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高可用性の実装 (ESXi)

VMware ESXi 環境で Lenovo XClarity Orchestrator の高可用性を実装するには、ESXi に用意されている高可用性機能を使用します。

このタスクについて

VMware High Availability 環境では、複数のホストがクラスターとして構成されます。クラスター内のホストに仮想マシン (VM) のディスク・イメージを利用できるように、共有ストレージが使用されます。VM は一度に 1 台のホストでのみ実行されます。VM に問題があると、その VM の別のインスタンスがバックアップ・ホストで起動されます。

VMware High Availability には以下のコンポーネントが必要です。
  • ESXi がインストールされている最低 2 台のホスト。これらのホストは VMware クラスターの一部になります。
  • VMware vCenter がインストールされている 3 台目のホスト。
    ヒント
    このホストには必ず、クラスター内で使用するホストにインストールされている ESXi のバージョンと互換性のある、VMware vCenter のバージョンをインストールしてください。

    VMware vCenter は、クラスター内で使用するいずれかのホストにインストールしてもかまいません。ただし、そのホストが電源オフまたは使用不可になると、VMware vCenter インターフェースへのアクセスも失うことになります。

  • クラスター内のすべてのホストからアクセスできる共有ストレージ (データストア)。VMware によってサポートされているいずれのタイプの共有ストレージも使用できます。VMware はデータストアを使用して、VM が別のホストにフェイルオーバーする必要があるかどうかを調べます (ハートビート)。

次の図は、ESXi 環境で XClarity Orchestrator の高可用性を実装する 1 つの方法を示しています。このシナリオでは、XClarity Orchestrator 仮想アプライアンスが共有ストレージにインストールされており、クラスターによってアクセスされます。


ESXi 環境における高可用性セットアップ

VMware High Availability クラスター (VMware 5.0) のセットアップについて詳しくは、VMware に対する HA の設定に関する Web ページを参照してください。

手順

高可用性環境をセットアップするには、以下の手順を実行します。

  1. クラスター内のすべてのホストからアクセス可能になる共有ストレージをセットアップします。
  2. 2 台のサーバーに ESXi をインストールし、それぞれに静的 IP アドレスを割り当てます。VMware vCenter が別のサーバーで構成されていることを確認します。
  3. VMware vCenter を起動します。
  4. VMware vCenter と連携するように他の 2 台のホストを構成します。
    1. クラスターを作成します。
    2. クラスターにホストを追加します。
    3. クラスター内のホストに両方のデータストアを追加します。
      2 番目のデータストアはハートビート用に必要です。
  5. クラスターに XClarity Orchestrator をデプロイします。