コントローラーのトレースの開始
start controllerコマンドは、デバッグ・トレース情報を圧縮ファイルに保存する処理を開始します。
対応アレイ
このコマンドは、DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H または DE6000F の個々のストレージ・アレイに適用されます。
ロール
このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin ロールが必要です。
コンテキスト
デバッグ・トレース情報は、テクニカル・サポートがストレージ・アレイの動作状況を分析するために使用します。
構文
start controller [(<span className="ph">a</span>
| <span className="ph">b</span>
| both)] trace
dataType=(current | flushed | currentFlushed | all)
forceFlush=(TRUE | FALSE)
file="<var id="GUID-B96F5112-8366-4D53-84B6-6630C0A156A6__V1653534" className="keyword varname">fileName</var>"
パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
controller | トレース・デバッグ情報を収集するコントローラー。有効なコントローラー識別子は、 a または b で、 a はスロットAのコントローラー、 b はスロットBのコントローラーです。 both を指定すると、両方のコントローラーのデバッグ情報を同時に収集できます。コントローラーの識別子は角かっこ ([ ]) で囲みます。コントローラーを指定しない場合、ストレージ管理ソフトウェアは構文エラーを返します。 |
dataType | 収集するデータの種類。
メモ – dataType=flushed と forceFlush=True を指定すると、取得時にバッファーにフラッシュできるのはアクティブなトレースだけであることを通知するエラー・メッセージが返されます。 |
forceFlush | dataType パラメーターで指定した DQ トレース情報が取得された時点で DQ 情報を現在のバッファーからフラッシュ・バッファーに移動するための設定。強制的なフラッシュを有効にするには、このパラメーターを TRUE に設定します。強制的なフラッシュを無効にするには、このパラメーターを FALSE に設定します。 メモ – dataType=flushed と forceFlush=True を指定すると、取得時にバッファーにフラッシュできるのはアクティブなトレースだけであることを通知するエラー・メッセージが返されます。 |
file | DQトレース情報の保存先となるファイル・パスとファイル名。ファイル名は二重引用符 (" ") で囲みます。 ファイルの命名規則については、「メモ」セクションを参照してください。 |
注記
DQトレース情報は、.zip拡張子の付いた圧縮ファイルに書き込まれます。ファイル名は、ユーザ定義のファイル名にストレージ・アレイ識別子 (SAID) を追加したものです。末尾に「dq」も追加されます。完全なファイル名の形式は次のとおりです。
<var id="GUID-B96F5112-8366-4D53-84B6-6630C0A156A6__V1173443" className="keyword varname">
user_defined_file_name
</var>
-SAID-dq.zip
圧縮ファイルに格納される情報を次の表に示します。
ファイル名 | ディレクトリ | コメント |
---|---|---|
user_provided_file_name-SAID-A.dq | SAID/timestamp/ | コントローラーAから取得したDQトレース・データ。 |
user_provided_file_name-SAID-B.dq | SAID/timestamp/ | コントローラーBから取得したDQトレース・データ。 |
user_provided_file_name-SAID-trace_description.xm | SAID/timestamp/ | 将来のデータ・マイニングに使用する、DQファイルの属性が記述されたxml形式の記述ファイル。 |