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SMTP を使用するメール・サービスへのイベントの転送

SMTP を使用して特定のイベントを 1 つ以上のメール・アドレスに転送するように、Lenovo XClarity Orchestrator を構成できます。

始める前に

重要
データをこのサービスに転送するとき、セキュアな接続は確立されません。データは、平文プロトコルを使用して送信されます。

Web ベースのメール・サービス (Gmail、Hotmail、または Yahoo など) にメールを転送するには、SMTP サーバーが転送 Web メールをサポートしている必要があります。

Gmail Web サービスへのイベント・フォワーダーを設定する前に、Gmail SMTP サービスへのイベントの転送の情報を確認してください。

このタスクについて

リソース・ベース・アクセス制御が有効になっている場合、データはアクセス制御リストを使用してアクセスできるリソースのみ転送されます。事前定義のスーパーバイザー役割が割り当てられているグループのメンバーではない場合、作成するフォワーダーに 1 つ以上のアクセス制御リストを割り当てる必要があります。アクセスできるすべてのリソースのデータを送信する場合は、関連付けられている使用可能なアクセス制御リストをすべて選択します。事前定義のスーパーバイザー役割が割り当てられているグループのメンバーである場合は、すべてのリソースのデータを送信するか、またはアクセス制御リストを割り当ててリソースを制限することを選択できます。

共通のデータ転送フィルターは、イベント・コード、イベント・クラス、イベント重大度、サービス・タイプ、およびイベントを生成したリソースに基づいて、転送するイベントの範囲を定義するために使用されます。このフォワーダーに使用するイベント・フィルターおよびリソース・フィルターが既に作成されていることを確認します (データ転送フィルターの作成を参照)。

次の例は、メール・サービスに転送されるデータのデフォルトの形式を示しています。二重角かっこ内の単語は属性であり、データの転送時に実際の値に置き換えられます。
メールの件名
Event Forwarding
メールの本文
{
"groups": [],
"acls": [],
"local": null,
"eventID": "FQXHMEM0216I",
"severity": "Warning",
"sourceID": "FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF",
"componentID": "FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF",
"msg": "The event forwarder destination cannot be reached. Therefore new events are not being
forwarded.",
"description": "The event forwarder destination cannot be reached. Therefore new events are not
being forwarded.",
"userAction": "Look in the online documentation to determinate more information about this event
based on the eventID. At the moment the orchestrator server can not offer more
information.",
"recoveryURL": null,
"flags": [],
"userid": null,
"action": "None",
"eventClass": "System",
"args": [],
"service": "None",
"lxcaUUID": "23C87F0A2CB6491097489193447A655C",
"managerID": "23C87F0A2CB6491097489193447A655C",
"failFRUNumbers": null,
"failFRUSNs": null,
"failFRUUUIDs": "[FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF]",
"msgID": null,
"timeStamp": "2021-03-12T18:32:14.000Z",
"eventDate": "2021-03-12T18:32:14Z",
"commonEventID": "FQXHMEM0216I",
"sequenceNumber": "17934247",
"details": null,
"device": {
"name": "xhmc194.labs.lenovo.com",
"mtm": null,
"serialNumber": null
},
"resourceType": "XClarity Administrator",
"componentType": "XClarity Administrator",
"sourceType": "Management",
"resourceName": "xhmc194.labs.lenovo.com",
"fruType": "other",
"ipAddress": "10.243.2.107",
"_id": 252349
}

手順

SMTP を使用してメール・サービスにデータを転送するには、以下の手順を実行します。

  1. XClarity Orchestrator のメニュー・バーで、「監視 (「監視」アイコン)」 > 「転送」をクリックし、左側のナビゲーションで「データ・フォワーダー」をクリックして、「データ・フォワーダー」カードを表示します。
  2. 作成」アイコン (「追加」アイコン) をクリックして、「データ・フォワーダーの作成」ダイアログを表示します。
  3. フォワーダー名と任意の説明を指定します。
  4. 状態」をクリックして切り替え、フォワーダーを有効または無効にします。
  5. フォワーダーのタイプとして「メール」を選択します。
  6. 構成」をクリックし、プロトコル固有の情報を入力します。
    • SMTP サーバーのホスト名または IP アドレスを入力します。
    • イベント転送に使用するポートを入力します。デフォルトは 25 です。
    • 要求のタイムアウト時間 (秒単位) を入力します。デフォルトは 30 秒です。
    • 各受信者のメール・アドレスを入力します。複数のメール・アドレスはコンマで区切ります。
    • オプション: メール送信側のメール・アドレス (たとえば、john@company.com) と送信側ドメインを入力します。

      メール・アドレスを指定しない場合、送信側アドレスはデフォルトで LXCO.<source_identifier>@<smtp_host> です。

      送信側ドメインのみを指定する場合は、送信側アドレスの形式は、<LXCO_host_name>@<sender_domain> (たとえば、XClarity1@company.com) です。

      • メールの転送にホスト名を要求するように SMTP サーバーをセットアップした場合、XClarity Orchestrator のホスト名をセットアップしないと、SMTP サーバーが転送されたイベントを拒否する可能性があります。XClarity Orchestrator にホスト名がない場合、イベントは IP アドレスを使用して転送されます。IP アドレスが取得できない場合は、代わりに「localhost」が送信され、SMTP サーバーでイベントが拒否されることになります。
      • 送信側ドメインを指定する場合は、ソースでは送信側アドレスを識別しません。代わりに、メールの本文に、システム名、IP アドレス、タイプ/モデル、およびシリアル番号を含むイベントの原因に関する情報が含まれています。
      • SMTP サーバーが登録ユーザーから送信されたメールのみを受け入れる場合、デフォルトの送信側アドレス (LXCO.<source_identifier}@{smtp_host>) は拒否されます。この場合、「送信元ユーザー」フィールドに少なくとも 1 つのドメイン名を指定する必要があります。
    • SMTP サーバーへのセキュアな接続を確立するには、以下のいずれかの接続タイプを選択します。
      • SSL。SSL プロトコルを使用して、セキュアな通信を確立します。
      • STARTTLS。TLS プロトコルを使用してセキュアではないチャネルを経由するセキュアな通信を形成します。

      これらの接続タイプのいずれかを選択すると、XClarity OrchestratorXClarity Orchestrator 信頼ストアに SMTP サーバーの証明書をダウンロードしてインポートします。この証明書を受け入れるように求めるプロパティが表示されます。

    • 認証が必要な場合は、以下の認証タイプのいずれかを選択します。
      • Regular。指定されたユーザー ID とパスワードを使用して指定された SMTP サーバーへの認証を行います。
      • OAUTH2。指定されたユーザー名およびセキュリティー・トークンを使用して、指定された SMTP サーバーへの認証に Simple Authentication and Security Layer (SASL) プロトコルを使用します。通常、ユーザー名はメール・アドレスです。
        重要
        セキュリティー・トークンは、短時間で有効期限が切れます。セキュリティー・トークンの更新はお客様の責任で行っていただきます。
      • なし。認証は使用しません。
  7. フィルター」をクリックし、オプションでこのフォワーダーに使用するフィルターを選択します。

    最大で 1 つのイベント・フィルターと 1 つのリソース・フィルターを選択できます。

    フィルターを選択しない場合は、すべてのリソース (デバイス、リソース・マネージャー、および XClarity Orchestrator) で生成されたすべてのイベントに対してデータが転送されます。

    このタブから、「除外イベント」トグルを「はい」に設定することで、除外イベントを転送することもできます。

  8. アクセス制御リスト」をクリックし、このフォワーダーに関連付けるアクセス制御リストを 1 つ以上選択します。

    リソース・ベース・アクセスが有効になっている場合、少なくとも 1 つのアクセス制御リストを選択する必要があります。

    ヒント
    事前定義のスーパーバイザー役割が割り当てられたグループのメンバーであるユーザーは、オプションとしてアクセス制御リストを選択せずに「すべてを一致させる」を選択すると、転送されるデータが制限されません。
  9. 作成」をクリックして、フォワーダーを作成します。

終了後

データ・フォワーダー」カードから、以下の操作を実行できます。

  • 状態」列を選択して切り替え、選択したフォワーダーを有効または無効にします。
  • 編集」アイコン (「編集」アイコン) をクリックして、選択したフォワーダーを変更します。
  • 削除」アイコン (「削除」アイコン) をクリックして、選択したフォワーダーを削除します。