各シャーシ内の Flex スイッチを構成します。
始める前に
Flex スイッチからラック装着スイッチへの外部ポート、CMM への内部ポートを含め、該当するすべてのポートが有効になっていることを確認します。
運用環境の要件と複雑さによっては、VLAN タグ付けを Flex スイッチまたはラック装着スイッチで実装することができます。タグ付けを Flex スイッチから実装する場合、VLAN タグ付けを Flex スイッチから有効にします。
VLAN ID が管理ネットワークとデータ・ネットワーク用にセットアップされていることを確認します。
Flex System シャーシごとに、シャーシ内の各サーバーの拡張カードのファブリック・タイプが、同じシャーシ内のすべての Flex スイッチのファブリック・タイプと互換性があることを確認します。たとえば、イーサネット・スイッチをシャーシに取り付ける場合、そのシャーシ内のすべてのサーバーは、LAN-on-motherboard コネクターまたはイーサネット拡張カードを介してイーサネットに接続できる必要があります。Flex スイッチの構成について詳しくは、
Flex Systems オンライン・ドキュメントの I/O モジュールの構成を参照してください。
手順
構成手順は、取り付けられた Flex スイッチの種類によって異なることがあります。サポートされる各Flex スイッチについて詳しくは、Flex Systems オンライン・ドキュメントの Flex System ネットワーク・スイッチを参照してください。
次の図は、Flex スイッチに実装され、管理ネットワークとデータ・ネットワークで有効になった VLAN タグ付けを示すシナリオの例です。管理 VLAN は VLAN 10 (Ext1) としてセットアップされ、データ VLAN は VLAN 20 (Ext2) としてセットアップされます。
図 1. 両方のネットワークで VLAN タグ付けが有効になっている、仮想的に分離したデータ/管理ネットワーク (Red Hat KVM) での Flex スイッチの構成の例 このシナリオの Flex スイッチを構成するには、以下の手順を実行します。
- Flex スイッチ・ベイ 1 で Flex スイッチを構成します。
- ラック装着管理スイッチに配線されている外部ポートを含む管理 VLAN (この例では VLAN 10 (Ext1) を選択) を定義します。
- Lenovo XClarity Administrator がインストールされた計算ノードから仮想ネットワーク・インターフェース・カード (vNIC) 機能を管理 VLAN (VLAN 10) に割り当てます。次の表に、Flex スイッチ での計算ノードの vNIC のマップ方法に関する情報を示します。
表 1. サーバーにおける vNIC ID と PCIe 機能の相関関係PCIe 機能 (UEFI) | 計算ノードの物理ポート | Flex スイッチ ベイ | vNIC ID |
---|
0 | 0 | 1 | x.1 (この例では 7.1) |
2 | x.2 (この例では 7.2) |
4 | x.3 (この例では 7.3) |
6 | x.4 (この例では 7.4) |
通常、x.1 はデータ用に予約されています。そのため、x.2、x.3、または x.4 を使用してください。
- ホストが存在する内部ポートを VLAN 10 (管理 VLAN) に属するポートとして定義します。そのポートで VLAN トランキングが有効になっていることを確認します。
- VLAN 20 (データ VLAN) に属する内部ポートを定義します。
- Flex スイッチ・ベイ 2 で Flex スイッチを構成します。
シャーシの背面から見ると、Flex スイッチ・ベイ 2 は実際には 3 番目のモジュール・ベイです。
- ラック装着管理スイッチに配線されている外部ポートを含む管理 VLAN (この例では VLAN 10 を選択) を定義します。
- XClarity Administrator がインストールされた計算ノードから仮想ネットワーク・インターフェース・カード (vNIC) 機能を管理 VLAN (VLAN 10) に割り当てます。次の表に、Flex スイッチ での計算ノードの vNIC のマップ方法に関する情報を示します。
表 2. サーバーにおける vNIC ID と PCIe 機能の相関関係PCIe 機能 (UEFI) | 計算ノードの物理ポート | Flex スイッチ ベイ | vNIC ID |
---|
1 | 0 | 1 | x.1 (この例では 7.1) |
3 | x.2 (この例では 7.2) |
5 | x.3 (この例では 7.3) |
7 | x.4 (この例では 7.4) |
通常、x.1 はデータ用に予約されています。そのため、x.2、x.3、または x.4 を使用してください。
- ホストが存在する内部ポートを VLAN 10 (管理 VLAN) に属するポートとして定義します。そのポートで VLAN トランキングが有効になっていることを確認します。
- VLAN 20 (データ VLAN) に属する内部ポートを定義します。