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同期ミラーリングの作成

create syncMirrorコマンドは、同期リモート・ミラー・ペアのプライマリー・ボリュームとセカンダリー・ボリュームの両方を作成します。このコマンドは、書き込みモード (同期書き込みモードまたは非同期書き込みモード) と同期優先度も設定します。

対応アレイ

このコマンドは、DE4000H、DE4000F、DE6000H、または DE6000F の個々のストレージ・アレイに適用されます。

重要
DE4000H、DE4000F、DE6000H、および DE6000F のストレージ・アレイに対して実行する場合は、クライアント・タイプを symbol に設定する必要があります。クライアント・タイプがhttpsに設定されている場合は、このコマンドは機能しません。

ロール

このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin ロールが必要です。

構文

create syncMirror primary="<var id="GUID-344E016B-1FB3-4FBE-BC6C-37DD6EA201E3__V1221632" className="keyword varname">primaryVolumeName</var>" 
secondary="<var id="GUID-344E016B-1FB3-4FBE-BC6C-37DD6EA201E3__V1221633" className="keyword varname">secondaryVolumeName</var>"
(remoteStorageArrayName="<var id="GUID-344E016B-1FB3-4FBE-BC6C-37DD6EA201E3__V1221634" className="keyword varname">storageArrayName</var>" |
remoteStorageArrayWwid="<var id="GUID-344E016B-1FB3-4FBE-BC6C-37DD6EA201E3__V1221635" className="keyword varname">wwID</var>")
[remotePassword="<var id="GUID-344E016B-1FB3-4FBE-BC6C-37DD6EA201E3__V1221636" className="keyword varname">password</var>"]
[syncPriority=(highest | high | medium | low | lowest)]
[autoResync=(enabled | disabled)]
[writeOrder=(preserved | notPreserved)]
[writeMode=(synchronous | asynchronous)]
[role=(primary | secondary)]
[force=(TRUE | FALSE)]

パラメーター

パラメーター説明
primary プライマリー・ボリュームに使用する、ローカル・ストレージ・アレイ上の既存のボリュームの名前。プライマリー・ボリューム名は二重引用符 (" ") で囲みます。
secondary セカンダリー・ボリュームに使用する、リモート・ストレージ・アレイ上の既存のボリュームの名前。セカンダリー・ボリューム名は二重引用符 (" ") で囲みます。
remoteStorageArrayName リモート・ストレージ・アレイの名前。リモート・ストレージ・アレイ名は二重引用符 (" ") で囲みます。
remoteStorageArrayWwidリモート・ストレージ・アレイのWorld Wide Identifier (WWID)。WWID は二重引用符 (" ") で囲みます。
remotePassword リモート・ストレージ・アレイのパスワード。このパラメーターは、リモート・ストレージ・アレイがパスワードで保護されているときに使用します。パスワードは二重引用符 (" ") で囲みます。
syncPriority ホストI/Oアクティビティに対する完全な同期優先度。有効な値は、 highest high medium low 、または lowest です。
autoResync リモート・ミラー・ペアのプライマリー・ボリュームとセカンダリー・ボリュームの間の自動再同期の設定。このパラメーターには次の値があります。
  • enabled – 自動再同期がオンになっています。何もしなくても、プライマリー・ボリュームとセカンダリー・ボリュームは再同期されます。
  • disabled – 自動再同期がオフになっています。プライマリー・ボリュームとセカンダリー・ボリュームを再同期するには、 resume syncMirror コマンドを実行する必要があります。
writeOrder プライマリー・ボリュームとセカンダリー・ボリュームの間のデータ転送の書き込み順序。有効な値は preserved または notPreserved です。
writeMode プライマリー・ボリュームからセカンダリー・ボリュームへの書き込み方法。有効な値は synchronous または asynchronous です。
role このパラメーターを使用して、非同期ミラー・グループをプライマリー・ロールに昇格するか、非同期ミラー・グループをセカンダリー・ロールに降格します。非同期ミラー・グループをプライマリー・ロールとして定義するには、このパラメーターを primary に設定します。非同期ミラー・グループをセカンダリー・ロールとして定義するには、このパラメーターを secondary に設定します。
force ストレージ・アレイ間の通信リンクがダウンすると、強制的にロールが反転されるため、ローカル側で昇格または降格を行うと、プライマリーまたはセカンダリーが二重で存在する状態になります。ロール反転を強制的に実行する場合は、このパラメーターを TRUE に設定します。デフォルト値は FALSE です。

注記

名前には、英数字、ハイフン、下線を任意に組み合わせて使用できます。名前の最大文字数は30文字です。

プライマリー・ボリュームとセカンダリー・ボリュームを選択するときは、セカンダリー・ボリュームのサイズをプライマリー・ボリューム以上にする必要があります。セカンダリー・ボリュームのRAIDレベルをプライマリー・ボリュームと同じにする必要はありません。

パスワードは、管理ドメイン内の各ストレージ・アレイに保存されます。事前に設定されていない場合は、パスワードは不要です。パスワードは、最大 30 文字の英数字を任意に組み合わせて指定できます。( set storageArray コマンドを使用して、ストレージ・アレイ・パスワードを定義できます)。

同期優先度によって、ミラー関係のプライマリー・ボリュームとセカンダリー・ボリュームの間のデータの同期に使用されるシステム リソースの量が定義されます。最高の優先度レベルを選択すると、ほとんどのシステム・リソースを使用してデータの完全同期が実行されるため、ホストのデータ転送パフォーマンスが低下します。

writeOrder パラメーターは、非同期書き込みモードのみに該当し、整合性グループのミラーリング・ペアの一部になります。 writeOrder パラメーターを preserved に設定すると、リモート・ミラー・ペアは、ホストからプライマリー・ボリュームへの書き込みと同じ順序で、プライマリー・ボリュームからセカンダリー・ボリュームへデータを送信します。送信リンクに障害が発生した場合、完全な同期が可能になるまで、データはバッファされます。このアクションでは、バッファされたデータを維持するために追加のシステム・オーバーヘッドが必要になる可能性があるため、処理が遅くなります。 writeOrder パラメーターを notPreserved に設定すると、バッファー内のデータを維持する必要がなくなり、システムが解放されます。ただし、セカンダリー・ボリュームのデータがプライマリー・ボリュームと同じになるように、完全な同期を強制的に実行する必要があります。