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同期ミラーリングをアクティブにする

activate storageArray featureコマンドは、同期ミラーリング機能をアクティブ化し、ミラー・リポジトリー・ボリュームを作成します。

対応アレイ

このコマンドは、DE4000H、DE4000F、DE6000H、または DE6000F の個々のストレージ・アレイに適用されます。

ロール

このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin ロールが必要です。

コンテキスト

このコマンドを使用すると、次の3つのうちいずれかの方法でミラー・リポジトリー・ボリュームを定義できます。
  • ユーザ定義のドライブ

  • ユーザ定義のボリューム・グループ

  • ユーザ定義のドライブ数

ドライブ数の定義を選択する場合は、コントローラー・ファームウェアによって、ミラー・リポジトリー・ボリュームに使用するドライブが選択されます。

構文 (ユーザ定義のドライブ)

activate storageArray feature=syncMirror 
repositoryRAIDLevel=(0 |1 | 3 | 5 | 6)
repositoryDrives=(trayID1,[drawerID1],slotID1 ... trayIDn,[drawerIDn],[slotIDn])
[driveType=(SAS)]
[repositoryVolumeGroupUserLabel="volumeGroupName"]
[trayLossProtect=(TRUE | FALSE)]
[drawerLossProtect=(TRUE | FALSE)]
[dataAssurance=(none | enabled)]

構文 (ユーザ定義のボリューム・グループ)

activate storageArray feature=syncMirror 
repositoryVolumeGroup=<var id="GUID-4124A954-F4A9-4CCD-BCC5-6B1AA72B3BB2__V1182392" className="keyword varname">volumeGroupName</var>
[freeCapacityArea=<var id="GUID-4124A954-F4A9-4CCD-BCC5-6B1AA72B3BB2__V1182393" className="keyword varname">freeCapacityIndexNumber</var>]

構文 (ユーザ定義のドライブ数)

activate storageArray feature=syncMirror 
repositoryRAIDLevel=(1 | 3 | 5 | 6)
repositoryDriveCount=numberOfDrives
[repositoryVolumeGroupUserLabel="volumeGroupName"]
[trayLossProtect=(TRUE | FALSE)]
[drawerLossProtect=(TRUE | FALSE)]
[dataAssurance=(none | enabled)]

パラメーター

パラメーター説明
repositoryRAIDLevel ミラー・リポジトリー・ボリュームのRAIDレベル。有効な値は、 0 1 3 5 、または 6 です。
repositoryDrives ミラー・リポジトリー・ボリュームのドライブ。

大容量ドライブ・トレイの場合は、ドライブのトレイIDの値、ドロワーIDの値、およびスロットIDの値を指定します。小容量ドライブ・トレイの場合は、ドライブのトレイIDの値とスロットIDの値を指定します。トレイ ID の値は、 0 99 です。ドロワー ID の値は、 1 5 です。

スロット ID の最大値はすべて 24 です。スロット ID の値は、トレイのモデルに応じて 0 または 1 で始まります。DE4000H / DE4000F / DE6000H / DE6000F コントローラーと互換性のあるドライブ・トレイのスロット ID 番号は 0 から始まります。

トレイ ID の値、ドロワー ID の値、およびスロット ID の値は角かっこ ([ ]) で囲みます。

repositoryVolumeGroupUserLabel ミラー・リポジトリー・ボリュームの配置先となる新しいボリューム・グループに付ける名前。ボリューム・グループ名は二重引用符 (" ") で囲みます。
repositoryVolumeGroup ミラー・リポジトリー・ボリュームを含むミラー・リポジトリー・ボリューム・グループの名前。(ストレージ・アレイのボリューム・グループの名前を判別するには、 show storageArray profile コマンドを実行します)。
freeCapacityArea

ミラー・リポジトリー・ボリュームの作成に使用する、既存のボリューム・グループ内の空きスペースのインデックス番号。空き容量は、ボリューム・グループ内の既存のボリュームの間にある空き容量として定義されます。たとえば、ボリューム・グループの領域が、ボリューム1、空き容量、ボリューム2、空き容量、ボリューム3、空き容量となっているとします。ボリューム2の次の空き容量を使用するには、次のように指定します。

freeCapacityArea=<span id="GUID-4124A954-F4A9-4CCD-BCC5-6B1AA72B3BB2__V904730" className="keyword option">2</span>

show volumeGroup コマンドを実行して、空き容量領域が存在するかどうかを確認します。

repositoryDriveCount ミラー・リポジトリー・ボリュームで使用する未割り当てのドライブの数。
driveType

情報を取得するドライブのタイプ。ドライブ・タイプを混在させることはできません。

有効なドライブ・タイプは SAS です。

ドライブ・タイプを指定しない場合、このコマンドはデフォルトですべてのタイプになります。

trayLossProtect ミラー・リポジトリー・ボリュームを作成するときにトレイ損失の保護を有効にする設定。トレイ損失の保護を有効にする場合は、このパラメーターを TRUE に設定します。デフォルト値は FALSE です。
drawerLossProtect ミラー・リポジトリー・ボリュームを作成するときにドロワー損失の保護を有効にする設定。ドロワー損失の保護を有効にする場合は、このパラメーターを TRUE に設定します。デフォルト値は FALSE です。

注記

repositoryDrives パラメーターは、大容量ドライブ・トレイと小容量ドライブ・トレイの両方をサポートします。大容量ドライブ・トレイには、ドライブを格納するドロワーがあります。ドロワーをドライブ・トレイから引き出して、ドライブへのアクセスを提供します。小容量ドライブ・トレイにはドロワーはありません。大容量ドライブ・トレイの場合は、ドライブ・トレイの識別子 (ID)、ドロワーのID、ドライブが格納されているスロットのIDを指定する必要があります。小容量ドライブ・トレイの場合は、ドライブ・トレイのIDと、ドライブが格納されているスロットのIDのみを指定する必要があります。小容量ドライブ・トレイの場合、ドライブ・トレイの ID を指定し、ドロワーの ID を 0 に設定し、ドライブが格納されているスロットの ID を指定する方法でも、ドライブの場所を特定できます。

repositoryDrives パラメーター用に選択したドライブに、他のパラメーター ( repositoryRAIDLevel パラメーターなど) との互換性がない場合、スクリプト・コマンドはエラーを返し、同期ミラーリングはアクティブ化されません。このエラーは、ミラー・リポジトリー・ボリュームに必要なスペース容量を返します。その後コマンドを再入力し、適切なスペース容量を指定できます。

リポジトリ・ストレージ容量として入力した値がミラー・リポジトリー・ボリュームにとって小さすぎる場合、コントローラー・ファームウェアは、ミラー・リポジトリー・ボリュームに必要なスペース容量を示すエラー・メッセージを返します。このコマンドでは、同期ミラーリングのアクティブ化は試行されません。エラー・メッセージに示されるリポジトリ・ストレージ容量の値を使用して、コマンドを再入力できます。

ドライブを割り当てるときに、 trayLossProtect パラメーターを TRUE に設定し、いずれか 1 つのトレイから複数のドライブを選択している場合、ストレージ・アレイはエラーを返します。 trayLossProtect パラメーターを FALSE に設定すると、ストレージ・アレイで処理が実行されますが、作成するボリューム・グループにトレイ損失の保護が指定されない可能性があります。

コントローラー・ファームウェアがドライブを割り当てるときに、 trayLossProtect パラメーターを TRUE に設定すると、新しいボリューム・グループにトレイ損失の保護を指定するドライブをコントローラー・ファームウェアが提供できない場合に、ストレージ・アレイはエラーを返します。 trayLossProtect パラメーターを FALSE に設定すると、ボリューム・グループにトレイ損失の保護が指定されない可能性がある場合でも、ストレージ・アレイは処理を実行します。

drawerLossProtect パラメーターは、ドロワーに障害が発生した場合にボリューム上のデータにアクセスできるかどうかを決定します。ドライブを割り当てるときに、 drawerLossProtect パラメーターを TRUE に設定し、いずれか 1 つのドロワーから複数のドライブを選択すると、ストレージ・アレイはエラーを返します。 drawerLossProtect パラメーターを FALSE に設定すると、ストレージ・アレイで処理が実行されますが、作成するボリューム・グループにドロワー損失の保護が指定されない可能性があります。

データ保証 (DA) の管理

データ保証 (DA) 機能により、ストレージ・システムでデータの整合性が向上します。DA により、コントローラーとドライブの間をデータが移動するときに発生する可能性があるエラーをストレージ・アレイでチェックできるようになります。この機能が有効な場合、ストレージ・アレイは、ボリュームの各データ・ブロックにエラー・チェック・コード (巡回冗長検査、つまり CRC とも呼ばれます) を追加します。データ・ブロックが移動すると、ストレージ・アレイはこれらの CRC コードを使用して転送中にエラーが発生したかどうかを判断します。破損している可能性があるデータは、ディスクに書き込まれません。

DA機能を使用する場合は、まず最初にDAがサポートされているドライブのみを含むプールまたはボリューム・グループを作成します。次に、DA対応ボリュームを作成します。

すべてのドライブが DA 対応の場合は、dataAssuranceパラメーターをenabledに設定し、特定の処理で DA を使用できます。たとえば、DA対応ドライブが含まれるボリューム・グループを作成し、そのボリューム・グループにDA対応のボリュームを作成できます。DA対応のボリュームを使用する他の処理には、DA機能をサポートするオプションがあります。

dataAssuranceパラメーターがenabledに設定されている場合は、DA対応のドライブのみがボリューム候補とみなされます。それ以外の場合は、DA対応、DA非対応の両方のドライブが候補とみなされます。DA対応ドライブのみが使用可能な場合、新しいボリューム・グループは、有効なDA対応ドライブを使用して作成されます。