コントローラーのiSCSIホスト・ケーブルの診断
diagnose controller iscsiHostPortコマンドは、iSCSIホスト・インターフェース・カードとコントローラーの間の銅線ケーブル上で診断テストを実行します。
対応アレイ
このコマンドは、DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H または DE6000F の個々のストレージ・アレイに適用されます。
ロール
このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin ロールが必要です。
コンテキスト
選択したポートまたはすべてのポート上で診断を実行できます。ポートはケーブル診断をサポートできる必要があります。ポートがケーブル診断をサポートしていない場合は、エラーが返されます。
構文
diagnose controller [(<span className="ph">a</span>|<span className="ph">b</span>)]
iscsiHostPort ([all] | [<var id="GUID-F910CF8D-03F6-413D-8975-1A56D80DB7FA__V1837904" className="keyword varname">portLabel</var>])
testID=cableDiagnostics
パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
controller | ケーブル診断テストを実行するコントローラー。有効なコントローラー識別子は、 a または b で、 a はスロットAのコントローラー、 b はスロットBのコントローラーです。コントローラーの識別子は角かっこ ([ ]) で囲みます。コントローラーを指定しない場合、ストレージ管理ソフトウェアは構文エラーを返します。 |
iscsiHostPort | 診断テストを実行するiSCSIホスト・ポート。すべてのiSCSIホスト・ポート上で診断を実行するか、または特定のiSCSIホスト・ポート上で診断を実行することができます。 詳細については、次を参照してください。 iSCSIホスト・ポート・ラベルの特定 |
testID | 実行する診断テストの識別子。この診断テストの場合、選択できるのは cableDiagnostics のみです。 |
iSCSIホスト・ポート・ラベルの特定
ホスト・ポートのラベルを指定する必要があります。次の手順に従ってホスト・ポートのラベルを指定します。
iSCSI ホスト・ポートのポート・ラベルが不明な場合は、
show controller コマンドを実行します。結果の[ホスト・インターフェース]セクションで、選択するホスト・ポートを探します。
注ポート・ラベルは、 Port フィールドに返された完全な値です。ポート・ラベルの値全体を、引用符と角かっこの両方で囲みます。 ["
portLabel "]。たとえば、ポート・ラベルが Ch 2 の場合は、iSCSI ホスト・ポートを次のように指定します。iscsiHostPort[\"ch 2\"]
注Windowsのコマンド・ラインを使用していて、ラベルにパイプ (|) が含まれる場合は、この文字をエスケープする必要があります (^を使用)。エスケープしない場合は、コマンドと解釈されます。たとえば、ポート・ラベルが e0b|0b の場合は、iSCSI ホスト・ポートを次のように指定します。iscsiHostPort[\"e0b^|0b\"]
注記
ケーブル診断テストを実行すると、ファームウェアによって次の情報が返されます。
ホスト・ポート:診断テストを実行したポート。
HIC:このポートに関連付けられているホスト・インターフェース・カード。
テストが実行された日時。
ステータス:
OK:すべてのケーブル・ベアが正常であり、障害はありません。
Open:4つのケーブル・ベアのうち1つ以上が開いています。
Short:4つのケーブル・ベアのうち1つ以上がショートしています。
Incomplete:4つのケーブル・ベアのうち1つ以上が不完全または無効なテスト結果を返しました。
長さ:ケーブルの長さがメートル単位でリストされ、ケーブルに関する次の情報が返されます。
ケーブルのステータスがOKの場合は、ケーブル・ベアのおおよその長さが返されます。ケーブル・ベアの長さが範囲 (L1-L2、ケーブル・ベアの最短、最長の長さ) として表示されます。
ケーブルのステータスがOpenまたはShortの場合は、ケーブル・ベアの障害箇所へのおおよその距離。障害が1つの場合は、該当するケーブル・ベアの長さが報告されます。障害が複数ある場合は、障害までの最短、最長の両方の長さに関する情報が返されます。長さは範囲 (L1-L2) として表示されます (L1<L2)。
ケーブルのステータスがIncompleteの場合は、ファームウェアで正常にテストできる最短、最長のケーブル・ベアの長さに関する情報が返されます。長さは、有効なケーブル・ベアに関して、範囲 (L1-L2) として表示されます (L1<L2)。
ケーブル診断登録の値を登録します。値は、次の条件を満たす16進形式です。
2バイトが複合ケーブル・ステータスを示す (ポートあたり4ビット)。
4つの2バイトの数字が各チャネルの長さを示す。