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管理対象サーバーの Windows デバイス・ドライバーの更新

Windows の UpdateXpress System Packs (UXSPs) を使用して、デプロイ済み Windows オペレーティング・システムで OS デバイス・ドライバーを更新できます。

始める前に

OS デバイス・ドライバーの管理とデプロイ、および「Windows ドライバー更新」ページからの管理対象サーバーの電源操作の実行には、lxc-os-adminlxc-supervisorlxc-admin または lxc-hw-admin 権限が必要です。

XClarity Administrator では、ファームウェアの更新とデバイス・ドライバーの更新は別の処理であり、これらの処理に関連はありません。XClarity Administrator では、デバイス・ドライバーをファームウェアと同時に更新することをお勧めしますが、管理対象デバイスのファームウェアとデバイス・ドライバーの間のコンプライアンスは維持されません。

このタスクについて

Windows UpdateXpress System Packs (UXSPs) には、サポートされている Windows バージョンおよび Windows をサポートする Lenovo サーバーの Windows デバイス・ドライバーが含まれています。

Windows Server 2012 R2 以降のデバイス・ドライバーのみサポートされます。XClarity Administrator では、Linux または VMware デバイス・ドライバーの更新はサポートされていません。

オペレーティング・システムのデプロイ時のデバイス・ドライバーのインストールについては、XClarity Administrator オンライン・ドキュメントのベア・メタル・サーバーへのオペレーティング・システムのインストールを参照してください。

手順

  1. OS デバイス・ドライバー更新用の Windows Server の構成

    Lenovo XClarity Administrator は HTTPS または HTTP 経由でリッスンする Windows Remote Management サービス (WinRM) を使用して、ターゲットの Windows システムでデバイス・ドライバー更新のコマンドを実行します。OS デバイス・ドライバーを更新する前に、WinRM サービスがターゲット・サーバーで正しく構成されている必要があります。 (OS デバイス・ドライバー更新用の Windows Server の構成を参照)。

  2. OS デバイス・ドライバー・リポジトリーの管理

    OS デバイス・ドライバー・リポジトリーには、管理対象デバイスに適用できる使用可能な Windows デバイス・ドライバーとデバイス・ドライバー・パッケージのカタログが含まれます。

    このカタログには、Windows をサポートするすべての Lenovo サーバーで利用可能なすべての Windows UpdateXpress System Packs (UXSPs) とデバイス・ドライバーの更新に関する情報が含まれています。このカタログでは、デバイス・ドライバーの更新をデバイス・タイプ別に分類しています。カタログを最新の情報に更新すると、XClarity Administrator により提供中の UXSPsLenovo データセンターサポート Web サイト から取得され (メタデータ .xml および readme .txt ファイルを含む)、ファームウェア更新リポジトリーに保存されます。ペイロード・ファイル (.exe) がダウンロードされていません。カタログの更新について詳しくは、OS のデバイス・ドライバー・カタログの更新を参照してください。

    リポジトリーで Windows UXSP をダウンロードまたはインポートできます。Windows UXSP には、サポートされている Windows バージョンおよび Windows をサポートする Lenovo サーバーの Windows デバイス・ドライバーが含まれています。管理対象サーバーで Windows デバイス・ドライバーを更新するには、リポジトリーで UXSP が使用可能である必要があります。デバイス・ドライバーのダウンロードについて詳しくは、Windows デバイス・ドライバーのダウンロードを参照してください。

    「Windows ドライバー更新のリポジトリー」ページの「個別更新」タブにある「ダウンロード状況」の列で、UXSP が OS デバイス・ドライバー・リポジトリーに保存されているかどうかを調べることができます。この列には、以下の値が含まれます。
    • ダウンロード済み。パッケージ全体または個々の更新がリポジトリ―に保存されています。

    • x / y ダウンロード済み。パッケージ内の一部の更新がリポジトリ―に保存されています。括弧内の番号は、利用可能な更新数と、保存された更新数、または特定のデバイス・タイプの更新がないことを示します。

    • 未ダウンロード。パッケージ全体または個々の更新を使用できますが、リポジトリーに保存されていません。

    「Windows ドライバー更新リポジトリー」ページから UXSP をダウンロードまたはインポートした場合、デバイス・ドライバーのみがダウンロードされ、リポジトリーに保存されます。ファームウェア更新は破棄されます。ファームウェア更新のダウンロードまたはインポートについて詳しくは、ファームウェア更新リポジトリーの管理 を参照してください。

    カタログを更新して UXSPs をダウンロードするには、XClarity Administrator がインターネットに接続されている必要があります。インターネットに接続されていない場合、Web ブラウザーを使用して、XClarity Administrator ホストにネットワークでアクセス可能なワークステーションに UXSPs を手動でダウンロードできます。この UXSPs のダウンロードは、zip 形式のファイルで、ペイロード (.exe)、メタデータ (.xml)、変更履歴ファイル (.chg)、readme ファイル (.txt) を含めて、UXSP に対して必要なすべてのデバイス・ドライバー・ファイルが含まれます。

    ファームウェア (fw) ファイルは不要であり、削除された旨のメッセージが表示されます。このプロセスを使用して更新されるのは Windows デバイス・ドライバーだけなので、これは正常です。

    カタログの更新、デバイス・ドライバーの取得またはインポートなど、デバイス・ドライバー・リポジトリーの管理にかかわる手順の図。
    重要
    • インポートする前に UXSP の unzip を行わないでください。

    • Windows UXSPs には、デバイス・ドライバーとファームウェア更新が含まれています。Windows UXSPs のファームウェア更新は、UXSPs がリポジトリーにインポートされるときに破棄され、警告メッセージが表示されます。デバイス・ドライバーのみがインポートされます。

  3. OS デバイス・ドライバーの適用

    XClarity Administrator では、管理対象サーバーでデバイス・ドライバーが自動的に更新されません。デバイス・ドライバーを更新するには、選択されたサーバーでデバイス・ドライバーを手動で適用する必要があります。

    重要
    管理対象サーバーでデバイス・ドライバーを更新する前に、必ず以下の考慮事項を確認し、該当する前提条件となる操作を実行してください。
    • サポートされていないデバイスを更新するように選択することはできません。

    • 管理対象サーバーでデバイス・ドライバーを更新しようとする前に、デバイス・ドライバー更新の考慮事項を読んでください (OS デバイス・ドライバー更新の考慮事項を参照)。

    • デプロイする UXSPs およびデバイス・ドライバーがリポジトリーに含まれていることを確認します (Windows デバイス・ドライバーのダウンロードを参照)。

      XClarity Administrator を最初にインストールしたときは、カタログとリポジトリーは空です。
    • XClarity Administrator は HTTPS または HTTP 経由でリッスンする Windows Remote Management サービス (WinRM) を使用して、ターゲットの Windows システムでデバイス・ドライバー更新のコマンドを実行できます。HTTPS がデフォルトです。HTTP を使用するには、「Windows ドライバーの更新: 適用」ページで、「すべての操作」 > 「共通設定」をクリックし、「Windows ドライバーの更新に HTTPS を使用」をオフにします。

      重要
      HTTP を使用した場合、Windows ユーザー資格情報は、暗号化を使用せずにネットワークで送信され、一般的なネットワーク・トラブルシューティング・ツールを使用して簡単に確認できます。
      重要
      • ターゲット・サーバーの Windows リモート管理 (WinRM) が、XClarity Administrator で定義されている同じ設定 (HTTPS または HTTP) を使用するように構成されていることを確認します (OS デバイス・ドライバー更新用の Windows Server の構成を参照してください)。

      • ターゲット・サーバーの WinRM が基本認証で構成されていることを確認します。

      • HTTPS を使用している場合、ターゲット・サーバー上の WinRM が allowUnencrypted=false で構成されていることを確認します。

    • ターゲット・サーバーで PowerShell がサポートされていることを確認します。

    • デバイス・ドライバーを更新する前に、ターゲット・サーバーの電源がオンになっていることを確認します。サーバーの電源がオンになっていない場合は、ターゲット・サーバーを選択して、「すべての操作」 > 「電源操作」 > 「電源オン」 の順にクリックします。

    • XClarity Administrator に、ホスト・オペレーティング・システムにアクセスするために必要な情報があることを確認します (XClarity Administrator オンライン・ドキュメントの管理対象サーバーのオペレーティング・システムへのアクセスの管理を参照)。

    • OS デバイス・ドライバーを更新するときにドメイン・アカウントを使用する場合は、必要な構成ファイルを作成したことを確認してください (OS デバイス・ドライバー更新用のドメイン・アカウントの構成を参照)。

    • ターゲット・サーバーで現在実行されているジョブがないことを確認します。実行中のジョブによってロックされている管理対象サーバーのデバイス・ドライバーは更新できません。別の更新ジョブがターゲット・サーバーで実行中の場合、この更新ジョブは、現在の更新ジョブが完了するまでキューにあります。アクティブ・ジョブのリストを表示するには、「監視」 > 「ジョブ」をクリックします。

    デバイス・ドライバーの更新について詳しくは、Windows デバイス・ドライバーの適用を参照してください。