単一データ/管理ネットワーク
このネットワーク・トポロジーでは、管理およびデータの通信とオペレーティング・システム・デプロイメントが同じネットワークで行われます。このトポロジーは、統合ネットワークと呼ばれます。
重要
共用データ/管理ネットワークを実装すると、ネットワーク構成 (サーバーからのトラフィックの優先順位が高く、管理コントローラーからのトラフィックの優先順位が低い場合など) によっては、トラフィックが中断し、パケットのドロップや管理ネットワークの接続の問題などが発生することがあります。管理ネットワークは、TCP だけでなく UDP トラフィックを使用します。ネットワーク・トラフィックの優先順位が高い場合は、UDP トラフィックの優先順位が低くなります。
Lenovo XClarity Administrator をインストールする際に、以下の考慮事項を念頭に置いて eth0 ネットワーク・インターフェースを定義してください。
- (サーバーの構成、ファームウェアの更新など) デバイスの検出と管理をサポートするようにインターフェースを構成する必要があります。各管理対象シャーシの CMM および Flex スイッチ、各管理対象サーバーのベースボード管理コントローラー、各 RackSwitch スイッチと通信できる必要があります。
- XClarity Administrator を使用してファームウェアおよび OS デバイス・ドライバーの更新を取得する場合は、少なくとも 1 つのネットワーク・インターフェースが (できればファイアウォールを介して) インターネットに接続している必要があります。この方法を使用しない場合は、更新をリポジトリーにインポートする必要があります。
- サービス・データを収集したり、(コール・ホーム機能、Lenovo アップロード・ファシリティーを含む) 自動問題通知を使用する場合は、少なくとも 1 つのネットワーク・インターフェースが (できればファイアウォールを介して) インターネットに接続している必要があります。
- オペレーティング・システム・イメージをデプロイし、OS デバイス・ドライバーを更新する場合は、このネットワーク・インターフェースに、ホスト・オペレーティング・システムへのアクセスに使用されるサーバーのネットワーク・インターフェースへの IP ネットワーク接続が必要です。注OS デプロイメントおよび OS デバイス・ドライバーの更新のために個別のネットワークを実装した場合は、データ・ネットワークではなくそのネットワークに接続するようにセカンド・ネットワーク・インターフェースを構成できます。ただし、各サーバーのオペレーティング・システムがデータ・ネットワークにアクセスできない場合は、必要に応じて、サーバーで追加インターフェースを構成して、OS デプロイメントおよび OS デバイス・ドライバーの更新のためにホスト・オペレーティング・システムからデータ・ネットワークへの接続を確立します。
- XClarity Administrator は、単一データ/管理ネットワーク・トポロジーまたは仮想的に分離したデータ/管理ネットワーク・トポロジーを実装している場合にのみ、XClarity Administrator の要件を満たす管理対象サーバーなどのシステムにセットアップできます。ただし、XClarity Administrator を使用して、その管理対象サーバーにファームウェア更新を適用することはできません。その場合も、一部のファームウェアのみが即時アクティベーションで適用され、ターゲット・サーバーは、XClarity Administrator によって強制的に再起動されます。これにより、XClarity Administrator も再起動されます。据え置きアクティベーションによって適用された場合は、XClarity Administrator ホストが再起動されたときに、一部のファームウェアのみが適用されます。
XClarity Administrator から同じネットワークに接続するようにセカンド・ネットワーク・インターフェースを構成して、冗長性をサポートすることもできます。
次の図は、統合ネットワーク・トポロジーの実装例を示しています。
図 1. 管理、データ、オペレーティング・システムのデプロイメントのための単一のネットワークの実装例
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