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Setup Utility の使用

これらの手順を使用して、Setup Utility を開始することができます。

CMM Web インターフェースを介して、Setup Utility にリモートでアクセスすることができます。CMM Web インターフェースから、「計算ノード・コンソールの起動」を選択します。詳しくは、Lenovo Flex System Chassis Management Module の Web インターフェースを参照してください。CMM Web インターフェース・オンライン・ヘルプに、すべてのフィールドおよびオプションについて説明されています。

ローカルで Setup Utility を開始するには、以下のステップを実行してください。

  1. 計算ノードの電源がオンの場合は、電源をオフにします (計算ノードの電源オフ を参照)。
  2. 必要に応じて、キーボード、モニター、およびマウスをコンソール・ブレークアウト・ケーブルに接続し、コンソール・ブレークアウト・ケーブルを計算ノードに接続します。
  3. 計算ノードの電源をオンにします (計算ノードの電源オン を参照)。
  4. プロンプト「Press <F1> Setup」が表示されたら、F1 を押します。管理者パスワードが設定されている場合、すべての Setup Utility メニューにアクセスするには、管理者パスワードを入力しなければなりません。管理者パスワードを入力しないと、Setup Utility の限られたメニューしか使用できません。
  5. 画面の指示に従います。

Setup Utility のメインメニューには、以下のメニュー項目があります。Unified Extensible Firmware Interface (UEFI) のバージョンによっては、メニュー項目がここでの説明と少し異なる場合があります。

  • システム情報

    この選択項目を選択し、計算ノードに関する情報を表示します。Setup Utility の他の選択項目を通じて変更を行うと、「System Information」にそれらの変更の一部が反映されます。「System Information」の設定値を直接変更することはできません。この項目は、Setup Utility の完全メニューにのみあります。
    • System Summary

      この選択項目を選択して、マイクロプロセッサーの ID、速度、キャッシュ・サイズ、計算ノードのマシン・タイプおよびモデル、シリアル番号、システムの汎用固有 ID (UUID)、および取り付けられているメモリーの容量を含む構成情報を表示します。

    • Product Data

      この選択項目を選択し、システム・ボードの ID、ファームウェア、統合管理モジュール II、および診断コードの改訂レベルと発行日、およびバージョンと日付を表示します。

    この選択項目は、UEFI Setup Utility の完全メニューでのみ表示されます。

  • System Settings

    この選択項目を選択し、計算ノード・コンポーネントの設定を表示あるいは変更します。
    • Adapters and UEFI Drivers

      この選択項目を選択し、計算ノード内のアダプターおよび UEFI デバイス・ドライバーに関する情報を表示します。

      UEFI 互換デバイスを構成する前に、ご使用の計算ノードのファームウェアを更新してください。計算ノードのファームウェアの更新方法については、ファームウェアおよびデバイス・ドライバーの更新 を参照してください。
      UEFI と互換性のある拡張アダプターは、以下の手順で構成してください。
      1. Please refresh this page first」を選択して、Enter キーを押します。
      2. 構成するデバイス・ドライバーを選択して、Enter キーを押します。
      3. 設定の変更が完了したら、Esc を押してプログラムを終了します。変更した設定を保存するには、「Save」を 選択します。
    • プロセッサー

      この選択項目を選択し、マイクロプロセッサー設定を表示あるいは変更します。

    • メモリー

      メモリーの設定値を表示または変更するには、この項目を選択します。

      POST またはメモリー構成時にメモリー・エラーが検出された場合、計算ノードは、障害のあるメモリー・コネクターのペアを自動的に無効にし、メモリーが減少した状態で稼働を継続します。問題が修正された後、手動でメモリー・コネクターを有効にする必要があります。「System Memory Details」を選択し、矢印キーを使用して有効にしたいメモリー・コネクターのペアを強調表示します。次に、コネクターを「Enable」に設定します。

    • Devices and I/O Ports

      デバイスや入出力 (I/O) ポートの割り当てを表示または変更するには、この選択項目を選択します。リモート・コンソール・リダイレクトの構成、および内蔵イーサネット・コントローラーの有効化または無効化を行うことができます。デバイスを無効に設定した場合、そのデバイスを構成することはできません。また、オペレーティング・システムはそのデバイスを検出することができません (デバイスを無効にすることは、デバイスを切り離すことと同等です)。

      アダプター・オプション ROM のサポートを有効にするか無効にするかを選択することもできます。サポートを無効にすると、計算ノードの始動に要する時間を改善できる場合があります。

    • 電源

      この選択項目を選択し、電源スキーム設定を表示あるいは変更します。

    • Operating Modes

      この選択項目を選択し、動作モード (音響、効率、またはパフォーマンス) やメモリー速度のような運用設定を決定します。

    • Legacy Support

      レガシー・サポートを表示または設定する場合、この項目を選択します。

      • Microsoft Windows Server 2012 および Microsoft Windows Server 2012 R2 では、レガシー・モードはサポートされていません

      • レガシー・モードでは、システムがインストール済みのオプションのために確保する ROM スペースは限られています。レガシー PXE ブートでは、最大 4 つのネットワーク・インターフェース・カード (NIC) ポートがサポートされます。4 つを超える NIC ポートが使用されている場合、5 つ目以降の NIC ポートではレガシー PXE ブートが実行されません。目的の NIC ポートでレガシー PXE ブートを有効にするには 2 つの方法があります。
        1. ROM 実行順序」を変更して目的の NIC コネクターに優先順位を設定します。
          • ROM 実行順序」のパス: 「メイン・メニュー」>「システム設定」>「デバイスおよび I/O ポート」>「オプション ROM 実行順序の設定」>「ROM 実行順序
        2. Enable/Disable Adapter Option ROM Support」メニューで NIC コネクターの使用しないレガシー・オプション ROM を無効にして、目的の NIC ポートが機能する 4 ポートになるように優先順位を設定します。
          • Enable/Disable Adapter Option ROM Support」へのパス: 「Main menu」>「System Settings」>「Devices and I/O Ports」>「Enable/Disable Adapter Option ROM support
    • Force Legacy Video on Boot

      この選択項目を選択し、オペレーティング・システムが UEFI のビデオ出力規格をサポートしない場合に、強制 INT ビデオ・サポートを有効または無効にします。デフォルトは「Enable」です。

    • Rehook INT

      デバイスがブート処理を制御することを有効または無効に設定するには、この項目を選択します。デフォルトは「Disable」です。

    • Legacy Thunk Support

      この選択項目を選択し、UEFI に未対応の PCI 大容量ストレージ・デバイスと UEFI とのデータのやりとりを有効または無効にできます。デフォルトは「Enable」です。

    • Infinite Boot Retry

      この選択項目を選択して、UEFI によるレガシー・ブート順序の無限再試行を有効または無効にできます。

    • Non-Planar PXE

      この選択項目を選択して、レガシー・モードでの非システム・ボード PXE を有効または無効にします。

  • System Security

    このオプションを選択して、以下のシステム・セキュリティー構成を表示または変更します。

    • 物理プレゼンス・ポリシー構成

      この選択項目を選択して、以下の物理プレゼンス・ポリシー・オプションから選択します。

      • 有効/無効: このオプションを選択して、物理プレゼンス・ポリシーを有効または無効にします。デフォルトは「有効」です。
      • 検出済み: このオプションを選択して、物理プレゼンスの期間 (分単位) を設定するか、電源をオフにします。デフォルトは「検出解除済み」です。
      • 検出の分を入力: このオプションを選択して、リモート物理プレゼンスが検出される分単位の長さを 0 ~ 100 の数字で入力します。このオプションを使用するには、物理プレゼンス・ポリシーが有効になっている必要があります。
      • 検出ステータスの更新: このオプションを選択して、検出の現在のステータスを表示します。
    • 構成のロールバック

      この選択項目を選択して、UEFI の古いバージョンへのロールバックを許可 (有効)/禁止 (無効) にします。デフォルトは「有効」です。

    • セキュア・ブート構成

      この選択項目を選択して、以下のセキュア・ブート・オプションから選択します。

      • 有効/無効: このオプションを選択して、セキュア・ブートを有効または無効にします。デフォルトは「無効」です。
      • セキュア・ブート・モード: このオプションを選択して、セキュア・ブートのモードを選択します。デフォルトは「標準モード」です。
        • 標準モード: セキュア・ブートの標準モードです。
        • カスタム・セキュア・ブート・モード: このモードでは以下のオプションを使用できます。
          • セキュア・ブート・オプション ROM エラーを表示: セキュア・ブートに登録されていないサーバー内のデバイスの一覧を表示します。
          • PK (プラットフォーム・キー) オプション: PK を登録/削除します
          • KEK (キー登録キー) オプション: KEK を登録/削除します
          • DB (署名データベース) オプション: DB を登録/削除します
          • DBX (取り消し済み署名データベース) オプション: DBX を登録/削除します
    • Trusted Platform Module (TPM 1.2/2.0)

      ノードは TPM 1.2 および 2.0 の両方をサポートします。この選択項目を選択して、TPM 1.2/2.0 の設定を表示または変更したり、TPM ファームウェアを 1.2 から 2.0 に、2.0 から 1.2 に更新します。
      • TPM 2.0 準拠に更新 (TPM 1.2)/TPM 1.2 準拠に更新 (TPM 2.0): TPM を 1.2 から 2.0 に、または 2.0 から 1.2 に更新します。この手順を完了するには、システムのリブートが必要です。
        注意
        1. セキュリティー上の理由から、TPM チップのファームウェアを 1.2 から 2.0 にアップグレードする場合はレガシー OS をブートしないでください。
        2. TPM のファームウェア更新の最大数は 128 です。制限に達すると TPM バージョンをそれ以上更新できません。
      • TPM ファームウェア・バージョン: 現在の TPM ファームウェア・バージョンを表示します。
      • TPM 物理プレゼンス: TPM 物理プレゼンスを表示します。
      • TPM デバイスの状態 (TPM1.2 のみ): TPM をアクティブ化/非アクティブ化します。
      • TPM ステータスの更新: TPM の現在のステータスを取得します。
      • TPM を強制的にクリア (TPM 1.2)/TPM2 操作 (TPM 2.0): TPM データを強制的にクリアします。
  • Integrated Management Module

    この選択項目を選択し、統合管理モジュール II (IMM2) の設定を表示あるいは変更します。

    • Commands on USB Interface

      この選択項目を選択し、Ethernet over USB インターフェースを有効にするか無効にするかを指定します。
      このオプションは主に、USB 通信装置クラス (CDC) イーサネット・インターフェースの問題がある、以前のオペレーティング・システム用です。このオプションを無効にすると、次のような問題が発生します。
      • オンライン更新パッケージが動作しません。
      • Bootable Media Creator (BoMC) は LAN over USB インターフェースを使用するため、BoMC を使用する更新が動作しません。
      • Advanced Settings Utility (ASU) を使用して IMM2 または UEFI の構成を変更するには、IPMI デバイス・ドライバーをインストールする必要があります。
      • IMM2 OS ローダー・ウォッチドッグを設定することはできません。
    • ネットワーク構成

      この選択項目を選択して以下のことを行います。システム管理ネットワークのインターフェース・ポート、IMM2 MAC アドレス、現行 IMM2 IP アドレス、およびホスト名の表示。固定 IMM2 IP アドレス、サブネット・マスク、およびゲートウェイ・アドレスの定義。静的 IP アドレスを使用するか DHCP で IMM2 IP アドレスを割り当てるかの指定。ネットワーク変更の保存。IMM2 のリセット。

    • Reset IMM to Defaults

      この選択項目を選択し、IMM2 を出荷時のデフォルト設定に戻します。設定を復元した後、IMM2 コントローラーは再起動します。

    • Reset IMM

      この選択項目を選択し、IMM2 コントローラーを再起動します。

  • Recovery

    この選択項目を選択し、システム・リカバリー・パラメーターを表示あるいは変更します。
    • POST Attempts

      この選択項目を選択し、リカバリー手順を起動する前に試行する POST の回数を定義します。詳細については、Nx ブート障害 を参照してください。

    • System Recovery

      この選択項目を選択し、リカバリー設定を構成します。
      • POST Watchdog Timer

        POST ウォッチドッグ・タイマーを表示する、または有効に設定する場合、この項目を選択します。

      • POST Watchdog Timer Value

        POST ローダー・ウォッチドッグ・タイマーの値を表示または設定するには、この選択項目を選択します。

      • Reboot System on NMI

        この選択項目を選択し、マスク不可割り込み (NMI) が発生するたびにシステムを再起動させる機能を有効または無効にします。デフォルトは「Disable」です。

  • ストレージ

    この選択項目を選択し、ストレージ・デバイス設定を表示あるいは変更します。

  • Network

    この選択項目を選択し、ネットワーク・デバイス・オプション (iSCSI など) を表示あるいは変更します。

  • Driver Health

    この選択項目を選択し、デバイス・ドライバーによって報告されているコントローラーのヘルス・ステータスを表示します。デバイス・ドライバーで修復処置を実行することもできます。

  • Date and Time

    この選択項目を選択し、計算ノードの日時を設定します。日付は// の形式で設定します。時刻は 24 時間形式 (時間::) で設定します。

    この選択項目は、UEFI Setup Utility の完全メニューでのみ表示されます。

  • Start Options

    この選択項目を選択し、始動シーケンスを表示あるいは変更します。始動シーケンスは、計算ノードがブート・レコードを検出するためにデバイスをチェックする順序を指定します。計算ノードは、最初に検出されたブート・レコードから始動します。計算ノードに Wake on LAN (WOL) 機能を備えたオプションの I/O アダプターが取り付けられており、WOL ソフトウェアがあり、オペレーティング・システムが Wake on LAN 機能をサポートしている場合は、Wake on LAN 機能の始動シーケンスを指定できます。例えば、CD または DVD ドライブ内のディスクをチェックしてから、ハード・ディスクをチェックし、次にネットワーク・アダプターをチェックする始動シーケンスを定義できます。

    この選択項目は、UEFI Setup Utility の完全メニューでのみ表示されます。

  • Boot Manager

    デバイスのブート優先順位の表示、追加、削除、または変更、ファイルからのブート、一回限りのブート方法の選択、またはブート順序のデフォルト設定へのリセットを行うには、この選択項目を選択します。

    ブート設定を表示あるいは変更するには、「Boot Modes」を選択します。ブート・モードの設定では、「UEFI オペレーティング・システムのみサポート」、「レガシー・オペレーティング・システムのみサポート」、あるいは「UEFI およびレガシー・オペレーティング・システムをサポート」を選択することができます。
    「レガシーのみ」ブート・モード (ブート時間が高速になります) を選択した場合、Features on Demand (FoD) キーをアクティブにすることはできません。
  • System Event Logs

    この選択項目を選択し、システム・イベント・マネージャーにアクセスします。ここでは、POST イベント・ログとシステム・イベント・ログを表示することができます。

    POST イベント・ログには、POST 中に生成された最新の 3 つのエラー・コードとメッセージが含まれます。

    システム・イベント・ログには、POST イベントおよびシステム管理割り込み (SMI) イベントと、統合管理モジュール II に組み込まれたベースボード管理コントローラーが生成したすべてのイベントが含まれます。

    重要: 計算ノード前面のシステム・エラー LED が点灯しているが、他にはエラー表示がない場合は、システム・イベント・ログを消去してください。また、修復が完了したりエラーを修正した後には、システム・イベント・ログを消去して、計算ノード前面のシステム・エラー LED をオフにしてください。

    • POST Event Viewer

      この選択項目を選択して、UEFI 診断コードを表示する POST イベント・ビューアーを表示します。

    • System Event Log

      この項目は、システム・イベント・ログを表示する場合に選択します。

    • Clear System Event Log

      システム・イベント・ログを消去する場合に、この項目を選択します。

  • User Security

    パスワードを設定、変更、または削除する場合、この項目を選択します。

    この選択では、始動パスワードと管理者パスワードの設定、変更、および削除を行えます。始動パスワードを設定すると、システムの始動を完了する際、および Configuration/Setup Utility のメニューにアクセスする際に始動パスワードを入力する必要があります。

    パスワードには、6 文字から最大 20 文字の任意の組み合わせ (A - Z、a - z、および 0 - 9) を使用することができます。パスワードは記録して、安全な場所に保管してください。

    始動パスワードを忘れた場合に計算ノードへのアクセスを回復するには、始動パスワード・オーバーライド・スイッチを使用します (システム・ボード・スイッチ を参照)。

    重要
    管理者パスワードを設定したがそれを忘れてしまった場合、管理者パスワードを変更、オーバーライド、または削除することはできません。システム・ボードを交換する必要があります。

    また、CMOS バッテリーを取り外してから再取り付けすることでも、計算ノードへのアクセスを回復することができます (CMOS バッテリーの取り外し および CMOS バッテリーの取り付け を参照)。

    重要
    CMOS バッテリーを取り外すと、CMOS メモリー内の設定が消去されます。
  • Save Settings

    設定値に加えた変更を保存する場合、この項目を選択します。

  • Restore Settings

    この選択項目を選択し、設定値に加えた変更をキャンセルし、前の設定値に戻します。

  • Load Default Settings

    この選択項目を選択し、設定値に加えた変更をキャンセルし、工場出荷時デフォルト設定を復元します。

  • Exit Setup

    この項目を選択し、Setup Utility を終了します。設定値に加えた変更内容を保存していなかった場合は、変更を保存するか保存しないで終了するかを尋ねられます。