メインコンテンツまでスキップ

更新コンプライアンス・ポリシーの作成と割り当て

更新リポジトリーで取得した更新に基づいて、更新コンプライアンス・ポリシーを作成することができます。その後、ポリシーを 1 つ以上のリソース・マネージャーまたは管理対象サーバーに割り当てることができます。

始める前に

更新コンプライアンス・ポリシーを作成するときは、ポリシーに割り当てられるリソースに適用するターゲット更新バージョンを選択します。ポリシーを作成する前に、ターゲット・バージョンの更新ファイルが更新リポジトリーにあることを確認してください。

ファームウェア更新リポジトリー・パックをダウンロードまたはインポートすると、リポジトリー・パック内の定義済みのファームウェア・コンプライアンス・ポリシーが更新リポジトリーに追加されます。これは、事前定義されたポリシーと見なされ、変更または削除することはできません。

このタスクについて

更新コンプライアンス・ポリシーを使用すると、注意が必要なリソースにフラグを付けることで、特定の管理対象リソース上のソフトウェアまたはファームウェアを、現在のレベルまたは指定されたレベルに維持することができます。各更新コンプライアンス・ポリシーは、監視対象のリソースと、コンプライアンスでリソースを保つためにインストールする必要があるソフトウェアおよびファームウェア・レベルを識別します。XClarity Orchestrator はこれらのポリシーを使用して管理対象リソースのステータスを確認し、コンプライアンスに違反しているリソースを特定します。

更新コンプライアンス・ポリシーを作成する場合は、リソースのソフトウェアまたはファームウェアが下位レベルである場合に、XClarity Orchestrator がリソースにフラグを立てるように選択できます。

更新コンプライアンス・ポリシーがリソースに割り当てられると、XClarity Orchestrator は更新リポジトリーが変更されたときに、リソースのコンプライアンス状況を確認します。リソースのソフトウェアまたはファームウェアが割り当てられたポリシーに適合しない場合、XClarity Orchestrator は、更新コンプライアンス・ポリシーで指定したルールに基づいて、そのリソースが非適合であることを「適用/有効化」ページでフラグを付けて表示します。

たとえば、XClarity Administrator の基準となるソフトウエア・レベルを定義する更新コンプライアンス・ポリシーを作成し、そのポリシーをすべての XClarity Administrator リソース・マネージャーに割り当てることができます。更新カタログが更新され、新しい更新がダウンロードまたはインポートされると、それらの XClarity Administrator インスタンスがコンプライアンス違反となる可能性があります。その場合、XClarity Orchestrator は「適用/有効化」ページを更新し、非適合である XClarity Administrator インスタンスを表示して、アラートを生成します。

手順

更新コンプライアンス・ポリシーを作成して割り当てるには、以下の手順を実行します。

  1. 更新コンプライアンス・ポリシーを作成する。
    1. XClarity Orchestrator メニュー・バーで、「プロビジョニング」(「プロビジョニング」アイコン) > 「更新」をクリックし、「ポリシー管理」をクリックして、「ポリシー管理」カードを表示します。
      「ポリシー管理」カード
    2. 作成」アイコン (「追加」アイコン) をクリックして、「コンプライアンス・ポリシーの作成」ダイアログを表示します。
    3. ポリシーの名前および説明 (任意) を指定します。
    4. ポリシーのトリガーを指定します。これは以下のいずれかの値です。
      • 完全一致でなければフラグを設定。リソースにインストールされているソフトウェアまたはファームウェア・バージョンが更新コンプライアンス・ポリシーのターゲット・ファームウェア・バージョン以前またはそれ以降である場合、リソースには「非適合」のフラグが付きます。たとえば、サーバーのネットワーク・アダプターを交換した場合で、そのネットワーク・アダプターのファームウェアが割り当てられた更新コンプライアンス・ポリシーのターゲット・ファームウェア・バージョンと異なる場合、そのサーバーには「不適合」のフラグが付けられます。
      • フラグを設定しない。コンプライアンス違反リソースにフラグが付けられません。
    5. このポリシーにコンプライアンス・ルールを追加するには、「規則」タブをクリックします。
      1. このポリシーのリソース・タイプを選択します。
      2. 該当するリソースとのコンポーネントのコンプライアンス・ターゲットを指定します。
        コンポーネントがあるリソースの場合、以下の値のいずれかを選択できます。
        • カスタム。各リソース・コンポーネントのコンプライアンス・ターゲットは、デフォルトで、そのコンポーネントのリポジトリー内の現在の最新バージョンに設定されます。
        • 更新しない。各リソース・コンポーネントのコンプライアンス・ターゲットはデフォルトで「更新しない」に設定されます。コンポーネントのデフォルト値を変更すると、そのリソース全体のコンプライアンス・ターゲットが「カスタム」に変わります。
          コンポーネントがないリソースの場合、コンポーネントごとに以下の値のいずれかを選択できます。
          • {firmware_level}.コンポーネントのファームウェアが、選択したベースライン・ファームウェア・バージョンである必要があることを指定します。
          • 更新しない。コンポーネント上のファームウェアを更新しないよう指定します。バックアップ (セカンダリ) 管理コントローラーのファームウェアはデフォルトで更新されないことに注意してください。
      3. 追加の規則を追加するには、「追加」アイコン (「追加」アイコン) をクリックし、「削除」アイコン (「削除」アイコン) をクリックして規則を削除します。
    6. 作成」をクリックします。
  2. XClarity Orchestrator メニュー・バーで、「プロビジョニング (「プロビジョニング」アイコン)」 > 「更新」をクリックし、「適用して有効化」をクリックして、「適用して有効化」カードを表示します。
  3. リソースに更新コンプライアンス・ポリシーを割り当てる。
    • 単一のリソースの場合

      各リソースで、「割り当て済みコンプライアンス・ポリシー」列のドロップダウン・リストからポリシーを選択します。

      リソースに適用可能なコンプライアンス・ポリシーのリストからのみ選択できます。リソースに現在ポリシーが割り当てられていない場合、割り当て済みポリシーは「割り当てなし」に設定されます。リソースに適用可能なポリシーがない場合、割り当て済みポリシーは「適用できるポリシーがありません」に設定されます。

    • 複数のリソースの場合
      1. ポリシーを割り当てるリソースを 1 つ以上選択します。
      2. 割り当て」アイコン (「ポリシーの割り当て」アイコン) をクリックして、「ポリシーの割り当て」ダイアログを表示します。
      3. 割り当てるポリシーを選択します。

        すべての選択済みリソースに適用可能なコンプライアンス・ポリシーのリストから選択できます。リソースに現在ポリシーが割り当てられていない場合、割り当て済みポリシーは「割り当てなし」に設定されます。リソースに適用可能なポリシーがない場合、割り当て済みポリシーは「適用できるポリシーがありません」に設定されます。ダイアログを開く前にリソースを選択しなかった場合は、すべてのポリシーが一覧表示されます。

        割り当てなし」を選択して、選択したリソースからポリシー割り当てを削除します。
      4. 以下のいずれかのポリシー割り当て範囲を選択します。
        • 以下の内容を満たす、適用可能なすべてのデバイス
        • 以下の内容を満たす、選択済みの適用可能なデバイスのみ
      5. ポリシーに関する 1 つまたは複数の基準を選択します。
        • 割り当て済みポリシーがない
        • 非適合 (現在割り当てられているポリシーを上書き)
        • 適合 (現在割り当てられているポリシーを上書き)
      6. 適用」をクリックします。

        「ファームウェア更新: リポジトリー」ページの「割り当て済みポリシー」列に表示されたポリシーが、選択したファームウェア・コンプライアンス・ポリシーの名前に変わります。

    • リソースのグループへ
      1. 割り当て」アイコン (「ポリシーの割り当て」アイコン) をクリックして、「ポリシーの割り当て」ダイアログを表示します。
      2. 割り当てるポリシーを選択します。

        グループ内のすべてのリソースに適用可能なファームウェア・コンプライアンス・ポリシーのリストから選択できます。リソースに現在ポリシーが割り当てられていない場合、割り当て済みポリシーは「割り当てなし」に設定されます。リソースに適用可能なポリシーがない場合、割り当て済みポリシーは「適用できるポリシーがありません」に設定されます。

        割り当てなし」を選択して、グループ内のリソースからポリシー割り当てを削除します。
      3. ポリシーを割り当てるリソースのグループを 1 つ以上選択します。
      4. 以下のいずれかのポリシー割り当て範囲を選択します。
        • 以下の内容を満たす、適用可能なすべてのデバイス
        • 以下の内容を満たす、選択済みの適用可能なデバイスのみ
      5. ポリシーに関する 1 つまたは複数の基準を選択します。
        • 割り当て済みポリシーがない
        • 非適合 (現在割り当てられているポリシーを上書き)
        • 適合 (現在割り当てられているポリシーを上書き)
      6. 適用」をクリックします。

        「ファームウェア更新: リポジトリー」ページの「割り当て済みポリシー」列に表示されたポリシーが、選択したファームウェア・コンプライアンス・ポリシーの名前に変わります。

終了後

ポリシー管理」カードから、以下の操作を実行できます。

  • ポリシーの詳細を表示するには、テーブル内の行をクリックします。
  • 編集」アイコン (「編集」アイコン) をクリックして、選択したポリシーを変更します。
    1 つ以上のリソースに割り当てられたポリシーを変更することはできません。最初にポリシーの割り当てを解除する必要があります。
  • コピー」アイコン (「コピー」アイコン) をクリックして、選択したポリシーをコピーして変更します。
  • 選択したユーザーが定義したポリシーを削除するには、「削除」アイコン (「更新パッケージ・ファイルを完全に削除」アイコン) をクリックします。
    1 つ以上のリソースに割り当てられたポリシーを削除することはできません。最初にポリシーの割り当てを解除する必要があります。

「適用して有効化」カードで、「割り当て」アイコン (「ポリシーの割り当て」アイコン) をクリックして、「割り当てなし」ポリシーを選択した後、ポリシーの割り当てが設定されたすべてのリソースに変更を適用するか、または選択済みリソースのみに変更を適用するかを選択して、選択済みリソースのポリシーの割り当てを解除できます。