示されることがあります。I/Oタイプ、セグメント サイズ、コントローラ所有権、読み取りおよび書き込みキャッシュなどのボリューム特性が自動的に推奨され、以下のアプリケーション タイプ用に作成されるワークロードに合わせて最適化されます。
Microsoft® SQL ServerTM
Microsoft® Exchange ServerTM
ビデオ監視アプリケーション
VMware ESXiTM (仮想マシン・ファイル・システムで使用するボリューム用)
提示されたボリューム構成を確認し、[ボリュームの追加 / 編集]ダイアログ ボックスを使用して推奨されたボリュームや特性を必要に応じて編集、追加、削除することができます。
- その他(または特定のボリューム作成サポートのないアプリケーション)。特定のアプリケーションに関連付けられていないワークロードを作成する場合や、ストレージ アレイで使用する予定のアプリケーションに対する最適化がSystem Managerに組み込まれていない場合は、「その他」のワークロードを選択し、ボリューム構成を手動で指定する必要があります。[ボリュームの追加 / 編集]ダイアログ ボックスを使用して、ボリューム構成を手動で指定する必要があります。
アプリケーションとワークロードの表示
- 「ボリューム」タイルで「アプリケーションとワークロード」タブを選択すると、ワークロードおよびワークロードが関連付けられたアプリケーション・タイプごとにグループ化されたストレージ・アレイのボリュームを表示できます。
- 「パフォーマンス」タイルで「アプリケーションとワークロード」タブを選択すると、論理オブジェクトのパフォーマンス・メトリック (待ち時間、IOPS、MB) を表示できます。オブジェクトは、アプリケーションと関連付けられたワークロードごとにグループ化されます。このパフォーマンス・データを定期的に収集すると、基準の測定値を確立して傾向を分析できます。これは、I/O パフォーマンスに関連する問題を調べるのに役立ちます。