Lenovo XClarity Management Hub 2.0 は、ローカル・データセンターでオンプレミスによりホスト・システム上の仮想アプライアンスとしてセットアップされます。
始める前に
ハードウェアの要件および推奨を含めて、XClarity Management Hub 2.0 の前提条件を把握していることを確認します (XClarity Management Hub 2.0 のハードウェアおよびソフトウェアの要件 を参照)。
管理する予定のデバイスがサポートされていて、必要なバージョン・レベルになっていることを確認します (サーバー 用 XClarity Management Hub 2.0 サポート Web ページ を参照)。
最適なパフォーマンスを実現するには、管理するデバイスと同じ場所に管理ハブ・インスタンスをインストールすることを検討してください。複数の場所にデバイスがある場合は、各場所に管理ハブをインストールできます。
管理対象サーバーを含め、要件を満たす任意のデバイスに
XClarity Management Hub 2.0 をセットアップできます。管理ハブ・ホストに管理対象サーバーを使用する場合は、次のようになります。
ホスト・サーバーの電源が自動的にオンになるように設定されていることを確認します。
XClarity Orchestrator ポータルを使用して、ホスト・サーバーにファームウェア更新を適用しないでください。一部のファームウェアのみが即時アクティベーションで適用されるときでも、XClarity Orchestrator によってホスト・サーバーが強制的に再起動され、これにより、XClarity Management Hub 2.0 が再起動され、管理ハブがホスト・システムの更新を完了できなくなります。据え置きアクティベーションによって適用された場合は、ホスト・サーバーが再起動されたときに、一部のファームウェアのみが適用されます。
このタスクについて
構成中に eth0 ポートの静的 IP アドレスを使用して、仮想アプライアンスの IP アドレスを割り当てることができます。
構成中に IP アドレスを割り当てていない場合、IP 設定は、仮想アプライアンスを最初に起動したときにデフォルトで動的ホスト構成プロトコル (DHCP) を使用して割り当てられます。仮想アプライアンスを初めて起動するときに、XClarity Management Hub 2.0 の IP 設定を構成できます。起動する前に、必要な IP 情報がお手元にあることを確認してください。各プロンプトでは、60 秒以内に設定を入力する必要があります。
静的 IPv4 設定では、IP アドレス、サブネット・マスク、ゲートウェイの IP アドレス、DNS 1 IP アドレス (オプション)、および DNS 2 IP アドレス (オプション) を変更できます。 DHCP 設定では、プライマリーおよびループバック・インターフェースの設定 (自動 lo、iface lo inet loopback、自動 eth0、および iface eth0 inet DHCP) を変更できます。 管理ハブが稼働した後で XClarity Management Hub 2.0 仮想アプライアンスの IP アドレスを変更すると、XClarity Orchestrator ポータルとすべての管理対象デバイスで接続の問題が発生します。IP アドレスを変更する必要がある場合は、ポータルから管理ハブを切り離し、IP アドレスを変更する前にすべての管理対象デバイスを管理解除します。IP アドレスの変更が完了したら、管理ハブをポータルに再接続し、デバイスを再管理します。 IP アドレスの設定について詳しくは、
XClarity Management Hub 2.0ネットワークの構成 を参照してください。
手順
XClarity Management Hub 2.0 仮想アプライアンスをインストールするには、以下の手順を実行します。
XClarity Management Hub 2.0 イメージを からクライアント・ワークステーションにダウンロードしますXClarity Management Hub 2.0 ダウンロード Web ページ 。仮想アプライアンスをホスト・システムにインストールし、構成します。 VMware vSphere を使用した ESXi の場合 VMware vSphere Client を介してホストに接続します。 仮想マシンを右クリックして、の順に選択します。 VM 作成ウィザードの各手順を完了します。ウィザードの手順を進める際には以下の点に留意してください。アプライアンス名 。このホストに一意の名前を選択します。ストレージ 。256 GB 以上の空き容量のあるデータストアを選択します。ディスク・フォーマット 。組織の要件を満たしているディスク・フォーマットを選択します。選択するフォーマットがわからない場合は、「シン・プロビジョニング 」を選択します。追加設定 。オプションで、仮想アプライアンスのネットワーク構成を更新して、eth0 インターフェースの静的 IP アドレスを設定します。 VMware vCenter を使用した ESXi の場合 VMware vCenter を介してホストに接続します。 「ホストおよびグループ」または「VM とテンプレート」でホストを右クリックし、をクリックします。 VM 作成ウィザードの各手順を完了します。ウィザードの手順を進める際には以下の点に留意してください。アプライアンス名 。このホストに一意の名前を選択します。ストレージ 。256 GB 以上の空き容量のあるデータストアを選択します。ディスク・フォーマット 。組織の要件を満たしているディスク・フォーマットを選択します。選択するフォーマットがわからない場合は、「シン・プロビジョニング 」を選択します。テンプレートのカスタマイズ 。オプションで、仮想アプライアンスのネットワーク構成を更新して、eth0 インターフェースの静的 IP アドレスを設定します。 仮想アプライアンスの静的 IP アドレスを設定する場合は、以下のステップを実行します。インベントリーで VM を選択します。 をクリックして、「vApp オプションの有効化 」を選択します。 有効にした後、IP 割り当てスキームの「OVF 環境 」を選択します。 「OVF の詳細 」タブで、「OVF 環境トランスポート 」の「VMware ツール」を選択します。 Hyper-V の場合 「サーバー・マネージャー」ダッシュボードで、「Hyper-V 」をクリックします。
サーバーを右クリックし、「Hyper-V マネージャー 」をクリックします。
「アクション 」で をクリックして、VM 作成ウィザードを開始します。
仮想アプライアンスのデプロイメント・ウィザードで各手順を完了します。ウィザードの手順を進める際には以下の点に留意してください。
名前およびロケーションの指定 。新しい仮想マシンの名前 (例: xc1h-v<version> ) を入力します。
世代の指定 。「第 1 世代 」を選択します。
メモリーの割り当て 。この仮想マシンに使用するメモリー 8 GB以上 を選択します。
ネットワークの構成 。ホストのインストールと構成時に作成した仮想スイッチを選択します。
仮想ハードディスクの接続 。「既存の仮想ハードディスクを使用する 」をクリックし、XClarity Management Hub 2.0 VHDX ディスクをダウンロードした場所を参照して選択します (例: lnvgy_sw_lxmh_<version> -1.0.0_winsrvr_x86_64.vhdx )。
先ほど作成した仮想マシンを右クリックし、「設定 」をクリックします。
仮想マシンに割り当てるプロセッサー数を構成します。「プロセッサー 」を選択し、この仮想マシンに使用する 2 仮想プロセッサー以上を指定します (オンライン資料の XClarity Management Hub 2.0 のハードウェアおよびソフトウェアの要件 )。「適用 」をクリックし、「OK 」をクリックします。
(オプション) オプションで、各ネットワーク・アダプターの静的 MAC アドレスを設定できます。これを行うには、仮想スイッチの「ネットワーク・アダプター 」を展開して、「高度な機能 」をクリックし、「MAC アドレス 」の下の「静的 」をクリックしてから MAC アドレスを指定します。
Proxmox 仮想環境の場合 お気に入りのユーティリティを使用して、Proxmox VE ノードに接続されているストレージ場所に qcow2 イメージをダウンロードまたはコピーします。次の例では scp コマンドを使用して、Linux マシンから Proxmox ノードにイメージをコピーします。
scp lnvgy_sw_lxmh_1886-1.0.2_kvm_x86_64.qcow2 root@192.0.2.10:/var/lib/vz/template/qemu
管理者権限を持つアカウントを使用していることを確認してください。そうでない場合は、システム管理者に依頼してください。
Proxmox VE ホストの「サーバー・ビュー 」パネルから、クラスターを選択して展開し、仮想アプライアンスをデプロイするノードを選択します。
ノードを右クリックし、「VM を作成 」をクリックして VM 作成ウィザードを開始します。
VM 作成ウィザードの各手順を完了します。ウィザードの手順を進める際には以下の点に留意してください。
全般 。新しい仮想マシンの名前 (例: xchub-v<VERSION> ) を入力し、必要に応じてリソース・プールを選択します。
Proxmox VE は、ユーザー・アカウントに関連付けられたデフォルト・リソース・プールに VM を自動的に割り当てます。
「ノード 」と「VM ID 」は自動的に入力されます。これらは変更しないでおくことができます。
OS 。「ゲスト OS タイプ 」で「その他 」を選択し、「メディアを使用しない 」を選択します。
システム 。「SCSI コントローラー 」で「VirtIO SCSI 」を選択し、「Qemu エージェント 」を選択します。
ディスク 。ストレージの場所とディスク・サイズ (GB) を選択します。次の手順でディスクを削除するときに、任意のサイズを選択できます。
CPU 。プロセッサーの「タイプ 」で「ホスト 」を選択し、この仮想マシンに使用する 2 仮想プロセッサー・コア以上を指定します。
メモリー 。この仮想アプライアンスに使用するメモリー 8 GB 以上 を選択します
ネットワーク 。「ファイアウォール 」をクリアし、「モデル 」で「VirtIO (準仮想化) 」を選択し、残りの値はそのままにします。
新しく作成した VM をクリックします。
「ハードウェア 」をクリックし、「ハードディスク 」、「取り外し 」の順にクリックします。ディスクは「未使用 」と表示されます。
未使用の「ハードディスク 」および「CD/DVD ドライブ 」を選択し、削除します。
ノード コンソールから .qcow2 イメージをダウンロードした場所に移動し、次のコマンドを実行してイメージを VM にインポートします。
qm importdisk <VM-ID> <QCOW2-DISK-NAME> <NODE-STORAGE-LOCATION>
ストレージの場所を確認して、ディスクが正常にインポートされたことを確認します。
インポートしたディスクを VM に接続します。
接続されたディスクを起動可能にします。
「オプション 」をクリックし、「ブート順序 」をクリックして、「編集 」をクリックします。
インポートしたディスクを 1 番目の位置にドラッグします。
インポートしたディスクの「有効 」チェックボックスを選択します。
「OK 」をクリックします。
KVM (Ubuntu および Nutanix) の場合 qcow2 イメージをホスト・サーバーにコピーします。
Virtual Machine Manager ウィンドウで、 をクリックし、VM 作成ウィザードを開始します。
VM 作成ウィザードの各手順を完了します。ウィザードの手順を進める際には以下の点に留意してください。
インストール方法 。「既存のディスク・イメージのインポート 」を選択します。
ディスク・イメージ 。「ローカル参照 」をクリックし、cqow2 イメージをコピーした場所を見つけて、そのイメージを選択します。
OS タイプ 。OS タイプとして「汎用 」を選択します。
エミュレーターに検索権限がない可能性があるという警告が表示された場合は、「はい 」をクリックして問題を修正します。
メモリー 。この仮想マシンに使用するメモリー 8 GB 以上 を選択します
CPU 。この仮想マシンに使用する仮想プロセッサー・コアを少なくとも 1 つ選択します。
名前 。新しい仮想マシンの名前 (例: xc1h-v<VERSION> ) を入力します。
ネットワーク 。必要に応じてネットワーク設定を構成します。
仮想アプライアンスの電源を入れます。 仮想アプライアンスが起動すると、以下の例に示すように、DHCP によって割り当てられた IPv4 アドレスが、eth0 ネットワーク・インターフェースにリスト表示されます。
eth0 管理ポートは、デフォルトで DHCP IP アドレスを使用します。管理ハブのブート・プロセスの最後に、eth0 管理ポート用の静的 IP アドレスを選択できます。これを行うには、プロンプトが表示されたら 1 を入力します。プロンプトは 150 秒間表示され、その後ログイン・プロンプトが表示されます。待たずにログイン・プロンプトに進むには、プロンプトで x を入力します。
オプションの変更時に無効な値を指定した場合は、エラーが返されます。最大 4 回まで、有効な値の入力を試行できます。
静的 IP アドレスの設定を変更する場合、最大 60 秒以内に新しい設定を入力します。続行する前に、必要な IP 情報 (IPv4 アドレス、サブネット・マスク、およびゲートウェイ IP アドレス) があることを確認します。
コンソールから IP アドレスの設定を変更した場合、XClarity Management Hub 2.0 が再起動され、新しい設定が適用されます。
デフォルトでは、
XClarity Management Hub 2.0 は、内部ネットワーク (CNI) にサブネット
192.168.255.0/24 を使用します。このサブネットがホスト・ネットワークと重複する場合は、ネットワークの問題を回避するために、サブネットを以下のいずれかの選択肢の 1 つに変更します。
192.168.252.0/24 172.31.252.0/24 10.255.252.0/24 コンソールからログインするためにアクションは不要です 。コンソールのログイン・メッセージは無視してください。コンソール・インターフェースはお客様用ではありません。
VM Information: --------------- - IPV4: xxx.xxx.xxx.xxx - Netmask: xxx.xxx.xxx.xxx - Gateway: xxx.xxx.xxx.xxx - Internal CNI: xxx.xxx.xxx.x/xx - UUID: xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx System Information: ------------------- - CPU # Cores: 2 - CPU Utilization: 76.90 % - Memory Utilization: 39.98% (351 MB of 878 MB) - Storage Utilization: 10.00% (23.99 BM of 240 GB) =========================================================================== =========================================================================== You have 150 seconds to change IP settings. Enter one of the following: 1. To set a static IP address for Lenovo XClarity virtual appliance eth0 port 2. To use a DHCP address for Lenovo XClarity virtual appliance eth0 port 3. To select subnet for Lenovo XClarity virtual appliance internal network x. To continue without changing IP settings ... ...
オプション: 仮想アプライアンスの IP 設定を構成します。指定された時間内に選択を行わない場合、または x を入力した場合は、デフォルトで割り当てられた IP 設定を使用して、最初の起動が続行されます。 eth0 ポートの静的 IP アドレスを割り当てる 。1 を入力し、指示に従って設定を変更します。DHCP を使用して eth0 ポートに新しい IP アドレスを割り当てる 。2 を入力し、指示に従って設定を変更します。仮想アプライアンスの内部ネットワークのサブネットを選択します 。3 を入力し、指示に従って設定を変更します。
無効な値を指定した場合は、エラーが返されます。最大 4 回まで、有効な値の入力を試行できます。
ログインして XClarity Management Hub 2.0 を構成します (XClarity Management Hub 2.0の構成 を参照)。