ホット・アドでの IOM12 モジュールのあるディスク・シェルフの配線
ホット・アドされたディスク・シェルフについて該当する場合にシステムに接続するために、SAS 接続、シェルフ間、コントローラー - スタック間を配線します。
始める前に
IOM12 モジュールのあるディスク・シェルフのホット・アドの要件
セクションの要件を満たしており、さらにホット・アドのための IOM12 モジュールのあるディスク シェルフの取り付け
セクションの記載に従って、各ディスク・シェルフを取り付け、電源をオンにし、指示どおりに、シェルフ ID を設定する必要があります。
このタスクについて
- シェルフ間
標準
配線およびシェルフ間ダブル幅
配線の説明と例については、シェルフ間 SAS 接続の規則
セクションを参照してください。 - コントローラー - スタック間接続の配線に関するワークシートの読み方については、このガイドの最後を参照してください。
- ホット・アドしたディスク・シェルフを配線した後、ONTAP でそれが認識されます。ディスク所有権の自動割り当てが有効な場合、ディスクの所有権が割り当てられます。必要な場合にはディスク・シェルフ (IOM) のファームウェアとディスク・ドライブのファームウェアが自動的に更新され、ご使用の構成でインバンド ACP が有効の場合はホット・アドしたディスク・シェルフでインバンド ACP が自動的に有効になります。注ファームウェアの更新には最大 30 分ほどかかることがあります。
- ホット・アドしているディスク・シェルフにディスク所有権を手動で割り当てる場合、ディスク所有権の自動割り当てが有効になっているときは無効にする必要があります。手動で割り当てない場合は、次のステップに進みます。スタック内のディスクが HA ペアの両方のコントローラーで所有されている場合、ディスク所有権を手動で割り当てる必要があります。
ホット・アドしたディスク・シェルフを配線する前にディスク所有権の自動割り当てを無効にし、後のステップ 7 でホット・アドしたディスク・シェルフの配線後に再び有効にします。
- ディスク所有権の自動割り当てが有効かどうかを確認します:storage disk option show
HA ペア がある場合、いずれかのコントローラーのコンソールでコマンドを入力できます。
ディスク所有権の自動割り当てが有効である場合、出力の自動割り当て
列で (各コントローラーに対して)on
と表示されます。 - ディスク所有権の自動割り当てが有効である場合、無効にする必要があります:storage disk option modify -node node_name -autoassign off HA ペアの両方のコントローラーでディスク所有権の自動割り当てを無効にする必要があります。
- ディスク所有権の自動割り当てが有効かどうかを確認します:storage disk option show
- ディスク・シェルフのスタックをコントローラーに直接ホット・アドしている場合、以下の手順を実行します。該当しない場合は、ステップ 3 に進みます。
- ホット・アドしているスタックに 2 つ以上のディスク・シェルフが含まれる場合、シェルフ間接続を配線します。該当しない場合は、サブステップ b に進みます。
事例 操作 コントローラーへのマルチパス HA、マルチパス、シングル・パス HA、またはシングル・パス接続でスタックを配線している。 標準
接続としてシェルフ間接続を配線します (IOM ポート 3 および 1 を使用):i. スタック内の論理的に最初のシェルフから、スタック内の各 IOM A が接続されるまで IOM A ポート 3 を次のシェルフの IOM A ポート 1 に接続します。
ii.IOM B に対してサブステップ i を繰り返します。
コントローラーへのクアッド・パス HA またはクアッド・パス接続でスタックを配線している ダブル幅
接続としてシェルフ間接続を配線します:IOM ポート 3 および 1 を使用して標準接続の配線を行い、次に IOM ポート 4 および 2 を使用してダブル幅の接続を行います。
i. スタック内の論理的に最初のシェルフから、スタック内の各 IOM A が接続されるまで IOM A ポート 3 を次のシェルフの IOM A ポート 1 に接続します。
ii.スタック内の論理的に最初のシェルフから、スタック内の各 IOM A が接続されるまで IOM A ポート 4 を次のシェルフの IOM A ポート 2 に接続します。
iii.IOM B に対してサブステップ i および ii を繰り返します。
- コントローラー - スタックの配線ワークシートと配線の例のセクションをチェックして、ご使用の構成に対して完成したワークシートが存在するかどうかを確認します。
- ご使用の構成に対して完成したワークシートがある場合は、完成したワークシートを使用してコントローラー - スタック間接続の配線を行います。該当しない場合は、次のサブステップに進みます。
- ご使用の構成に対して完成したワークシートがない場合は、ワークシートのテンプレートに記入した後、完成したワークシートを使用してコントローラー - スタック間接続の配線を行います。ワークシートのテンプレートは、このガイドの最後に含まれています。
- すべてのケーブルがしっかりと固定されていることを確認します。
- ホット・アドしているスタックに 2 つ以上のディスク・シェルフが含まれる場合、シェルフ間接続を配線します。該当しない場合は、サブステップ b に進みます。
- 既存のスタックの末端、つまり先頭または最後の論理ディスク・シェルフに 1 つ以上のディスク・シェルフをホット・アドする場合、ご使用の構成に該当するサブ・ステップを完了します。該当しない場合は、次のステップに進みます。
事例 操作 コントローラーへのマルチパス HA、マルチパス、クアッド・パス HA、またはクアッド・パス接続を含むスタックの末端にディスク・シェルフをホット・アドする a. コントローラーに接続されているスタックの末端のディスク・シェルフの IOM A からすべてのケーブルを外します。該当しない場合は、サブステップ e に進みます。このケーブルの他端はコントローラーに接続したままにするか、必要な場合より長いケーブルと交換します。
b. スタックの末端のディスク・シェルフの IOM A と、ホット・アドしているディスク・シェルフの IOM A の間で、シェルフ間接続の配線を行います。
c. サブステップ a で取り外したすべてのケーブルを、ホット・アドしているディスク・シェルフの IOM A の同じポートに再接続します。該当しない場合は、次のサブステップに進みます。
d. すべてのケーブルがしっかりと固定されていることを確認します。
e. IOM B についてサブステップ a から d を繰り返します。該当しない場合は、ステップ 4 に進みます。
DM3000x、DM5000x、または DM7000xのシングル・パス HA またはシングル・パス構成で、スタックの末端にディスク・シェルフをホット・アドする 以下の手順では、コントローラー - スタック間接続のないスタックの末端にホット・アドを行います。
a. スタックのディスク・シェルフの IOM A と、ホット・アドしているディスク・シェルフの IOM A の間で、シェルフ間接続の配線を行います。
b. ケーブルがしっかりと固定されていることを確認します。
c. IOM B に対して該当するサブステップを繰り返します。
- ホット・アドしたディスク・シェルフごとに、SAS 接続を確認します:storage shelf show -shelf shelf_name -connectivity
ホット・アドしたディスク・シェルフごとにこのコマンドを実行する必要があります。
たとえば、次の出力では、ホット・アドしたディスク・シェルフ 2.5 が各コントローラー上のイニシエーター・ポート 1a および 0d (ポート・ペア 1a/0d) に接続されています (1 個のクアッド・ポート SAS HBA を含むマルチパス HA 構成)。
cluster1::> storage shelf show -shelf 2.5 -connectivity
Shelf Name: 2.5
Stack ID: 2
Shelf ID: 5
Shelf UID: 40:0a:09:70:02:2a:2b
Serial Number: 101033373
Module Type: IOM12
Model: DM240S
Shelf Vendor: Lenovo
Disk Count: 24
Connection Type: SAS
Shelf State: Online
Status: Normal
Paths:
Controller Initiator Initiator Side Switch Port Target Side Switch Port Target Port TPGN
------------ --------- ---------------------- ---------------------------- ----------- ------
stor-8080-1 1a - - - -
stor-8080-1 0d - - - -
stor-8080-2 1a - - - -
stor-8080-2 0d - - - -
Errors:
------
- - ステップ 1 でディスク所有権の自動割り当てを無効にした場合、ディスク所有権を手動で割り当ててから、必要に応じてディスク所有権の自動割り当てを再び有効にします。
- 所有権のないディスクをすべて表示します:storage disk show -container-type unassigned
- 各ディスクを割り当てます:storage disk assign -disk disk_name -owner owner_name
ワイルドカード文字を使用して、一度に複数のディスクを割り当てることができます。
- 必要に応じてディスク所有権の自動割り当てを再び有効にします:storage disk option modify -node node_name -autoassign on
HA ペアの両方のコントローラーでディスク所有権の自動割り当てを再び有効にする必要があります。
- ご使用の構成でインバンド ACP を実行している場合は、ホット・アドしたディスク・シェルフでインバンド ACP が自動的に有効になったことを確認します: storage shelf acp show出力で、各ノードについて
インバンド
でアクティブ
が示されます。