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コンプライアンス・ポリシーを使用した BoMC イメージによる ThinkSystem SR635/SR655 ファームウェア更新の適用

Lenovo XClarity Administratorが管理対象デバイスを不適合として示したら、適応可能なファームウェア更新パッケージを含むバンドル・イメージを使用して、割り当てられたファームウェア・コンプライアンス・ポリシーに適合していない、選択済み ThinkSystem SR635 および SR655 サーバーのすべてのコンポーネントにファームウェア更新を手動で適用できます。バンドル・イメージは、コンプライアンス・ポリシーからすべてのファームウェア更新プログラム・パッケージを収集することで、更新プロセス中に作成されます。

始める前に

  • 管理対象デバイスでファームウェアを更新する前に、ファームウェア更新の考慮事項を読んでください (ファームウェア更新に関する考慮事項 を参照)。
  • 最初は、更新がサポートされていないデバイスはビューに表示されません。サポートされていないデバイスを更新するように選択することはできません。
  • デフォルトでは、検出されたすべてのコンポーネントが更新を適用できるコンポーネントとしてリストされますが、下位レベルのファームウェアが原因で、コンポーネントがインベントリーに表示されない可能性や、バージョン情報が詳細に報告されない可能性があります。更新を適用できる、すべてのポリシー・ベースのパッケージをリストに表示するには、「すべての操作」 > 「共通設定」をクリックし、「下位レベルのデバイスの拡張サポート」を選択します。このオプションを選択すると、未検出のデバイスの「インストール済みバージョン」列にその他の利用可能なソフトウェアがリストされます。詳しくは、ファームウェア更新の共通設定の構成を参照してください。
    • 管理対象デバイスに対する更新が進行中の場合、グローバル設定を変更することはできません。
    • 追加のオプションを生成するには数分かかります。しばらくしてから、テーブルを更新するために「最新表示」アイコン (「最新表示」アイコン) をクリックする必要がある場合があります。
  • ターゲット・サーバーで現在実行されているジョブがないことを確認します。ジョブを実行中の場合、更新ジョブは他のジョブがすべて完了するまでキューに入れられます。アクティブ・ジョブのリストを表示するには、「監視」 > 「ジョブ」をクリックします。
  • 有効にすると、Wake-on-LAN ブート・オプションが、サーバーの電源をオフにする XClarity Administrator の操作 (ネットワーク内に「Wake on Magic Packet」コマンドを発行する Wake-on-LAN クライアントがある場合はファームウェア更新など) によって中断されることがあります。
  • 始動パスワードとセットアップ・パスワードの両方が無効に設定されていることを確認します。これらのパスワードが有効で、サーバーが自動的に再起動された場合、準備度チェック中にファームウェア更新は失敗します。
  • バンドルされたファームウェアの更新の適用は、ThinkSystem SR635 および SR655 サーバーでのみサポートされています。

  • バンドルされたファームウェア更新の適用は、IPv4 アドレスでのみサポートされています。IPv6 アドレスはサポートされていません。

  • インベントリー情報全体を取得するために、各ターゲット・デバイスが少なくとも 1 回 OS にブートされたことを確認してください。

  • バンドル更新機能を使用するには、ベースボード管理コントローラー・ファームウェア v2.94 以降が必要です。

  • リポジトリー・パックからのファームウェア更新または個々のファームウェア更新のみが使用されます。UpdateXpress System Packs (UXSPs) はサポートされていません。

  • ダウンロードしたファームウェア更新のみが適用されます。製品カタログを更新し、適切なファームウェア更新をダウンロードします (製品カタログの更新ファームウェア更新のダウンロード)。
    XClarity Administrator を最初にインストールしたときは、製品カタログとリポジトリーは空です。
  • コンプライアンス確認は、ThinkSystem SR635 および SR655 サーバーのベースボード管理コントローラーと UEFI でのみサポートされます。ただし、XClarity Administrator は、利用可能なすべてのハードウェア・コンポーネントにファームウェア更新を適用しようとします。

  • 更新は、割り当てられたファームウェア・コンプライアンス・ポリシーに従って適用されます。コンポーネントのサブセットを更新することはできません。

  • Lenovo XClarity Provisioning Manager (LXPM)、LXPM のウィンドウ・ドライバー、または LXPM Linux ドライバーのファームウェア更新を ThinkSystem SR635 および SR655 サーバーに適用するには、XClarity Administrator v3.2 以降が必要です。

  • 現在インストールされているバージョンが、割り当てられたコンプライアンス・ポリシーよりも新しい場合、ベースボード管理コントローラーと UEFI の更新はスキップされます。

  • ファームウェア・コンプライアンス・ポリシーが作成済みであり、ファームウェア更新を適用するデバイスに割り当て済みである必要があります。詳しくは、ファームウェア・コンプライアンス・ポリシーの作成と割り当てを参照してください。

  • 選択したデバイスは、更新プロセスを開始する前に電源がオフになります。必ず、実行中のワークロードを停止してください。仮想化環境で作業している場合は、別のサーバーに移動してください。

重要
選択したデバイスは、更新プロセスを開始する前に電源がオフになります。必ず、実行中のワークロードを停止してください。仮想化環境で作業している場合は、別のサーバーに移動してください。ジョブを実行中の場合、更新ジョブは他のジョブがすべて完了するまでキューに入れられます。アクティブ・ジョブのリストを表示するには、「監視」 > 「ジョブ」をクリックします。

このタスクについて

バンドル更新プロセスは、まず、ベースボード管理コントローラーと UEFI アウト・オブ・バンドを更新します。これらの更新が完了すると、プロセスは、マシン・タイプに基づいて、コンプライアンス ポリシー内の残りのファームウェアのバンドル・イメージを作成します。次に、プロセスは選択したデバイスにイメージをマウントし、デバイスを再起動してイメージをブートします。イメージは自動的に実行され、残りの更新が実行されます。

一度に最大 10 台のデバイスで、バンドルしたファームウェアを更新できます。10 台以上のデバイスで、バンドルしたファームウェアを更新する場合、残りのデバイスはキューに置かれます。バンドルしたファームウェアの更新が実行されたデバイスでアクティベーションが完了すると、キューに入っているデバイスはバンドルしたファームウェアの更新キューから取り出されます。

デバイス内のコンポーネントの更新中にエラーが発生した場合、その特定のコンポーネントのファームウェアはファームウェアの更新プロセスにより更新されません。ただし、ファームウェアの更新プロセスは、デバイス内の他のコンポーネントの更新を続行し、現在のファームウェア更新ジョブに含まれる他のすべてのデバイスの更新を続行します。

手順

管理対象デバイスにバンドル・イメージの形式でファームウェアの更新を適用するには、次の手順を実行します。

  1. XClarity Administrator のメニュー・バーで、「プロビジョニング」 > 「ファームウェア更新: 適用/アクティブ化」の順にクリックします。「ファームウェア更新: 適用/アクティブ化」ページが表示されます。
  2. ポリシーのある更新」タブをクリックします。
  3. ファームウェア更新を適用するデバイスとコンポーネントを 1 台以上選択します。
    テーブルの列をソートすると特定のデバイスを見つけやすくなります。また、「表示」メニューのオプションを選択して特定のシャーシ、ラック、グループのデバイスのみをリストし、表示されたデバイスのリストをフィルタリングすることもできます。これを行うには、「フィルター」フィールドにテキスト (名前や IP アドレスなど) を入力するか、次のアイコンをクリックして特定のステータスのデバイスのみをリストします。
    • 準拠デバイスを非表示 アイコン (「完了したジョブ」アイコン)

    • 非準拠デバイスのステータスを非表示」アイコン (「警告状況」アイコン)

    • 割り当て済みコンプライアンス・ポリシーのないデバイスを非表示 アイコン (「コンプライアンス・ポリシーなし」アイコン)

    • 「監視されていないデバイスを非表示」アイコン (「監視されていない」アイコン)

    • 「アクティベーション保留中のファームウェアがあるデバイスを非表示」アイコン (「保留中」アイコン)

    • 「コンプライアンス・エラーが発生したデバイスを非表示」アイコン (「クリティカル状況」アイコン)

    • 更新がサポートされていないデバイスを非表示」アイコン (「サポート対象外」アイコン)

    • ファームウェア更新を実行中のデバイスを非表示」アイコン (「実行中のジョブ」アイコン)

    • ファームウェアの更新に再起動が必要なオプションを非表示アイコン (「スケジュール・ジョブの実行」アイコン)

    グループ」列には、各デバイスがメンバーとなっているグループが表示されます。「グループ」列にカーソルを合わせると、グループ・タイプ別のグループの完全リストが取得できます。

    インストール済みバージョン」列には、インストール済みファームウェア・バージョン、コンプライアンスの状態、デバイスの状態が表示されます。

    コンプライアンスの状態は以下のいずれかです。
    • 「完了したジョブ」アイコン適合

    • 「クリティカル状況」アイコンコンプライアンス・エラー

    • 「警告状況」アイコン非適合

    • 「コンプライアンス・ポリシーなし」アイコンコンプライアンス・ポリシー未設定

    • 「監視されていない」アイコン監視されていません

    デバイスの状態は以下のいずれかです。
    • 「サポート対象外」アイコン更新がサポートされていません

    • 「実行中のジョブ」アイコン更新が進行中です


    管理対象デバイスのリストが表示された「ファームウェア更新: 適用/アクティブ化」ページで、割り当てられたコンプライアンス・ポリシーと、各管理対象デバイスおよびデバイスのポリシー・コンプライアンスを特定
  4. 「バンドル・イメージからの更新の実行」アイコンをクリックします (バンドル・イメージ・アイコンから更新を実行)。「バンドル・イメージの更新の要約」ダイアログが表示されます。このダイアログには、バンドル・イメージに含まれる選択済みデバイスとファームウェアの更新が一覧表示されます。

    「バンドル・イメージ更新の要約」ダイアログ。
  5. 「バンドル・イメージからの更新の実行」をクリックして今すぐ更新するか、「スケジュール」をクリックして、後で実行するようにスケジュールします。

終了後

ファームウェア更新を適用する際、サーバーが保守モードに切り替わらない場合は、更新をもう一度適用してみてください。

更新が正常に終了しなかった場合、トラブルシューティングと修正処置については、ファームウェア更新とリポジトリーの問題を参照してください。

「ファームウェア更新: 適用/アクティブ化」ページからは、以下の操作を実行できます。

  • 「すべての操作」 > 「表示を CSV としてエクスポート」をクリックして、各管理対象デバイスのファームウェアとコンプライアンス情報をエクスポートする。

    CSV ファイルには、現在のビューでフィルタリングされている情報のみが含められます。ビューから除外された情報と非表示列の情報は含められません。
  • デバイスを選択して「更新のキャンセル」アイコン (「更新のキャンセル」アイコン) をクリックすることで、デバイスに適用する更新をキャンセルする。

    キューにあって開始を待つファームウェア更新をキャンセルできます。更新プロセスの開始後は、保守モードへの変更やデバイスの再起動など、実際に更新を適用するタスク以外のタスクを更新プロセスが実行している途中に、ファームウェア更新をキャンセルできます。
  • 適用/アクティブ化」ページの「ステータス」列でファームウェア更新のステータスを直接確認する。

  • ジョブ・ログから更新プロセスのステータスを監視する。Lenovo XClarity Administrator のメニューで、「監視」 > 「ジョブ」の順にクリックします。

    ジョブ・ログについて詳しくは、XClarity Administrator オンライン・ドキュメントのジョブの監視


    新しいポリシーを作成する方法

    ファームウェア更新ジョブが完了したら、「プロビジョニング」 > 「ファームウェア更新: 適用/アクティブ化」をクリックして「ファームウェア更新: 適用/アクティブ化」ページに戻り、「最新表示」アイコン (「最新表示」アイコン) をクリックすることで、デバイスが適合していることを確認できます。各デバイスでアクティブな現在のファームウェア・バージョンが、「インストール済みバージョン」列に表示されます。