メモリー・スペアリング
メモリー・スペアリング・モードでは、障害が発生した場合に備えて、1 個のメモリー DIMM ランクが同じチャネル上の他のランクのスペアとして機能します。スペア・ランクは、障害が検出されるまでは予約済みとなり、アクティブ・メモリーとしては使用されません。予約された容量はシステムの使用可能メモリーの合計から減算されます。メモリー・スペアリングの DIMM 取り付け順序は、計算ノードに取り付けられているプロセッサーおよびメモリー・モジュールの数によって異なります。
メモリー・スペアリングによって保護されたシステムでエラーしきい値が超過すると、DIMM の障害を起こしているランクのコンテンツがスペア・ランクにコピーされます。障害を起こしているランクはオフラインにされ、スペア・ランクがオンラインになって障害のあるランクの代わりにアクティブ・メモリーとして使用されます。フェイルオーバー・プロセスは、メモリー・コンテンツをコピーする必要があるため、メモリー・スペアリングによって提供されたメモリー冗長性レベルは、メモリー・ミラーリングにより提供されるレベルより小さくなります。メモリー・ミラーリングは重要なアプリケーションのための優先される障害保護オプションです。
図 1. プロセッサーおよびメモリー・モジュールのレイアウト
1 DIMM 25 ~ 30 | 6 プロセッサー・ソケット 2 |
2 プロセッサー・ソケット 3 | 7 DIMM 19 ~ 24 |
3 DIMM 1 ~ 6 | 8 プロセッサー・ソケット 4 |
4 プロセッサー・ソケット 1 | 9 DIMM 43 ~ 48 |
5 DIMM 7 ~ 18 | 10 DIMM 31 ~ 42 |
メモリー・コントローラー | コントローラー 0 | コントローラー 1 | |||||||||||
チャネル | チャネル 2 | チャネル 1 | チャネル 0 | チャネル 0 | チャネル 1 | チャネル 2 | |||||||
スロット | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | |
DIMM 番号 (プロセッサー 1) | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
DIMM 番号 (プロセッサー 2) | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
メモリー・コントローラー | コントローラー 1 | コントローラー 0 | |||||||||||
チャネル | チャネル 2 | チャネル 1 | チャネル 0 | チャネル 0 | チャネル 1 | チャネル 2 | |||||||
スロット | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | |
DIMM 番号 (プロセッサー 3) | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | |
DIMM 番号 (プロセッサー 4) | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 |
メモリー・スペアリングのガイドライン:
スペア・ランクのメモリー容量は、同じチャネル上の他のすべてのアクティブ・メモリー・ランクのメモリー容量と同等以上でなければなりません。
1 つのランクである DIMM を取り付ける場合、以下にリストされている装着順序に従ってください。
2 つ以上のランクがある DIMM を取り付ける場合、独立メモリー・モードで指定されている装着順序に従ってください。独立メモリー・モードを参照してください。
サポートされている各プロセッサー構成についてのメモリー・スペアリング DIMM 装着順序は以下のとおりです。
フィードバックを送る