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asu コマンド

このコマンドは、UEFI 設定の構成に使用されます。

詳細設定ユーティリティー・コマンド (ASU) は、UEFI 設定を構成するために使用します。UEFI 設定の変更を有効にするには、ホスト・システムをリブートする必要があります。

次の表には、asu コマンドと一緒に使用できるコマンドのサブセットが記載されています。
表 1. asu コマンド. 次の表は、asu コマンドと一緒に使用できるコマンドのサブセットで構成される、複数行 3 列の表です。コマンドの説明情報および関連する値が示されます。
コマンド説明
削除設定のインスタンスまたはレコードを削除するには、このコマンドを使用します。設定は、削除できるインスタンスであることが必要です (たとえば、iSCSI.AttemptName.1)。setting_instance
help1 つ以上の設定のヘルプ情報を表示するには、このコマンドを使用します。setting
set設定の値を変更するには、このコマンドを使用します。UEFI 設定を、入力された値に設定します。
  • 設定/値のペアを 1 つ以上設定します。
  • 設定には、単一文字に展開されるワイルドカードを含めることができます。
  • 値は、スペースを含む場合は引用符で囲む必要があります。
  • 順序リストの値は、等号 (=) で区切ります。例: set B*.Bootorder "CD/DVD Rom=Hard Disk 0=PXE Network"
setting value
showgroups選択可能な設定グループを表示するには、このコマンドを使用します。このコマンドは、既知のグループの名前を表示します。グループ名は、取り付けたデバイスによって異なる場合があります。setting
show1 つ以上の設定の現行値を表示するには、このコマンドを使用します。setting
showvalues1 つ以上の設定について、指定できるすべての値を表示するには、このコマンドを使用します。
  • このコマンドは、その設定の許容値に関する情報を表示します。
  • その設定に許容されるインスタンス数の最小値と最大値が表示されます。
  • デフォルト値があれば、それも表示されます。
  • デフォルト値は、開く不等号括弧と閉じる不等号括弧 (< と >) で囲まれます。
  • テキスト値では、最小と最大の長さ、および正規表現が表示されます。
setting
  • コマンド構文の中で、setting は表示または変更する設定の名前を示し、value は設定に指定する値を示しています。
  • setting は複数の名前にすることができます (set コマンドを使用する場合は除く)。
  • setting には、たとえばアスタリスク (*) や疑問符 (?) などのワイルドカードを含めることができます。
  • setting は、グループ、設定名、または all とすることができます。
asu コマンドの構文の例を、次のリストに示します。
  • asu コマンドのすべてのオプションを表示するには、asu --help と入力します。
  • すべてのコマンドの詳細なヘルプを表示するには、asu -v --help と入力します。
  • あるコマンドの詳細なヘルプを表示するには、asu -v set --help と入力します。
  • 値を変更するには、asu set setting value と入力します。
  • 現行値を表示するには、asu show setting と入力します。
  • 長いバッチ形式で設定を表示するには、asu show -l -b all と入力します。
  • 設定で指定できるすべての値を表示するには、asu showvalues setting と入力します。
    show values コマンドの例:
    system> asu showvalues S*.POST*
    SystemRecovery.POSTWatchdogTimer==<Disable>=Enable
    SystemRecovery.POSTWatchdogTimerValue=numeric min=5 max=20 step=1 default=5
    system>
次の表は、オプションの引数を示しています。
表 2. asu オプション. 次の表は、オプション、オプションの説明、そのオプションに該当する値で構成される複数行 3 列の表です。
オプション説明
-bバッチ形式で表示します。 
--help1コマンドの使用法とオプションを表示します。--help オプションは、たとえば asu --help show のように、コマンドの前に置きます。 
--help1コマンドのヘルプを表示します。--help オプションは、たとえば asu show --help のように、コマンドの後に置きます。 
-l長形式の設定名 (構成セットを含む)。 
-m混合形式の設定名 (構成 ID を使用)。 
-v2詳細な出力。 
  1. --help オプションは、すべてのコマンドに使用できます。
  2. -v オプションは、asu とコマンドの間にだけ使用します。
構文:
asu [<em className="ph i">options</em>] command [<em className="ph i">cmdopts</em>]
options:
-v <em className="ph i">verbose output</em>
--help <em className="ph i">display main help</em>
cmdopts:
--help <em className="ph i">help for the command</em>
他のコマンド・オプションについては、個々のコマンドの項を参照してください。
asu トランザクション・コマンドは、複数の UEFI 設定を設定し、バッチ・モード・コマンドを作成および実行するために使用します。tropen コマンドおよび trset コマンドは、適用する複数の設定が入っているトランザクション・ファイルを作成するために使用します。所定の ID を持つトランザクションは、tropen コマンドを使用してオープンします。設定は、trset コマンドを使用して設定されます。完了したトランザクションは、trcommit コマンドを使用してコミットされます。トランザクションを終了したら、trrm コマンドでトランザクションを削除できます。
UEFI 設定の復元操作では、ランダムな 3 桁の数値を使用した ID を持つトランザクションが作成されます。
次の表には、asu コマンドと一緒に使用できるトランザクション・コマンドが記載されています。
表 3. asu トランザクション・コマンド. 次の表は、トランザクション・コマンド、コマンドの説明、そのコマンドに該当する値で構成される複数行 3 列の表です。
コマンド説明
tropen idこのコマンドは、設定するいくつかの設定が入っている新規トランザクション・ファイルを作成します。Id は識別ストリングで、1 文字から 3 文字の英数字です。
trset idこのコマンドは、1 つ以上の設定と値のペアをトランザクションに追加します。Id は識別ストリングで、1 文字から 3 文字の英数字です。
trlist idこのコマンドは、トランザクション・ファイルの内容を最初に表示します。これは、トランザクション・ファイルが CLI シェルで作成される場合に便利です。Id は識別ストリングで、1 文字から 3 文字の英数字です。
trcommit idこのコマンドは、トランザクション・ファイルの内容をコミットおよび実行します。実行の結果とエラー (ある場合) が表示されます。Id は識別ストリングで、1 文字から 3 文字の英数字です。
trrm idこのコマンドは、コミットが済んだトランザクション・ファイルを削除します。Id は識別ストリングで、1 文字から 3 文字の英数字です。
複数の UEFI 設定を確立する例:
asu tropen TR1
asu trset TR1 UEFI.BootModes.SystemBootMode "UEFI and Legacy"
asu trset TR1 BootOrder.BootOrder "CD/DVD Rom=Hard Disk 0=PXE Network"
asu trset TR1 BootOrder.WolBootOrder "CD/DVD Rom=Hard Disk 0=PXE Network"
asu trset TR1 UEFI.DevicesandIOPorts.Com1BaudRate 115200
asu trset TR1 UEFI.DevicesandIOPorts.Com1DataBits 8
asu trset TR1 UEFI.DevicesandIOPorts.Com1FlowControl Disable
asu trset TR1 UEFI.DevicesandIOPorts.Com1Parity None
asu trset TR1 UEFI.DevicesandIOPorts.Com1StopBits 1
asu trset TR1 UEFI.DevicesandIOPorts.COMPort1 Enable
asu trcommit TR1