Lenovo XClarity Mobile アプリの使用
Lenovo XClarity Administrator では、Android および iOS デバイス向けのモバイル・アプリが提供されています。Lenovo XClarity Mobile アプリを使用して、物理システムの確実な監視、リアルタイム・ステータス・アラートと通知の取得、一般的なシステム・レベルのタスクに対するアクションを行うことができます。このアプリは、有効な USB ポート経由で ThinkSystem サーバーに直接接続し、仮想 LCD 機能を提供できます。
- ネットワーク設定およびプロパティの構成
- 接続中の各 XClarity Administrator のステータス要約の表示。
- すべての管理対象デバイスのステータス要約の表示。
- シャーシ、ラック・サーバー、およびストレージ・デバイスをグラフィカル・ビュー (マップ) で表示。
- XClarity Administrator で定義されているリソースグループを表示します。
- ラック・スイッチ・ポート情報を表示し、構成されたポート・ステータスを変更します。
- インベントリーおよび各管理対象デバイスの詳細ステータスの監視。
- 監査イベント、ハードウェアおよび管理イベント、アラート、ジョブの監視。
- 管理対象デバイスのロケーション LED のオンまたはオフ。
- 管理対象デバイスの電源オン、電源オフ、再起動、再取り付け。
- 診断データの収集の起動。
- デバイスの保証情報およびステータスを表示します。
- コール・ホーム を使用した自動問題通知のセットアップ
- 開いているサービス・チケットの要約の表示とサービス・チケットの削除
- モバイル・デバイスへのイベントのプッシュ通知 (モバイル・デバイスへのイベントの転送参照)。
- アクティブなユーザーとシステム・リソース使用状況の要約の表示
- このモバイル・アプリについてのフィードバックを Lenovo サポートに送信します。
- モバイル・デバイスを直接 ThinkSystem サーバーに接続して、XClarity Mobile アプリを使用してサーバーを管理します (USB テザリングをサポートするデバイスの場合)。
- モバイル・デバイスが ThinkSystem サーバーに接続したら Lenovo XClarity Controller サービス・データをダウンロードします。
サービス
モバイル・デバイスで使用できるメールなどの手段を使用した要約情報の共有
イベントおよび監査ログの消去
イベントおよび監査ログのモバイル・デバイスのローカル・ストレージへのダウンロード、またはモバイル・デバイスで使用できる手段を使用したログの送信
BMC FFDC サービス・ファイルのモバイル・デバイスのローカル・ストレージへのダウンロード、またはモバイル・デバイスで使用できる手段を使用したファイルの送信
電源、温度、およびシステム使用量の履歴グラフデータを表示します
アクティブなアラートおよび重要なデバイス情報の即時の要約を提示する「ワンタッチ」サービス・モードの有効化
構成および初期セットアップ
選択した XClarity Administrator を使用した新しいデバイスの管理
初期セットアップでのロケーションや連絡先情報などのサーバー・プロパティの構成
IPv4 および IPv6 BMC ネットワーク・インターフェース設定の表示および変更
ブート順序および 1 回限りのブート設定の指定
フロント・パネル USB ポートの割り当ての変更
サーバーのリブート回数と電源オン合計時間の表示
電源操作
サーバーの電源オンまたはオフ、NMI のトリガー
BMC のリセット
前提条件
iOS タブレットは、iPhone の画面解像度でのみサポートされています。Android タブレットは、現在サポートされていません。
- 以下のオペレーティング・システムがサポートされています。
Android 10 ~ 13
iOS 15 以降
注iPhone X/XR/XS デバイスで使用されている顔認識は、サポートされていません。
ご使用のモバイル・デバイスから XClarity Administrator インスタンスへのネットワーク接続が使用可能であることを確認している。VPN ソリューションを使用する必要がある場合があります。ネットワーク管理者に相談してください。
各 XClarity Administrator の CA 証明書をインポートしている。
重要XClarity Administrator へのすべての接続が HTTPS を使用している。ただし、接続が信頼できるとみなされデータがモバイル・デバイスに受け渡されるには、まず有効な証明書チェーンが必要です。トラステッド証明書チェーンを作成するには、モバイル・デバイスにXClarity Administrator 自己署名証明機関 (CA) をインポートする必要があります。 モバイル・デバイスに各 XClarity Administrator インスタンスの自己署名 CA 証明書をインポートするには、以下の手順を実行します。
CA 証明書をローカル・システムにダウンロードします。
- ローカル・システムの Web ブラウザーを使用して XClarity Administrator インスタンスに接続します。
- XClarity Administrator メニュー・バーで、 をクリックして、「セキュリティー」ページを表示します。
- 「証明書の管理」セクションで「証明機関」をクリックします。「証明機関」ページが表示されます。
「証明機関ルート証明書のダウンロード」をクリックします。
重要通常、このプロセスを完了するには、「証明機関ルート証明書の再生成」をクリックする必要はありません。これを行った場合、正しい手順に従わないと、管理対象デバイスとの通信が中断する場合があります。詳しくは、セキュリティー証明書の使用を参照してください。「der として保存」または「pem として保存」をクリックして、サーバー証明書を DER または PEM ファイルとしてローカル・システムに保存します。PEM 形式はほとんどの場合に使用できます。
アクセス可能なストレージ・リポジトリー (Dropbox™ など)、メール、接続ケーブルを使用したファイル転送などを利用して、CA 証明書ファイルをモバイル・デバイスに転送します。
- トラステッド CA 証明書をインポートします。
(Android) 通常は、電話のストレージから
を選択し、ダウンロードした証明書ファイルを選択して実行します。重要正常にインストールした CA 証明書が第三者によって署名されたものではない場合、Android デバイスに「ネットワークが不明な第三者によって監視される場合があります」というメッセージが表示されます。CA 証明書はお客様の信頼できる環境で生成されたものであるため、このメッセージは安全に無視できます。メッセージを無視する前に、メッセージがXClarity Administrator CA 証明書についてのものであることを確認してください。 (iOS) モバイル・デバイスでメールを開き、トラステッド CA 証明書をインポートするためにメールのドキュメント・リンクをクリックします。
重要iOS 10.3 以降の場合は、インポートされた証明書は、デフォルトでは非トラステッドです。証明書を信頼するには、の順に選択し、証明書の信頼を有効にします。
インストールとセットアップ
iTunes App Store (iOS) または Google Play ストア (Android) から XClarity Mobile アプリをダウンロードします。
アプリをインストールするには、モバイル・デバイスの指示に従ってください。
重要XClarity Mobile アプリを使用するには、画面アクセスをロック解除するモバイル OS レベルのセキュリティー・コードが必要です。まだセットアップしていない場合は、インストール中に設定するように指示されます。「設定」をクリックして自動検出を使用するか IP アドレスとユーザー資格情報を入力することで、複数の XClarity Administrator インスタンスへの接続を追加または編集できます。アプリの PIN コードの設定、イベント・ログおよび監査ログの変更、使用言語の選択もできます。
ThinkSystem サーバーへの直接接続
Lenovo Think System サーバーには、モバイル・デバイスを接続できる前面パネル USB ポートがあります。これは、他の Lenovo サーバーの LCD システム情報表示パネルにあったものと同様の機能を提供します。
サーバーに直接接続して ThinkSystem サーバーを管理するには、以下の手順を実行します。
以下の手順のいずれかを実行して、サーバーの前面パネル USB をホストから BMC に切り替えます。
管理コントローラー CLI から、usbfp コマンドを実行します。
管理コントローラー Web インターフェースから、
の順にクリックします。前面パネルの青色の ID ロケーション LED を、ライトが 2 秒に 1 回点滅するまで、3 秒以上押し続けます。
電話の USB ケーブルを ThinkSystem サーバーの前面パネル USB ポートに接続します。
モバイル・デバイスで、USB テザリングを有効にします。
iOS の場合は、
の順にクリックします。Android の場合は、
の順にクリックします。
モバイル・デバイスで、XClarity Mobile アプリを起動します。
自動検出が無効になっている場合は USB 検出ページで「検出」をクリックし、サーバーの管理コントローラーに接続してインベントリー、ヘルス、ファームウェア、ネットワーク構成、最新のアクティブ・イベントのリストなどの情報を収集します。
データおよび電力をサポートする高品質の USB ケーブルを使用してください。モバイル・デバイスに付属している一部のケーブルは、充電のみを目的としていることに注意してください。
注ThinkSystem SD530 に接続するには、高品質マイクロ USB - USB ケーブルまたはアダプターを使用する必要があります。サマリー・ステータス・カードの電圧、温度、使用統計の完全セットをレポートするには、USB で接続されたサーバーの電源がオンになっている必要があります。
USB で接続されたサーバーの前面パネルに外部「青色の識別」LED/ボタンがない場合は、管理コントローラー Web インターフェースまたは CLI を使用して、必要に応じて前面パネル USB ポート管理の選択を変更する必要があります。
XClarity Mobile アプリから管理コントローラーのネットワーク・インターフェースに対して行われた変更は、管理コントローラーを再起動する必要なく即時有効になります。たとえば、IPv4 インターフェースが静的アドレスから DHCP に変更された場合、インターフェースはただちに DHCP によって割り当てられたアドレスを取得します。
NewsFeed タブで、「最新のアクティブ・イベント」カードには、最初は管理コントローラーのアクティブ・イベント・タブにリストされているアクティブ・イベントが最大 3 件表示されます。モバイル・アプリでこのカードをタップすると、すべてのアクティブ・イベントが表示されます。これはアクティブおよび解決済みイベントのリストであり、すべてのイベントの完全リストではないことに注意してください。
デモ・モードの使用
設定ページで「デモ・モード」を有効にして、ラックおよびシャーシを含む 2 つの XClarity Administrator インスタンスで XClarity Mobile アプリにデモ・データを入力できます。このモードでは、XClarity Administrator インスタンスのステータス要約の表示、デバイスの詳細ステータスおよびインベントリーの表示、イベントおよびアラートの監視を行うことができます。ただし、電源のオンやオフなどの管理操作はサポートされていません。
デモ・モードは、実際の XClarity Administrator インスタンスに接続していない場合にのみ、有効にできます。
デモ・モードが有効になっている間は、実際の XClarity Administrator インスタンスへの接続を追加することはできません。
検索
「検索」フィールドを使用して、特定の名前またはステータス (重大、警告、正常) を指定して管理対象デバイスを表示できます。たとえば「crit」で検索すると、クリティカル状況の管理対象デバイスおよび名前に「crit」を含む管理対象エンドポイントのみが表示されます。
問題の解決
インストールに関する問題:
Android モバイル・アプリでは、セキュリティーの強化のために安全鍵により「署名」されています。安全鍵のサイズは、新しいリリースでは増加しました。署名済みのアプリが以前のアプリ署名と一致しないため、Android のインストール セキュリ ティー・プロセスにより自動更新は中止されます。
モバイル・アプリを更新するには、モバイル・アプリの現在のバージョンをアンインストールし、アプリ ストアから Android アプリの最新バージョンをダウンロードして、アプリを再インストールします。ほとんどの Android デバイスでは、メニュー項目
でアプリをアンインストールできます。
接続の問題:
iOS 14、14.0.1、および 14.0.2 の USB テザリング機能が正常に動作していないため、これらの iOS バージョンでは Lenovo XClarity Mobile アプリ・テザリング機能を使用することはできません。これは、データセンターの USB で接続されたハンドヘルド管理にのみ影響します。携帯電話および Wi-Fi 通信をサポートするモバイル・デバイスを使用したリモート管理は影響を受けず、管理対象デバイスでの XClarity Administrator データの接続と収集、および管理操作の実行に使用できます。
USB 接続されたハンドヘルド管理機能が必要な場合は、iOS 14 にアップグレードしないでください。
この通知は、Apple が iOS 14 の問題を解決したときに更新されます。
XClarity Mobile には、モバイル・デバイスから XClarity Administrator インスタンスへのネットワーク接続が必要です。VPN ソリューションを使用する必要がある場合があります。ネットワーク管理者に相談してください。
モバイル・デバイスから各 XClarity Administrator インスタンスへの接続にトラステッド証明書チェーンを要求される。モバイル・デバイスに信頼できる CA 証明書をダウンロードしてインストールする方法については、オンライン・ドキュメントを参照してください。
正常にインストールした CA 証明書が第三者によって署名されたものではない場合、ネットワークが不明な第三者によって監視される場合がありますというメッセージが表示されます。CA 証明書はお客様の信頼できる環境で生成されたものであるため、このメッセージは安全に無視できます。メッセージを無視する前に、メッセージが XClarity Administrator CA 証明書についてのものであることを確認してください。
モバイル・デバイスを仮想プライベート・ネットワーク (VPN) からローカル・ネットワークに切り替えたり、その逆を行った場合、セキュア・ゲートウェイによって接続が拒否されました。同じセキュア・ゲートウェイまたは別のセキュア・ゲートウェイに新しく接続する必要がある場合は、再認証が必要です。というメッセージが表示される場合があります。アプリの使用を続ける場合は、Lenovo XClarity Mobile にログインしてください。
セキュリティーの問題:
PIN コードを忘れた場合は、XClarity Mobile アプリをアンインストールしてから、再インストールします。その後、すべての接続を再確立します。
Android デバイスで資格情報をクリアすると、暗号鍵が消去されます。すべての接続を再確立する必要があります。
イベントの問題:
デフォルトでは、イベント・ログには 24 時間以内に受信したハードウェアと管理イベントが表示され、監査ログには直近 2 時間以内に受信した監査イベントが表示されます。選択した期間内に受信したイベントがない場合は、イベント・ログと監査ログは XClarity Mobile の「監視」ページに表示されません。
イベントをメール・アカウントに送信するように XClarity Administrator でイベント転送をセットアップしている場合、Android デバイスではメール内のリンクが機能しない場合があります。ご使用の Android のバージョンおよびメール・アプリがハイパーリンクをサポートしていることを確認してください。ハイパーリンクがサポートされていない場合は、別のメール・アプリを使用してください。
ヘルプ・システムに関する問題:
一部のデバイスで、ヘルプ・システムが画面のサイズに合わせて正しくスケールされないヘルプ・システムのコントロールを使用してページを最大化してから最小化します。