管理サーバーの障害発生後の CMM による管理のリカバリー
シャーシが Lenovo XClarity Administrator の管理対象になっているときに、XClarity Administrator に障害が発生した場合は、管理ノードの復元または交換を待たずに、CMM の管理機能とローカル・ユーザー・アカウントを復元できます。
手順
CMM で管理を復元するには、以下のいずれかの手順を実行します。
- 交換 XClarity Administrator インスタンスが、障害が発生した XClarity Administrator と同じ IP アドレスを使用している場合は、RECOVERY_ID アカウントとパスワード、および「管理の強制」オプションを使用してデバイスを再度管理します (シャーシの管理参照)。
- ペーパー・クリップを使用して CMM のピンホール・ボタンを少なくとも 10 秒間押し、CMM を出荷時のデフォルト値にリセットします。CMM のリセットについての重要事項を含む詳細については、Flex Systems オンライン・ドキュメントの CMM のリセットを参照してください。
- 以下の手順を使用して CMM 構成をリセットします。
- SSH セッションから、シャーシの管理コマンド・ライン・インターフェースを開き、RECOVERY_ID アカウントでログインします。注RECOVERY_ID アカウントのパスワードは、「管理ドメイン」ページで管理対象シャーシを選択したときに設定されています。アカウントの集中管理について詳しくは、シャーシの管理を参照してください。
CMM に RECOVERY_ID アカウントでログインするのが初めてであれば、パスワードの変更を求められます。
- プロンプトが表示されたら、RECOVERY_ID アカウントの新しいパスワードを入力します。
- CMM 構成を復元するには、以下のいずれかの手順を実行します。
- 2015 年 6 月リリース以降の CMM ファームウェアを実行している場合は、次のコマンドを実行します:
read -f unmanage -T mm[p]
詳しくは、CMM オンライン・ドキュメントの read コマンド を参照してください。
- 2015 年 6 月リリースより前の CMM ファームウェアを実行している場合は、次のコマンドを順番に実行します。
- env -T mm[p]
- sslcfg -client disabled -tc1 remove
- accseccfg -am local
- ldapcfg -i1 -p1 -rd "" -usa "" -gsa "" -lpa ""
- ntp -en disabled -i 0.0.0.0 -v3en disabled
- cimsub -clear all
fsmcm -off
fsmcm コマンドにより XClarity Administrator ユーザー・アカウント管理が無効になり、ローカルの CMM ユーザー・アカウントを使用して、シャーシに取り付けられた CMM と管理プロセッサーすべてに対して認証できるようになります。
fsmcm -off コマンドを実行した後、RECOVERY_ID アカウントが CMM ユーザー・レジストリーから削除されます。fsmcm -off コマンドを実行すると、CMM CLI セッションが終了します。これで、XClarity Administrator によるユーザー管理の復元を待たずに、ローカルの CMM 資格情報で CMM と他のシャーシ・コンポーネントに対して認証し、ローカルの CMM 資格情報を使用してシャーシの CMM Web インターフェースまたは CLI にアクセスすることができます。
詳しくは、CMM オンライン・ドキュメントの fsmcm コマンド を参照してください。
- 2015 年 6 月リリース以降の CMM ファームウェアを実行している場合は、次のコマンドを実行します:
XClarity Administrator が復元または交換されると、シャーシをもう一度管理できるようになります (シャーシの管理を参照)。シャーシに関するすべての情報 (ネットワーク設定など) は保持されます。
- SSH セッションから、シャーシの管理コマンド・ライン・インターフェースを開き、RECOVERY_ID アカウントでログインします。