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コントローラーの設定

set controllerコマンドは、コントローラーの属性を定義します。

対応アレイ

このコマンドは、DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H または DE6000F の個々のストレージ・アレイに適用されます。

ロール

このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin ロールが必要です。

構文

set controller [(<span className="ph">a</span>|<span className="ph">b</span>)] 
[availability=(online | offline | serviceMode)]
[ethernetPort [(<span className="ph">1</span>| <span className="ph">2</span>)] <var id="GUID-5C5CB0E1-8377-4DA9-933F-AF024615A5A0__V1106291" className="keyword varname">ethernetPortOptions</var>]
[globalNVSRAMByte [<var id="GUID-5C5CB0E1-8377-4DA9-933F-AF024615A5A0__V1106292" className="keyword varname">nvsramOffset</var>]=(<var id="GUID-5C5CB0E1-8377-4DA9-933F-AF024615A5A0__V1106293" className="keyword varname">nvsramByteSetting</var> | <var id="GUID-5C5CB0E1-8377-4DA9-933F-AF024615A5A0__V1106294" className="keyword varname">nvsramBitSetting</var>)]
[hostNVSRAMByte [<var id="GUID-5C5CB0E1-8377-4DA9-933F-AF024615A5A0__V1106295" className="keyword varname">hostType</var>, <var id="GUID-5C5CB0E1-8377-4DA9-933F-AF024615A5A0__V1106296" className="keyword varname">nvsramOffset</var>]=(<var id="GUID-5C5CB0E1-8377-4DA9-933F-AF024615A5A0__V1106297" className="keyword varname">nvsramByteSetting</var> |<var id="GUID-5C5CB0E1-8377-4DA9-933F-AF024615A5A0__V1106298" className="keyword varname">nvsramBitSetting</var>)]
[IPv4GatewayIP=<var id="GUID-5C5CB0E1-8377-4DA9-933F-AF024615A5A0__V1106299" className="keyword varname">ipAddress</var>]
[IPv6RouterAddress=<var id="GUID-5C5CB0E1-8377-4DA9-933F-AF024615A5A0__V1106300" className="keyword varname">ipv6Address</var>]
[iscsiHostPort [<var id="GUID-5C5CB0E1-8377-4DA9-933F-AF024615A5A0__V1837904" className="keyword varname">portLabel</var>] <var id="GUID-5C5CB0E1-8377-4DA9-933F-AF024615A5A0__V1106301" className="keyword varname">iscsiHostPortOptions</var>]
[rloginEnabled=(TRUE | FALSE)]
[serviceAllowedIndicator=(on | off)]

パラメーター

パラメーター説明
controller プロパティを定義するコントローラー。有効なコントローラー識別子は、 a または b で、 a はスロットAのコントローラー、 b はスロットBのコントローラーです。コントローラーの識別子は角かっこ ([ ]) で囲みます。コントローラーを指定しないと、コントローラーのファームウェアから構文エラーが返されます。
availability コントローラーのモード。 online offline serviceMode (サービス) のいずれかに設定できます。
ethernetPort 管理イーサネット・ポートの属性 (オプション)。このパラメーターで指定できるエントリについては、このあとの構文要素の表を参照してください。IPアドレス、ゲートウェイ・アドレス、サブネット・マスク・アドレスなどの多数の設定を指定できます。
globalNVSRAMByte コントローラーNVSRAMの一部分。領域内の開始バイト・オフセットを使用して変更される領域、およびNVSRAMに格納される新しいデータのバイト値またはビット値を指定します。
hostNVSRAMByte ホスト固有の領域のNVSRAM。特定のホストのホスト・インデックス、領域内の開始オフセット、バイト数、およびNVSRAMに格納される新しいデータのバイト値またはビット値を指定します。
IPv4GatewayIP ネットワークへのインターフェースを提供するノードのIPアドレス。IPv4ゲートウェイのアドレス形式は、(0–255).(0–255).(0–255).(0–255)です。
IPv6RouterAddress 複数の論理サブネットに接続するIPv6ルータのIPアドレス。IPv6 ルーターのアドレス形式は、 (0–FFFF):(0–FFFF):(0–FFFF):(0–FFFF): (0–FFFF):(0–FFFF):(0–FFFF):(0–FFFF) です。
iscsiHostPort

このパラメーターでは、コントローラーのiSCSIポートのオプションを設定できます。iSCSIポートのラベルまたは番号を入力し、そのポートのオプションを選択します。

詳細については、次を参照してください。

iSCSIホスト・ポート・ラベルの特定

rloginEnabled リモート・ログイン機能をオンにするかどうかの設定。リモート・ログイン機能をオンにするには、このパラメーターを TRUE に設定します。リモート・ログイン機能をオフにするには、このパラメーターを FALSE に設定します。
serviceAllowedIndicator 保守操作可能インジケーター・ライトをオンにするかどうかの設定。保守操作可能インジケーター・ライトをオンにするには、このパラメーターを on に設定します。保守操作可能インジケーター・ライトをオフにするには、このパラメーターを off に設定します。

iSCSIホスト・ポート・ラベルの特定

ホスト・ポートのラベルを指定する必要があります。次の手順に従ってホスト・ポートのラベルを指定します。

  1. iSCSI ホスト・ポートのポート・ラベルが不明な場合は、

    show controller コマンドを実行します。
  2. 結果の[ホスト・インターフェース]セクションで、選択するホスト・ポートを探します。

    ポート・ラベルは、 Port フィールドに返された完全な値です。
  3. ポート・ラベルの値全体を、引用符と角かっこの両方で囲みます。 ["

    portLabel "]。たとえば、ポート・ラベルが Ch 2 の場合は、iSCSI ホスト・ポートを次のように指定します。
                            iscsiHostPort[\"ch 2\"]

    Windowsのコマンド・ラインを使用していて、ラベルにパイプ (|) が含まれる場合は、この文字をエスケープする必要があります (^を使用)。エスケープしない場合は、コマンドと解釈されます。たとえば、ポート・ラベルが e0b|0b の場合は、iSCSI ホスト・ポートを次のように指定します。
                            iscsiHostPort[\"e0b^|0b\"]

ethernetPortパラメーターのオプション


enableIPv4=(TRUE | FALSE) |


enableIPv6=(TRUE | FALSE) |


IPv6LocalAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0
-FFFF):(0-FFFF) |


IPv6RoutableAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0
-FFFF):(0-FFFF) |


IPv4Address=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |


IPv4ConfigurationMethod=[(static | dhcp)] |


IPv4SubnetMask=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |


duplexMode=(TRUE | FALSE) |


portSpeed=[(autoNegotiate | 10 | 100 | 1000)]

iSCSIHostPortパラメーターのオプション


IPv4Address=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |


IPv6LocalAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0
-FFFF):(0-FFFF) |


IPv6RoutableAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0
-FFFF):(0-FFFF) |


IPv6RouterAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0
-FFFF):(0-FFFF) |


enableIPv4=(TRUE | FALSE) | enableIPv6=(TRUE | FALSE) |


enableIPv4Vlan=(TRUE | FALSE) | enableIPv6Vlan=(TRUE | FALSE) |


enableIPv4Priority=(TRUE | FALSE) | enableIPv6Priority=(TRUE | FALSE) |


IPv4ConfigurationMethod=(static | dhcp) |


IPv6ConfigurationMethod=(static | auto) |


IPv4GatewayIP=(TRUE | FALSE) |


IPv6HopLimit=[0-255] |


IPv6NdDetectDuplicateAddress=[0-256] |


IPv6NdReachableTime=[0-65535] |


IPv6NdRetransmitTime=[0-65535] |


IPv6NdTimeOut=[0-65535] |


IPv4Priority=[0-7] | IPv6Priority=[0-7] |


IPv4SubnetMask=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |


IPv4VlanId=[1-4094] | IPv6VlanId=[1-4094] |


maxFramePayload=[
<em id="GUID-5C5CB0E1-8377-4DA9-933F-AF024615A5A0__V752031" className="ph i">
frameSize
</em>
] |


tcpListeningPort=[3260, 49152-65536] |


portSpeed=[( 10 | 25)]

注記

このコマンドではパラメーターを1つ以上指定できます。すべてのパラメーターを使用する必要はありません。

availability パラメーターを serviceMode に設定すると、すべてのボリュームの所有権が代替コントローラーに移ります。指定したコントローラーはボリュームの割り当てをすべて削除され、ボリュームの所有権の取得を拒否するようになります。サービス・モードは availability パラメーターを online に設定しないかぎり、リセットしても電源を入れ直しても解除されません。

NVSRAM 情報を表示するには、 show controller NVSRAM コマンドを使用します。NVSRAMに変更を加える場合は、事前にテクニカル・サポートに連絡して変更可能なNVSRAMの領域を確認してください。

duplexMode オプションを TRUE に設定すると、選択したイーサネット・ポートが全二重に設定されます。デフォルト値は半二重です ( duplexMode パラメーターの設定は FALSE )。

IPv4 または IPv6 の設定を確実に適用するためには、次の iscsiHostPort オプションを設定する必要があります。

  • enableIPV4= TRUE
  • enableIPV6= TRUE

IPv6のアドレス・スペースは128ビットです。コロンで区切られた8つの16ビット16進ブロックで表されます。

maxFramePayload オプションは、IPv4 と IPv6 で共有されます。標準イーサネット・フレームのペイロード部分は 1500 に、ジャンボ・イーサネット・フレームは 9000 に設定されます。ジャンボ・フレームを使用している場合は、ネットワーク・パス内のすべてのデバイスが大きなフレーム・サイズを処理できる必要があります。

portSpeed オプションは、メガビット/秒 (Mb/s) で表されます。

iscsiHostPort パラメーターの portSpeed オプションの値は、メガビット/秒 (Mb/s) 単位です。

次の値は iscsiHostOptions のデフォルト値です。

  • オプション IPv6HopLimit 64 です。

  • オプション IPv6NdReachableTime 30000 ミリ秒です。

  • オプション IPv6NdRetransmitTime 1000 ミリ秒です。

  • オプション IPv6NdTimeOut 30000 ミリ秒です。

  • オプション tcpListeningPort 3260 です。