Gmail SMTP サービスへのイベントの転送
Lenovo XClarity Orchestrator をセットアップして、イベントを、Gmail などの Web ベースのメール・サービスに転送できます。
Gmail SMTP サービスを使用するようにイベント・フォワーダーをセットアップするには、以下の構成例を使用します。
注
Gmail では、もっとも安全な通信手段として OAUTH2 認証方式を使用することをお勧めします。通常の認証を選択した場合、アプリケーションが最新セキュリティー基準を使用しないでアカウントの使用を試みたことを知らせるメールを受信します。メールには、このようなタイプのアプリケーションを受け入れるようにお客様のメール・アカウントを構成する手順が記載されています。
Gmail SMTP サーバーの構成について詳しくは、https://support.google.com/a/answer/176600?hl=enを参照してください。
ポート 465 の SSL を使用した通常の認証
この例では、ポート 465 経由の SSL プロトコルを使用して Gmail SMTP サーバーと通信し、有効な Gmail ユーザー・アカウントおよびパスワードを使用して認証します。
パラメーター | 値 |
---|---|
Host | smtp.gmail.com |
ポート | 465 |
SSL | 選択 |
STARTTLS | クリア |
認証 | 通常 |
ユーザー | 有効な Gmail メール・アドレス |
パスワード | Gmail 認証パスワード |
送信元アドレス | (オプション) |
ポート 587 の TLS を使用した通常の認証
この例では、ポート 587 経由の TLS プロトコルを使用して Gmail SMTP サーバーと通信し、有効な Gmail ユーザー・アカウントおよびパスワードを使用して認証します。
パラメーター | 値 |
---|---|
Host | smtp.gmail.com |
ポート | 587 |
SSL | クリア |
STARTTLS | 選択 |
認証 | 通常 |
ユーザー | 有効な Gmail メール・アドレス |
パスワード | Gmail 認証パスワード |
送信元アドレス | (オプション) |
ポート 587 の TLS を使用した OAUTH2 認証
この例では、ポート 587 経由の TLS プロトコルを使用して Gmail SMTP サーバーと通信し、有効な Gmail ユーザー・アカウントおよびセキュリティー・トークンを使用して認証します。
以下の手順の例を使用してセキュリティー・トークンを取得します。
- Google Developers Console にプロジェクトを作成して、クライアント ID およびクライアント・シークレットを取得します。詳しくは、Web サイト用 Google サインインの Web ページ Web サイトを参照してください。
- Web ブラウザーで、Google API Web ページ を開きます。
- Web ページのメニューから 新規プロジェクト」ダイアログが表示されます。 をクリックします。「
- 名前を入力し、「はい」を選択してご使用条件に同意して、「作成」をクリックします。
- 「概要」タブで、検索フィールドを使用して「gmail」を検索します。
検索結果の「GMAIL API」をクリックします。
- 「有効」をクリックします。
- 「資格情報」タブをクリックします。
- 「OAuth 同意画面」をクリックします。
- 「ユーザーに表示される製品名」フィールドに名前を入力して、「保存」をクリックします。
- をクリックします。
- 「その他」を選択して名前を入力します。
- 「作成」をクリックします。「OAuth クライアント」ダイアログにクライアント ID およびクライアント・シークレットが表示されます。
- 後で使用するためにクライアント ID およびクライアント・シークレットを記録します。
- 「OK」をクリックして、ダイアログを閉じます。
- oauth2.py Python スクリプトを使用して、セキュリティー・トークンを生成して認証します。プロジェクト作成時に生成されたクライアント ID およびクライアント・シークレットを入力します。注次のステップを実行するには、Python 2.7 が必要です。Python 2.7 は
Python Web サイト からダウンロードしてインストールできます。 - Web ブラウザーで、gmail-oauth2-tools Web ページ を開きます。
- 「Raw」をクリックし、ファイル名を oauth2.py としてコンテンツをローカル・システムに保存します。
- 次のコマンドを端末 (Linux) またはコマンド・ライン (Windows) で実行します。
py oauth2.py --user={your_email> --client_id={client_id}
--client_secret={client_secret} --generate_oauth2_token例:
py oauth2.py --user=jon@gmail.com
--client_id=884243132302-458elfqjiebpuvdmvdackp6elip8kl63.apps.googleusercontent.com
--client_secret=3tnyXgEiBIbT2m00zqnlTszk --generate_oauth2_tokenこのコマンドは、トークンの認証と Google Web サイトからの検証コードの取得に必要な URL を返します。以下に例を示します。
To authorize token, visit this url and follow the directions:
https://accounts.google.com/o/oauth2/auth?client_id=884243132302
-458elfqjiebpuvdmvdackp6elip8kl63.apps.googleusercontent.com&redirect_uri=
urn%3Aietf%3Awg%3Aoauth%3A2.0%3Aoob&response_type=code&scope=https%3A%2F%2Fmail.
google.com%2F
Enter verification code: - Web ブラウザーで、前のステップで返された URL を開きます。
- 「許可」をクリックしてこのサービスに同意します。検証コードが返されます。
- 検証コードを oauth2.py コマンドに入力します。
コマンドが、セキュリティー・トークンを返しトークンを更新します。以下に例を示します。
Refresh Token: 1/K8lPGx6UQQajj7tQGYKq8mVG8lVvGIVzHqzxFIMeYEQMEudVrK5jSpoR30zcRFq6
Access Token: ya29.CjHXAsyoH9GuCZutgIOxm1SGSqKrUkjIoH14SGMnljZ6rwp3gZmK7SrGDPCQx_KN-34f
Access Token Expiration Seconds: 3600重要セキュリティー・トークンは、一定時間で有効期限が切れます。oauth2.py Python スクリプトを使用して、トークンを更新し新しいセキュリティー・トークンを生成できます。新しいセキュリティー・トークンを生成し、その新しいトークンでLenovo XClarity Orchestrator のイベント・フォワーダーを更新する作業は、お客様の責任で行っていただきます。
- Lenovo XClarity Orchestrator Web インターフェースから、次の属性を使用してメールのイベント・フォワーダーをセットアップします。
パラメーター 値 Host smtp.gmail.com ポート 587 SSL クリア STARTTLS 選択 認証 OAUTH2 ユーザー 有効な Gmail メール・アドレス トークン セキュリティー・トークン 送信元アドレス (オプション)
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