同期ミラーリングの設定
set syncMirrorコマンドは、リモート・ミラー・ペアのプロパティを定義します。
対応アレイ
このコマンドは、DE4000H、DE4000F、DE6000H、または DE6000F の個々のストレージ・アレイに適用されます。
ロール
このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin ロールが必要です。
構文
set syncMirror (localVolume [<var id="GUID-D4C90C41-CC1B-45CF-AADE-2D285C51662A__V1273827" className="keyword varname">volumeName</var>] |
localVolumes [<var id="GUID-D4C90C41-CC1B-45CF-AADE-2D285C51662A__V1273828" className="keyword varname">volumeName1</var> ... <var id="GUID-D4C90C41-CC1B-45CF-AADE-2D285C51662A__V1273829" className="keyword varname">volumeNameN</var>])
[role=(primary | secondary)]
[syncPriority=(highest | high | medium | low | lowest)]
[autoResync=(enabled | disabled)]
[writeOrder=(preserved | notPreserved)]
[writeMode=(synchronous | asynchronous)]
[force=(TRUE | FALSE)]
パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
localVolume | プロパティを定義するローカル・ボリュームの名前。プライマリー・ボリューム名は角かっこ ([ ]) で囲みます。プライマリー・ボリューム名に特殊文字または数字が含まれている場合は、プライマリー・ボリューム名を二重引用符 (" ") で囲んだ上で角かっこで囲む必要があります。 |
localVolumes | プロパティを定義する複数のローカル・ボリュームの名前。以下のルールを使用して、ボリュームの名前を入力します。
ボリューム名に特殊文字が含まれている場合や、数字のみで構成されている場合は、以下のルールを使用して名前を入力します。
|
role | ローカル・ボリュームをプライマリー・ボリュームまたはセカンダリー・ボリュームとして機能させるための設定。プライマリー・ボリュームとして定義するには、このパラメーターを primary に設定します。セカンダリー・ボリュームとして定義するには、このパラメーターを secondary に設定します。このパラメーターは、ボリュームがミラー関係にある場合にのみ適用されます。 |
syncPriority | ホストI/Oアクティビティに対する完全な同期優先度。有効な値は、 highest 、 high 、 medium 、 low 、または lowest です。 |
autoResync | リモート・ミラー・ペアのプライマリー・ボリュームとセカンダリー・ボリュームの間の自動再同期の設定。このパラメーターには次の値があります。
|
writeOrder | このパラメーターでは、プライマリー・ボリュームとセカンダリー・ボリュームの間のデータ伝送の書き込み順序を定義します。有効な値は preserved または notPreserved です。 |
writeMode | このパラメーターは、プライマリー・ボリュームからセカンダリー・ボリュームへの書き込み方法を定義します。有効な値は synchronous または asynchronous です。 |
force | ストレージ・アレイ間の通信リンクがダウンすると、強制的にロールが反転されるため、ローカル側で昇格または降格を行うと、プライマリーまたはセカンダリーが二重で存在する状態になります。ロール反転を強制的に実行する場合は、このパラメーターを TRUE に設定します。デフォルト値は FALSE です。 注 force パラメーターは、必ず role パラメーターと一緒に使用します。 |
注記
このコマンドには、オプションのパラメーターを1つ以上指定できます。
同期優先度によって、ミラー関係のプライマリー・ボリュームとセカンダリー・ボリュームの間のデータの同期に使用されるシステム・リソースの量が定義されます。最高の優先度レベルを選択すると、ほとんどのシステム・リソースを使用してデータの完全同期が実行されるため、ホストのデータ転送パフォーマンスが低下します。
writeOrder パラメーターは、非同期書き込みモードのみに該当し、非同期書き込みを整合性グループに組み込みます。 writeOrder パラメーターを preserved に設定すると、リモート・ミラー・ペアは、ホストからプライマリー・ボリュームへの書き込みと同じ順序で、プライマリー・ボリュームからセカンダリー・ボリュームへデータを送信します。送信リンクに障害が発生した場合、完全な同期が可能になるまで、データはバッファされます。このアクションでは、バッファされたデータを維持するために追加のシステム・オーバーヘッドが必要になる可能性があるため、処理が遅くなります。 writeOrder パラメーターを notPreserved に設定すると、バッファー内のデータを維持する必要がなくなり、システムが解放されます。ただし、セカンダリー・ボリュームのデータがプライマリー・ボリュームと同じになるように、完全な同期を強制的に実行する必要があります。