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プロセッサーの取り外し

この作業には、組み立てられたプロセッサーを取り外すための指示があります。この作業には、Torx T30 ドライバーが必要です。

このタスクについて

S038
Use eye protection
注意
この手順では、目を保護する防具を装着する必要があります。
S040
use protective gloves
注意
この手順では、防護手袋を装着する必要があります。
S042
Danger
危険
危険
本製品に含まれる水または水溶液による感電のリスクがあります。濡れた手で、または水がこぼれた状態で、通電している機器の上や近くで作業しないでください。
重要
  • 安全に作業を行うために、取り付けのガイドラインおよび 安全検査のチェックリストをお読みください。

  • タスクを実行しようとしている対応する DWC トレイの電源をオフにします。

  • エンクロージャーからすべての外部ケーブルを切り離します。

  • QSFP ケーブルがソリューションに接続されている場合、余分な力をかけてケーブルを取り外します。

  • 各プロセッサー・ソケットには必ずカバーが取り付けられている必要があります。プロセッサーの取り外しまたは取り付けを行うときは、空のプロセッサー・ソケットをカバーで保護してください。

  • プロセッサー・ソケットまたはプロセッサーの接点に手を触れないでください。プロセッサー・ソケットの接点は非常に壊れやすく、簡単に損傷します。プロセッサー接点の皮膚からの油脂などによる汚れは、接触不良の原因になることがあります。

  • プロセッサーおよびウォーター・ループの熱伝導グリースが、何かと接触することのないようにしてください。何らかの面に接触すると、熱伝導グリースが劣化し、効果がなくなるおそれがあります。熱伝導グリースは、プロセッサー・ソケットの電源コネクターなどのコンポーネントを損傷する可能性があります。指示があるまで、冷却プレートからグリースのカバーを取り外さないでください。

  • 新しいプロセッサーの取り付けまたは交換前に、システム・ファームウェアを最新レベルに更新します。ファームウェアの更新を参照してください。

  • ウォーター・ループの損傷を避けるために、ウォーター・ループの取り外し、取り付け、または折り畳みを行うときは、必ずウォーター・ループ・キャリアを使用してください。

次の図は、システム・ボード上のプロセッサー・ソケットおよびメモリー・モジュール・コネクターの位置を示しています。
図 1. プロセッサー・ソケットおよびメモリー・モジュール・コネクターの位置
Memory module connector location
動画で見る
  • この手順を説明した動画については、YouTube をご覧ください。

手順

モデルによっては、ご使用のソリューションの外観は、図と若干異なる場合があります。

  1. このタスクの準備をします。
    1. エンクロージャーからトレイを取り外します。エンクロージャーからのトレイの取り外しを参照してください。
    2. トレイ・カバーを取り外します。トレイ・カバーの取り外しを参照してください。
    3. DIMM コームが取り付けられている場合、取り外します。DIMM コームの取り外しを参照してください。
    4. メモリー・モジュールを取り外して、以下のいずれかを実行します。
    5. クロス・ブレースを取り外します。クロス・ブレースの取り外しを参照してください。
    6. DIMM 冷却バーが取り付けられている場合、取り外します。DIMM 冷却バーの取り外しを参照してください。
    7. E3.S ドライブ・ケージを取り外します。E3.S 前面ドライブ・ケージ・アセンブリーの取り外しを参照してください。
    8. PCIe アダプター・ライザー・アセンブリーを取り外します。ConnectX-7 NDR 200 アダプター・ライザー・アセンブリーの取り外しまたは ConnectX-7 NDR 400 アダプター・ライザー・アセンブリーの取り外しを参照してください。
    9. 中央 E3.S ドライブ・ケージを取り外します。E3.S 中央ドライブ・ケージ・アセンブリーの取り外しを参照してください。
    10. 側波帯ケーブル・キットを取り外します。システム管理側波帯ケーブル・キットの取り外しを参照してください。
    11. 漏水センサー・モジュールを取り外します。漏水センサーの取り外しを参照してください。
  2. 4 本の PH1 ねじを取り外して、ウォーター・ループから中央ドライブ・コールド・プレートを取り外します。
    ノードごとに 2 つの中央ドライブ・コールド・プレートがあります。必ず、プロセッサーを取り外すウォーター・ループの側面から両方のコールド・プレートを取り外してください。
    図 2. 中央ドライブ・コールド・プレートの取り外し

  3. ウォーター・ループから VR カバーを取り外します。
    図 3. VR カバーの取り外し

  4. 4 本の PH1 ねじを取り外してクイック・コネクトを取り外します。
    図 4. クイック・コネクトのねじの取り外し

  5. 4 本の Torx T10 ねじを取り外し、適切なトルクに設定されたトルク・ドライバーで、ミキシング・チャンバーを分電盤コールド・プレートから取り外します。

    参考までに、ねじを完全に締める/取り外すために必要なトルクは 5.0+/- 0.5 lbf-in、0.55+/- 0.05 N-M です。

    図 5. ミキシング・チャンバーのねじの取り付け

  6. トルク・ドライバーを適切なトルクに設定し、ウォーター・ループのねじ (ノードあたり 9 本の Torx T10 ねじ) を取り外します。

    参考までに、ねじを完全に締める/取り外すために必要なトルクは 5.0+/- 0.5 lbf-in、0.55+/- 0.05 N-M です。

    図 6. ウォーター・ループのねじの取り付け

  7. プロセッサーを適切に緩めます。
    1. 適切なトルクに設定されたトルク・ドライバーを使用し、配送用ブラケットのねじの順序ラベルに従って、コールド・プレート上のすべての Torx T30 拘束ねじ (ノードあたり 8 本の Torx T30 拘束ねじ) を完全に緩めます。
      • 参考までに、ねじを完全に締める/取り外すために必要なトルクは 8+/- 0.5 lbf-in、0.9+/- 0.05 N-m です。

      • コンポーネントの損傷を避けるために、表示されている順番に従って締めたり緩めたりしてください。

      図 7. 配送用ブラケット・ラベルのねじの締め付け/緩め順序

    2. すべての反傾斜ワイヤー・ベイル (2 つのノードに対して 8 個の反傾斜ワイヤー・ベイル) をロック解除位置まで内側に回転します。
      図 8. Torx T30 拘束ねじを緩める

  8. ガイド・ピンを使用して、2 個のウォーター・ループ・キャリアの向きを合わせます。次に、2 個のウォーター・ループ・キャリアをゆっくりと下に置き、ウォーター・ループにしっかりと固定されていることを確認します。
    図 9. ウォーター・ループ・キャリアの取り付け

  9. ウォーター・ループ・キャリアの ねじを取り付けます (2 つのノードに対して 14 本の プラス #2 ねじ)。
    図 10. ウォーター・ループ・キャリアねじの取り付け

  10. 慎重にウォーター・ループを回転させて、一方の半分が他方の半分の上に乗るようにします。
    図 11. ウォーター・ループを広げる

  11. 保持器具からプロセッサーを取り外します。
    1. ハンドルを持ち上げて、保持器具からプロセッサーを離します。
    2. プロセッサーの端を持ち、保持器具からプロセッサーをゆっくり持ち上げます。
      プロセッサー接点には触れないでください。
      図 12. プロセッサーの取り外し
      Processor removal
  12. プロセッサーを下ろさずに、プロセッサーの上部にある熱伝導グリースをアルコール・クリーニング・パッドで拭きます。次に、プロセッサーの接点側を上向きにして、プロセッサーを静電気の保護面に置きます。
  13. コールド・プレートの下側からプロセッサー保持器具を取り外します。
    プロセッサー保持器具は廃棄し、新しいものに交換します。
    1. 保持クリップをコールド・プレートからゆっくり解放します。
    2. 保持器具をコールド・プレートから持ち上げます。
    図 13. プロセッサー保持器具の取り外し
    Processor retainer removal
  14. アルコール・クリーニング・パッドを使用して、コールド・プレートの底に付いた熱伝導グリースをふき取ります。
完了したら
  • コンポーネントまたはオプション装置を返却するよう指示された場合は、すべての梱包上の指示に従い、提供された配送用の梱包材がある場合はそれを使用してください。