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エッジ・クライアント・デバイス用 XClarity Management Hub のインストール (VMware vCenter クライアントを使用した ESXi)

ESXi ホストの VMware vCenter クライアントで Lenovo XClarity Management Hub 仮想アプライアンスをセットアップします。

手順

XClarity Management Hub 仮想アプライアンスをインストールするには、以下の手順を実行します。

  1. XClarity Management Hub 仮想アプライアンス・イメージを ダウンロード Web ページからクライアント・ワークステーションにダウンロードします。Web サイトにログオンし、付与されたアクセス・キーを使用してイメージをダウンロードします。
  2. 仮想アプライアンスをホストにインストールし、構成します。
    1. VMware vCenter クライアントを介してホストに接続します。
    2. vCenter ノードを右クリックし、「OVF テンプレートのデプロイ」をクリックします。
      仮想アプライアンスをデプロイするには、デプロイ・ウィザードの手順を進めるとき、以下の点を考慮してください。
      • ソースを選択しますXClarity Management Hub の OVA ファイルを選択します。
      • 名前とフォルダーを選択します。このホストに一意のアプライアンス名を選択します。
      • リソースを選択します。この仮想アプライアンスで使用する ESXi ホストを選択します。
      • ストレージを選択します。最低でも 340 GB のストレージを使用できる SSD を選択し、組織の要件を満たしている仮想ディスク・フォーマットを選択します。選択するフォーマットがわからない場合は、「シン・プロビジョニング」を選択します。
      • ネットワークを選択します。「VM ネットワークにブリッジ」を選択します。仮想マシンをネットワークに関連付けるときに、この設定を変更します。
        重要
        XClarity Management Hub には VMXNET 3 ドライバーが含まれています。ドライバーがサポートされていないという VMware エラーは無視することができます。詳しくは、VMware ドキュメント – 移行の互換性の確認についてを参照してください。
      • テンプレートをカスタマイズします
        • DHCP を使用している場合は、フィールドに「なし」と指定します。
        • XClarity Management Hub 管理ポートに静的 IP アドレスを使用している場合は、「初期 IP 設定の構成」フィールドにはいと指定してから、静的 IP プロトコル、アドレス、ネットマスク、DNS、サーバー、およびゲートウェイを指定します。
        • 仮想アプライアンスの電源をオンにする前に構成ファイルを使用して IP アドレス設定を指定するように選択することもできます (下記の「構成ファイルを使用した IP アドレスの設定」を参照)。
        • このページのフィールドの順序は、ご使用の Web ブラウザーと ESXi のバージョンによって異なる場合があります。
      • 完了可能。「デプロイメント後に電源オン」オプションを外します。
      ヒント
      仮想アプライアンスの電源をオンに設定する前に、VMware のプロセッサーとメモリーの構成設定を変更できます。ご使用の環境のデバイス数に基づいた構成推奨事項については、サポートされるハードウェアおよびソフトウェア – XClarity Management Hubを参照してください。

      次の図は、ウィザードが完了したときの構成設定の例を示しています。


      初期セットアップ中の「サービスおよびサポート」ページ
    3. 終了」をクリックして初期化を完了し、XClarity Management Hub をデプロイします。これには数分間かかる場合があります。
      重要
      次の 3 つの手順を完了するまで、仮想アプライアンスの電源をオンにしないでください。そうしないと、XClarity Management Hub はデフォルトの DHCP IP 設定でブートされます。
    4. XClarity Management Hub管理ポートの静的 IP アドレスを構成してある場合は、仮想アプライアンスの電源をオンにする前に以下の手順を実行します。
      1. vCenter クライアントから、VMWare VM ビューで XClarity Management Hub 仮想アプライアンスを選択して、「管理」タブを右クリックし、「編集」をクリックします。「設定の編集」ダイアログが表示されます。
      2. vApp オプション」タブをクリックし、ナビゲーション・ペインで「OVF 環境トランスポート」をクリックします。
      3. VMware ツール」および「有効」オプションが選択されていることを確認し、「OK」をクリックします。
        ISO イメージおよび「vApp オプション」タブで「有効」チェックボックスをクリアした図
  3. (物理的に分離した管理ネットワークとデータ・ネットワークのみ) 仮想マシンをデータおよび管理ネットワークに関連付けます。
    1. ホストをクリックすると、ホストの詳細が VMware vSphere Client のコンテンツ・ペインに表示されます。

      VMware vSphere からのホストの詳細を示すスクリーン・キャプチャー
    2. 構成」タブをクリックします。
    3. ネットワーク」をクリックし、「ネットワークの追加」リンクをクリックします。
    4. 接続タイプ」ページで、「仮想マシン」をクリックします。
    5. ポート・グループ 0 を定義します。
      1. 仮想マシン - ネットワーク・アクセス」ページで、「vSwitch0 を使用する」をクリックして「vmnic0」を選択し、「次へ」をクリックしてポート・グループを作成します。
      2. ポート・グループのプロパティを更新します。
        • ネットワーク・ラベルとして「VM Management Network」などのラベルを入力します。
        • 必要に応じて、そのネットワークにセットアップした VLAN ID を入力します。
      3. 先ほど追加したネットワークに管理 VLAN のネットワーク・アダプターを関連付けます。

        左側のナビゲーション・ペインで、仮想マシンを右クリックし、「設定の編集」をクリックします。次に、「ハードウェア」タブで、各ネットワーク・アダプターを選択し、このポート・グループに定義したネットワーク・ラベルを選択します。

      4. NIC チーミングをセットアップして、シャーシに取り付けられた 2 つの Flex スイッチ間にフェイルオーバー機能を実装します。
        • ホストの「構成」タブで、vSwitch0 の「プロパティ」リンクをクリックします。
        • ネットワーク・アダプター」タブをクリックし、その後「vmnic0」を選択します。
        • 追加」をクリックします。
        • アダプターの追加ウィザードの手順に従って、vmnic1 を追加します。
        「ポリシー・フェイルオーバー順」ページで、「vmnic1」を「スタンバイ・アダプター」セクションまで下に移動します。
        ポリシー・フェイルオーバー順のスクリーン・キャプチャー
      5. アダプターの追加ウィザードの手順を続行して、セットアップを完了します。
    6. ポート・グループ 1 を定義します。
      1. 仮想マシン - ネットワーク・アクセス」ページで、「vSwitch0 を使用する」をクリックして「vmnic1」を選択し、「次へ」をクリックしてポート・グループを作成します。
      2. ポート・グループのプロパティを更新します。
        • ネットワーク・ラベルとして「VM Management Network」などのラベルを入力します。
        • 必要に応じて、そのネットワークにセットアップした VLAN ID を入力します。
      3. 先ほど追加したネットワークに管理 VLAN のネットワーク・アダプターを関連付けます。
      4. NIC チーミングをセットアップして、シャーシに取り付けられた 2 つの Flex スイッチ間にフェイルオーバー機能を実装します。
        1. 仮想マシンをクリックし、「仮想マシン設定の編集」を選択します。仮想マシンのプロパティ・ダイアログが表示されます。
        2. ネットワーク・アダプター 2」をクリックします。
        3. 電源オン時に接続」をオフにします。
        4. OK」をクリックして保存します。

        XClarity Management Hub が eth1 ポートを使用するように構成されたら、前の手順を繰り返して「電源オン時に接続」を選択します。

  4. 仮想アプライアンスを右クリックし、「電源」 > 「電源オン」をクリックします。

    仮想マシンが始動すると、次の例に示すように、各インターフェースの IPv4 および IPv6 アドレスがリストに表示されます。

    XClarity Management Hub eth0 管理ポートは、デフォルトで DHCP IP アドレスを使用します。XClarity Management Hub のブート・プロセスの最後に、eth0 管理ポート用の静的 IP アドレスを選択できます。次の例のように、プロンプトが表示されたら 1 を入力します。プロンプトは 150 秒間表示され、その後ログイン・プロンプトが表示されます。待たずにログイン・プロンプトに進むには、プロンプトで x を入力します。

    重要
    • 静的 IP アドレスの設定を変更する場合、最大 60 秒以内に新しい設定を入力します。必要な IP 情報があることを確認してから続行します。
      • IPv4 設定では、IP アドレス、サブネット・マスク、およびゲートウェイ IP アドレスが必要です
      • IPv6 設定では、IP アドレスおよびプレフィックスの長さが必要です
    • DHCP サーバーを使用していない場合は、構成ファイルを使用して、XClarity Management Hub にアクセスするために使用する XClarity Management Hub eth0 管理ポートの IP 設定を指定できます。詳細については、以下の「次に行うこと」セクションを参照してください。
    • コンソールから IP アドレスの設定を変更した場合、XClarity Management Hub が再起動され、新しい設定が適用されます。
    • ログインするためにアクションは不要です。コンソールのログイン・メッセージは無視してください。コンソール・インターフェースはお客様用ではありません。

    • コンソールに「TCP: eth0: ドライバーに GRO が実装されている可能性があります。TCP のパフォーマンスが低下する可能性があります」というメッセージが表示されることがあります。仮想マシンのパフォーマンスには影響しないため、この警告は無視して構いません。
    重要
    デバイスの管理後に XClarity Management Hub 管理ポートの IP アドレスを変更すると、XClarity Management Hub でデバイスがオフライン状態になる場合があります。XClarity Management Hub の電源がオンになり稼働した後に IP アドレスを変更する場合は、IP アドレスを変更する前に、すべてのデバイスが管理対象から除外されていることを確認してください。
    ------------------------------------------
    Lenovo XClarity Management Hub Version x.x.x
    ------------------------------------------

    eth0 flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500 metric 1
    inet 192.0.2.10 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.0.2.55
    inet6 2001:db8:56ff:fe80:bea3 prefixlen 64 scopeid 0x20<link>
    ether 00:15:5d:0c:d1:92 txqueuelen 1000 (Ethernet)
    RX errors 0 dropped 0 overruns 0 frame 0

    eth1 flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500 metric 1
    inet 192.0.2.20 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.0.2.130
    inet6 2001:db8:56ff:fe80:bea3 prefixlen 64 scopeid 0x20<link>

    ===========================================================================
    ===========================================================================

    You have 150 seconds to change IP settings. Enter one of the following:
    1. To set a static IP address for Lenovo XClarity virtual appliance eth0 port
    2. To use a DHCP address for Lenovo XClarity virtual appliance eth0 port
    3. To select subnet for Lenovo XClarity virtual appliance internal network
    x. To continue without changing IP settings
    ... ...

  5. ネットワーク・テンプレート (手順 2) で XClarity Management Hub 管理ポートに静的 IP 設定を使用し、コンソールから IP 設定を変更した場合は、以下の手順を実行します。これにより、仮想アプライアンスが再起動されるたびに、コンソールから指定された IP 設定 (ネットワーク・テンプレートで指定された設定ではなく) が使用されます。
    1. vCenter クライアントから XClarity Management Hub 仮想アプライアンスを選択して、「管理」タブをクリックし、「編集」をクリックします。「設定の編集」ダイアログが表示されます。
    2. vApp オプション」タブをクリックし、ナビゲーション・ペインで「OVF 環境トランスポート」をクリックします。
    3. VMware ツール」および「有効」オプションが選択解除されていることを確認し、「OK」をクリックします。

(オプション) インストール・スクリプトの使用

次の例のようなスクリプトを作成し、VMware ovftool (バージョン 4.2.0 以降) を使用して XClarity Management Hub 仮想アプライアンスをインストールできます。スクリプトに次のパラメーターを含める必要があります。

  • prop:guestinfo.ipv4.bootproto。IPv4 のブート・プロトコル。これは、dhcp または static です。
  • prop:guestinfo.ipv4.dns1。ドメイン・ネーム・スペース
  • prop:guestinfo.ipv4.gateway。ゲートウェイ・アドレス
  • prop:guestinfo.ipv4.ipaddr。IPv4 アドレス
  • prop:guestinfo.ipv4.netmask。ネットマスク
  • prop:guestinfo.ipsetting。IP アドレスを設定するかどうかを示します。これは、yes または no です。
  • prop:guestinfo.ipv6.bootproto。IPv4 のブート・プロトコル。これは autodhcp または static です。
  • prop:guestinfo.ipv6.ipaddr。IPv6 アドレス
XClarity Management Hub デプロイメントが完了した後、OVF 環境をクリアするには、仮想マシンの電源をオフにしてからオンにする必要があります。
#!/bin/bash

# XCLARITY virtual appliance ova file name
LXCA_OVA="lnvgy_sw_lxca_331-2.0.0_vmware_x86-64.ova"

# ESXi IP, ID and Password
ESXI_HOST="1.2.3.4"
ESXI_USERNAME="userid"
ESXI_PASSWORD="userpasswd"
# ESXi virtual switch and datastore to store the
# XClarity virtual appliance
ESXI_VM_NETWORK="VM Network"
ESXI_VM_DATASTORE="datastore2"

# XCLarity ETH0 static ip info
IPV4_BOOTPROTO="static"
LXCA_VMNAME="lxca-vm"
LXCA_DEPOPT="small"
LXCA_OVERWR="--overwrite"
LXCA_HOSTNAME="dt.labs.lenovo.com"
LXCA_IP="1.2.3.5"
LXCA_NETMASK="255.255.240.0"
LXCA_GATEWAY="1.2.0.1"
LXCA_DNS="1.2.0.10"
LXCA_CHGIP="yes"

LXCA_IP6="0::0"
IPV6_BOOTPROTO="auto"

##### Using ovftool version 4.2.0 ###
##### '--X:injectOvfEnv' and '--powerOn' are the key parameters
/usr/bin/ovftool --acceptAllEulas --X:waitForIp --skipManifestCheck ${LXCA_OVERWR}
--X:injectOvfEnv --powerOn "--net:bridged=${ESXI_VM_NETWORK}"
--datastore=${ESXI_VM_DATASTORE} --diskMode=thin --name=${LXCA_VMNAME}
--deploymentOption=${LXCA_DEPOPT}
--prop:guestinfo.ipv4.bootproto=${IPV4_BOOTPROTO}
--prop:guestinfo.ipv4.dns1=${LXCA_DNS}
--prop:guestinfo.ipv4.gateway=${LXCA_GATEWAY}
--prop:guestinfo.ipv4.ipaddr=${LXCA_IP}
--prop:guestinfo.ipv4.netmask=${LXCA_NETMASK}
--prop:guestinfo.ipsetting=${LXCA_CHGIP}
--prop:guestinfo.ipv6.bootproto=${IPV6_BOOTPROTO}
--prop:guestinfo.ipv6.ipaddr=${LXCA_IP6} ${LXCA_OVA}
"vi://${ESXI_USERNAME}:${ESXI_PASSWORD}@${ESXI_HOST}/"

if [[ "$?" -eq 0 ]]; then
exit 0
else
exit 999
fi

スクリプトの例では、以下の出力が返されます。
[root@localhost dtest]# ./depl.sh
Opening OVA source: lnvgy_sw_lxca_331-2.0.0_vmware_x86-64.ova
Opening VI target: vi://root@1.2.3.4:443/
Deploying to VI: vi://root@1.2.3.4:443/
Transfer Completed
Powering on VM: lxca-vm
Task Completed
Received IP address: 1.2.3.5

(オプション) 構成ファイルを使用した IP 設定

DHCP サーバーを使用していない場合は、オプションで構成ファイルを使用して IP 設定を指定し、Eth0 ネットワーク・インターフェースを使用して XClarity Management Hub Web インターフェースにアクセスするためにその IP 設定を使用できます。

構成ファイル (eth0_config) は、XClarity Management Hub を初めて起動する前に作成して仮想マシンにマウントする ISO ファイルに含まれます。XClarity Management Hub は、初めて起動するとき、eth0_config ファイルで定義されている静的 IP アドレスを使用して Eth0 ネットワークの IP アドレスを構成し、Web インターフェースを表示して初期セットアップと適切な設定の構成を行います (エッジ・クライアント・デバイス用 XClarity Management Hub の構成を参照)。

構成ファイルを使用するには、仮想アプライアンスの電源をオンにする前に以下の手順を実行します。

  1. 起動時に仮想マシンが使用する次の IPv4 パラメーターが含まれる、eth0_config (ファイル拡張子なし) という名前のファイルを作成します。
    • IPV4_ADDR=
    • IPV4_NETMASK=
    • IPV4_GATEWAY=
    • IPV6_ADDR=
    • IPV6_GATEWAY=
    エコー・コマンドを使用して、ファイルを作成できます。例:
    ECHO IPV4_ADDR=1.1.1.1 > ./eth0_config
    ECHO IPV4_NETMASK=255.255.255.05 >> ./eth0_config
    ECHO IPV4_GATEWAY=1.1.1.5 >> ./eth0_config
    ECHO IPV6_ADDR=1001:1002:1003:1004::2 >> ./eth0_config
    ECHO IPV6_GATEWAY=1001:1002:1003:1004::1 >> ./eth0_config
  2. eth0_config ファイルが含まれる ISO イメージを作成します。

    Windows で ISO イメージを作成する場合、どの ISO ソフトウェアを使用してもかまいません。Linux では、たとえば mkisofs コマンドを使用します。

    mkisofs -V IP4ADDR -J -o ./boot.iso ./eth0_config

    -V はボリューム・ラベル、-J は Joliet 形式、-o は出力ファイル名、./eth0_config は ISO イメージに含めるファイルです。

  3. データストア・ブラウザーを使用して、適切な場所に ISO イメージをアップロードします。
  4. .ISO イメージを仮想マシンにマウントします。XClarity Management Hub 仮想マシンで CD/DVD ドライブとしてマウントできるように、ISO ファイルは ESXi ホストのデータストアに存在する必要があります。
    1. 仮想マシンを右クリックし、「設定の編集」をクリックします。
    2. 追加」をクリックして、「ハードウェアの追加」ウィザードを表示します。
    3. CD/DVD ドライブ」をクリックし、「次へ」をクリックします。
    4. ISO イメージを使用する」を選択し、「次へ」をクリックします。
    5. ISO イメージを選択し、「次へ」をクリックします。
    6. 仮想デバイス・ノードを選択し、「次へ」クリックします。
    7. 完了」をクリックします。
    XClarity Management Hub Web インターフェースにログインし、適切な設定の構成を終了したら、ドライブをマウント解除して ISO イメージを削除できます。

終了後

ログインして XClarity Management Hub を構成します (エッジ・クライアント・デバイス用 XClarity Management Hub の構成 を参照)。