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ドライブのデータの安全な消去

Lenovo XClarity Administrator は、バージョン 22B 以降を実行している選択済みの ThinkSystem サーバーと ThinkAgile サーバーのすべてのドライブのデータを安全に消去できます。この操作では、ドライブ全体に 2 進数の 0 と 1 (ランダムなデータ) を入力することで各ドライブを永久的に上書きするため、ドライブに何が保存されていたかがわかりにくくなります。

重要
  • この操作は、ドライブのすべてのデータを永久的および不可逆的に消去します。

  • ジョブが送信された後にこの操作を取り消す方法はありません。

始める前に

ドライブのデータを消去するには、lxc-supervisor 権限が必要です。

消去する管理対象サーバーに UEFI 管理パスワードが設定されていないことを確認します。UEFI 管理パスワードがサーバーに設定されている場合、それらのサーバーのドライブは消去されません。

デフォルトでは、一度に最大 3 つのサーバーのドライブのデータを安全に消去できます。一度に消去できるサーバーの数を設定するには、「管理」 > 「インベントリー設定」をクリックし、「一度に消去できるサーバーの最大数」を目的の値に設定します。選択できるサーバー数は 3 - 100 です。

一度に許可される安全な消去のジョブは 1 つのみです。安全な消去の別のジョブを開始する前に、現在のジョブが完了するまで待つ必要があります。

非常に大きなドライブを消去するには、数時間かかる場合があります。

Marvell RAID コントローラーに接続されている SATA SDD ボリュームを安全に消去することはできません。代わりに、以下の推奨事項について検討してください。
  • 7mm SATA SSD の場合、Broadcom RAID コントローラーに接続して安全な消去を実行します。

  • M.2 SATA SSD の場合、Marvell の非 RAID コントローラー (ThinkSystem M.2 SATA/NVMe 2 ベイ・イネーブルメント・キットなど) に接続して安全な消去を実行します。

このタスクについて

以下のドライブのデータを消去できます。
  • NVMe

  • SAS

  • SAS HBA

  • SAS RAID

  • SATA

  • 外部接続ストレージ・デバイス

    • Lenovo Storage D1212 (MT 4587)

    • Lenovo Storage D1224 (MT 4587)

    • Lenovo Storage D3284 (MT 6413)

安全な消去の操作を行うと、監査ログにエントリーが作成されます。イベント転送機能を使用して、このイベントを転送することができます (Syslog、リモート SNMP マネージャー、メールまたは他のイベント・サービスへのイベント転送 を参照)。

安全な消去での問題のトラブルシューティングについては、XClarity Administratorオンライン・ドキュメントの「フリーズしたドライブのドライブ・データを安全に消去できない」および「SATA SDD ボリュームが Marvel RAID に接続されている場合、安全に消去できない

手順

特定の管理対象サーバーのすべてのドライブを安全に消去するには、以下の手順を実行します。

  1. XClarity Administrator のメニューで、「ハードウェア」 > 「サーバー」の順にクリックします。「サーバー」ページが開いて、すべての管理対象サーバーがテーブル・ビューで表示されます。
  2. サーバーを選択します。
  3. 「すべての操作」 > 「サービス」 > 「ドライブの安全な消去 (HDD/SDD)」をクリックします。
  4. スーパーバイザー・パスワードを入力して、選択済みサーバーのすべてのドライブを消去することを確認します。
  5. 消去」をクリックします。

    一度に 3 つより多いサーバーのドライブの消去を実行するように選択した場合、ユーザー ID とパスワードの入力を求められます。XClarity Administrator へのログインに使用したユーザー資格情報と同じユーザー資格情報を入力してください。

    この操作を実行するためのジョブが作成されます。XClarity Administrator のメニューで「監視」 > 「ジョブ」をクリックすると、「ジョブ」ページで更新の進行状況を確認できます。ジョブが正常に完了しなかった場合は、ジョブのリンクをクリックしてジョブの詳細を表示します (ジョブの監視 を参照)。