メインコンテンツまでスキップ

仮想的に分離したデータ/管理ネットワーク・トポロジー (CentOS、Citrix、Docker、Red Hat KVM、Rocky、Ubuntu、VMware ESXi、または Windows Hyper-V)

このトポロジーでは、データ・ネットワークと管理ネットワークが仮想的に分離しています。データ・ネットワークのパケットと管理ネットワークのパケットは、同じ物理接続を介して送信されるため、2 つのネットワーク間でトラフィックを区別するために、すべての管理ネットワーク・データ・パケットで VLAN タグ付けが使用されます。

始める前に

XClarity Administrator に必要なポートを含む、該当するポートがすべて有効になっていることを確認します (XClarity Administrator オンライン・ドキュメントの利用可能なポート)。

XClarity Administrator を使用して管理する各デバイスに、最小限必要なファームウェアがインストールされていることを確認します。XClarity Administrator のサポート – 互換性に 関する Web ページ から最小限必要なレベルのファームウェアを見つけるには、「互換性」タブをクリックし、該当するデバイス・タイプのリンクをクリックします。

VLAN ID がデータ・ネットワークと管理ネットワーク用にセットアップされていることを確認します。必要に応じて、Flex スイッチ からタグ付けを実装するかラック装着スイッチから有効にする場合や、ラック装着スイッチからタグ付けを実装する場合は、Flex スイッチ から VLAN タグ付けを有効にします。

CMM が接続されているポートを管理 VLAN に属するポートとして定義していることを確認します。

重要
デバイスとコンポーネントは、IP アドレスの変更が最小限で済むように構成します。動的ホスト構成プロトコル (DHCP) ではなく、静的 IP アドレスを使用することを検討してください。DHCP が使用されている場合は、IP アドレスの変更が最小限に抑えられていることを確認します。

このタスクについて

次の図は、管理ネットワークが仮想ネットワークから分離されるように運用環境をセットアップする方法の 1 つを示しています。図の番号は、以下のセクションにある番号付きの手順に対応しています。

次の図は、環境に必要となるすべての配線オプションを表しているわけではありません。ここでは、Flex スイッチ、CMM、ラック・サーバーの配線オプション要件のうち、仮想的に分離したデータ/管理ネットワークのセットアップに関連するものだけを示しています。
図 1. 仮想アプライアンスの仮想的に分離したデータ/管理ネットワーク・トポロジーの例
ESXi、Hyper-V、KVM、Citrix 環境の仮想的に分離したネットワーク。
図 2. コンテナーの仮想的に分離したデータ/管理ネットワーク・トポロジーの例
コンテナー環境の仮想的に分離したネットワーク。

このシナリオでは、XClarity Administrator が、XClarity Administrator により管理されている Flex System シャーシ内のサーバーにインストールされています。

重要
管理対象サーバーを含め、XClarity Administrator の要件を満たす任意のシステムに XClarity Administrator をセットアップできます。XClarity Administrator ホストに管理対象サーバーを使用する場合、次のようになります。
  • 仮想的に分離したデータ/管理ネットワーク・トポロジーまたは単一データ/管理ネットワーク・トポロジーのいずれかを実装できます。
  • XClarity Administrator を使用して、その管理対象サーバーにファームウェア更新を適用することはできません。一部のファームウェアのみが即時アクティベーションで適用されるときであっても、ターゲット・サーバーは、XClarity Administrator によって強制的に再起動されます。これにより、XClarity Administrator も再起動されます。据え置きアクティベーションによって適用された場合は、XClarity Administrator ホストが再起動されたときに、一部のファームウェアのみが適用されます。
  • Flex System シャーシのサーバーを使用する場合、サーバーの電源が自動的にオンになるように設定されていることを確認してください。CMM Web インターフェースで 「シャーシ管理」 > 「計算ノード」 をクリックしてサーバーを選択し、「自動電源オン・モード」として「自動電源」を選択することにより、このオプションを設定できます。

さらに、このシナリオでは、すべてのデータが同じ物理接続を介して送信されます。管理ネットワークをデータ・ネットワークから分離するために VLAN タグ付けが使用されます。この方法では、管理ネットワークに対応する特定のタグが受信データ・パケットに付加されて、それらのパケットが適切なインターフェースに振り分けられます。VLAN タグは送信データ・パケットからは削除されます。

VLAN タグ付けは以下のいずれかのデバイスに対して有効にすることができます。
  • ラック装着スイッチ。パケットがラック装着スイッチに入るときに、管理ネットワークに対応する VLAN タグがパケットに付加されます。その後、パケットは Flex スイッチ を通って Flex System シャーシ内のサーバーに渡されます。復路で、パケットがラック装着スイッチから管理コントローラーに送信されるときに、VLAN タグが削除されます。
  • Flex スイッチ。パケットが Flex スイッチ に入るときに、管理ネットワークに対応する VLAN タグがパケットに付加されます。その後、パケットは Flex System シャーシ内のサーバーに渡されます。復路で、VLAN タグがサーバーによってパケットに付加され、それらのパケットは Flex スイッチ に渡されます。その後、管理コントローラーに転送されるときに、VLAN タグが削除されます。

VLAN タグ付けを実装するかどうかは、運用環境の要件と複雑さに基づいて選択します。

XClarity Administrator をインストールして、既に構成済みのシャーシとラック・サーバーを管理する場合は、手順 5: ホストのインストールと構成手順 5: ホストのインストールと構成 (Docker)に進みます。

ネットワーク設定や Eth1 と Eth0 の構成に関する情報など、このトポロジーの計画の追加情報については、仮想的に分離したデータ/管理ネットワークを参照してください。