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オペレーティング・システム・デプロイメントの考慮事項

オペレーティング・システム・イメージをデプロイする前に、以下の考慮事項を確認してください。

Lenovo XClarity Administrator 考慮事項

  • ターゲット・サーバーで現在実行されているジョブがないことを確認します。アクティブ・ジョブのリストを表示するには、「監視」 > 「ジョブ」をクリックします。
  • ターゲット・サーバーにアクティブ化が据え置きされたサーバー・パターンまたは部分的にアクティブ化されたサーバー・パターンがないことを確認します。管理対象サーバーでサーバー・パターンのアクティブ化が据え置きされているか、またはサーバー・パターンが部分的にアクティブ化されている場合は、サーバーを再起動してすべての構成設定を適用する必要があります。部分的にアクティブ化されたサーバー・パターンを使用してオペレーティング・システムをサーバーにデプロイしないでください。

    サーバーの構成ステータスを判断するには、管理対象サーバーの「要約」ページで「構成ステータス」フィールドを確認します (管理対象サーバーの詳細の表示を参照してください)。

  • オペレーティング・システムのデプロイに使用される管理者アカウントのパスワードが、「共通設定: オペレーティング・システムのデプロイ」ダイアログに指定されていることを確認します。パスワードの設定について詳しくは、グローバル OS デプロイメント設定の構成を参照してください。
  • 共通のデフォルト設定がこのオペレーティング・システム・デプロイメントに適していることを確認します (グローバル OS デプロイメント設定の構成を参照)。

オペレーティング・システムの考慮事項

  • 該当するすべてのオペレーティング・システムのライセンスがあり、インストールされているオペレーティング・システムをアクティブ化できることを確認します。ライセンスは、オペレーティング・システムのメーカーから直接取得する必要があります。
  • デプロイするオペレーティング・システム・イメージが既に OS イメージ・リポジトリーに読み込まれていることを確認します。イメージのインポートについては、オペレーティング・システム・イメージのインポートを参照してください。
  • XClarity Administrator のリポジトリーのオペレーティング・システム・イメージは、特定のハードウェア・プラットフォームに限定され、サポートされていない場合があります。「OS イメージのデプロイ」ページには、選択したサーバーでサポートされている OS イメージ・プロファイルのみが表示されます。Lenovo OS 相互運用性ガイド Web サイト から、オペレーティング・システムが特定のサーバーと互換性があるかどうかを判別できます。

  • Windows の場合、Windows プロファイルをデプロイする前に、OS イメージ・リポジトリーにブート・ファイルをインポートする必要があります。Lenovo は事前定義済み WinPE_64.wim ブート・ファイルとデバイス・ドライバーのセットを 1 つのパッケージにバンドルします。これは Lenovo Windows ドライバーおよび WinPE イメージ・ リポジトリー Web ページ からダウンロードして OS イメージ・リポジトリーにインポートできます。バンドル・ファイルにデバイス・ドライバーとブート・ファイルの両方が含まれているので、バンドル・ファイルを「デバイス・ドライバー」タブまたは「ブート・ファイル」タブからインポートできます。

  • SLES 15 および 15 SP1 では、インストーラー・イメージおよび関連するパッケージ・イメージの両方を サーバーの OS サポート・センターの Web ページ からインポートする必要があります。SLES 15 SP2 以降の場合、SUSE Linux Enterprise Server 15 および 15 SP1 から統一されたインストーラーおよびパッケージ DVD を作成することは推奨されないため、完全なインストールメディア・イメージのみをインポートする必要があります。

  • ThinkSystem サーバーの場合、XClarity Administrator には、オペレーティング・システムのインストール、および最終オペレーティング・システム用の基本ネットワークとストレージを構成できるデバイス・ドライバーが同梱されています。その他のサーバーの場合は、デプロイするオペレーティング・システム・イメージに、ハードウェア環境に合ったイーサネット、Fibre Channel およびストレージ・アダプターのデバイス・ドライバーが含まれていることを確認します。I/O アダプター・デバイス・ドライバーがオペレーティング・システムに含まれていない場合、アダプターは OS デプロイメントではサポートされません。必要な inbox I/O アダプター・デバイス・ドライバーおよびブート・ファイルが最新であるように、常に最新のオペレーティング・システムをインストールしてください。また、XClarity Administrator にインポートされたオペレーティング・システムにアウト・オブ・ボックス・デバイス・ドライバーとブート・ファイルを追加できます (OS イメージ・プロファイルのカスタマイズを参照)。

    VMware の場合、最新のアダプター・サポートを含む、最新の ESXi の Lenovo Custom Image を使用してください。そのイメージの入手方法については、VMware サポート - ダウンロード Web サイトを参照してください。

  • ThinkSystem サーバーの場合、SLES 12 SP2 をデプロイするには、kISO プロファイルを使用する必要があります。kISO プロファイルを取得するには、ベース SLES オペレーティング・システムをインポートした後に、適切な SLES kISO イメージをインポートする必要があります。Linux サポート - ダウンロード Web サイトから SLES kISO イメージをダウンロードすることができます。
    • SLES kISO イメージはインポート済みの OS イメージを最大数までカウントします。

      サポートされるオペレーティング・システムのリストについては、Lenovo XClarity Administrator オンライン・ドキュメントの 対応オペレーティング・システム

    • すべての kISO プロファイルを削除する場合、SLES 12 SP2 を ThinkSystem サーバーでデプロイするには、ベース SLES オペレーティング・システムを削除してから、再度基本オペレーティング・システムおよび kISO イメージをインポートしする必要があります。

    • kISO プロファイルに基づいてカスタム OS プロファイルを作成する場合、ベース・オペレーティング・システムの事前定義済みデバイス・ドライバーは含まれません。kISO に含まれるデバイス・ドライバーが代わりに使用されます。カスタム OS プロファイルにデバイス・ドライバーを追加することもできます (カスタム OS イメージ・プロファイルの作成を参照)。

特定のオペレーティング・システムの制限について詳しくは、サポートされているオペレーティング・システムを参照してください。

ネットワークに関する考慮事項

  • 必要なすべてのポートが開いていることを確認します (デプロイされたオペレーティング・システムで利用可能なポートを参照)。
  • XClarity Administrator が、XClarity Administrator ネットワーク・アクセスを構成したときに選択したインターフェース (Eth0 または Eth1) 経由でターゲット・サーバー (ベースボード管理コントローラーおよびサーバーのデータ・ネットワークの両方) と通信できることを確認します。

    オペレーティング・システム・デプロイメントに使用するインターフェースを指定するには、ネットワーク・アクセスの構成を参照)。

    オペレーティング・システム・デプロイメントのネットワークおよびインターフェースについて詳しくは、ネットワークに関する考慮事項を参照してください。

  • IP アドレスがホスト・オペレーティング・システムに対して一意であることを確認してください。XClarity Administrator はデプロイメント・プロセス中に、ネットワーク・アドレスとして指定された IP アドレスの重複をチェックします。
  • ネットワークが低速またはが不安定な場合は、オペレーティング・システムのデプロイが予期しない結果になる可能性があります。
  • XClarity Administrator管理に使用されるネットワーク・インターフェースは、「共通設定: オペレーティング・システムのデプロイメント」ダイアログで選択した IP アドレス方式と同じものを使用して、ベースボード管理コントローラーに接続されるよう構成する必要があります。たとえば、XClarity Administratorが管理用に eth0 を使用するよう設定され、デプロイ済み OS を構成するときに手動で割り当てられた静的 IPv6 アドレスの使用を選択した場合、eth0 はベースボード管理コントローラーと接続された IPv6 アドレスと一緒に構成されている必要があります。
  • OS デプロイメントの共通設定で IPv6 アドレスを使用するように選択した場合、XClarity Administrator の IPv6 アドレスがベースボード管理コントローラーとサーバーのデータ・ネットワークにルーティング可能である必要があります。
  • ThinkServer では IPv6 モードはサポートされていません (IP 構成の制限を参照)。
  • DHCP を使用して動的に IP アドレスを割り当てる場合は、MAC アドレスを構成する必要があります。

  • 静的 IP アドレスを使用する場合は、オペレーティング・システムを特定のサーバーにデプロイする前に、そのサーバーに対して以下のネットワーク設定を構成する必要があります。これらの設定が構成されると、サーバーのデプロイメント・ステータスは「動作可能」に変更されます。(一部のフィールドは固定 IPv6 アドレスでは使用できない点に注意してください。)
    • ホスト名

      ホスト名は、以下の規則に従っている必要があります。

      • 各管理対象サーバーのホスト名は固有でなければなりません。

      • ホスト名にはピリオド (.) で区切られた複数の文字列 (ラベル) を含めることができます。

      • 各ラベルには ASCII 文字、数字、ダッシュ (-) を使用できます。ただし、文字列をダッシュで開始または終了することはできません。すべて数字にすることもできません。

      • 最初のラベルの長さは 2 ~ 15 文字にすることができます。後続のラベルの長さは 2 ~ 63 文字にすることができます。

      • ホスト名の合計の長さが、255 文字を超えないようにしてください。

    • オペレーティング・システムがインストールされるホスト上にあるポートの MAC アドレス。

      MAC アドレスはデフォルトで「自動」に設定されています。この設定は、デプロイメント用に構成して使用できるイーサネット・ポートを自動的に検出します。検出された最初の MAC アドレス (ポート) が、デフォルトで使用されます。別の MAC アドレスとの接続が検出された場合は、XClarity Administrator ホストが自動的に再起動され、新しく検出された MAC アドレスをデプロイメントに使用します

      ネットワーク設定」ダイアログの「MAC アドレス」ドロップダウン・メニューから OS デプロイメントに使用されている MAC アドレス・ポートのステータスを確認できます。複数のポートが稼働している場合、またはすべてのポートがダウンしている場合、デフォルトでは AUTO が使用されます。

      • 仮想ネットワーク・ポートはサポートされていません。1 つの物理ネットワーク・ポートを使用して複数の仮想ネットワーク・ポートをシミュレートしないでください。

      • サーバーのネットワーク設定が AUTO に設定されている場合、XClarity Administrator はスロット 1 ~ 16 のネットワーク・ポートを自動的に検出できます。スロット 1 ~ 16 にあるポートのうち少なくとも 1 つは、XClarity Administrator に接続する必要があります。

      • スロット 17 以上のネットワーク・ポートを MAC アドレスに使用する場合、AUTO を使用できません。代わりに、サーバーのネットワーク設定を、使用する特定のポートの MAC アドレスに設定する必要があります。

      • ThinkServer サーバーでは、すべてのホスト MAC アドレスが表示されるわけではありません。多くの場合、AnyFabric Ethernet アダプターの MAC アドレスは「ネットワーク設定の編集」ダイアログにリストされます。他のイーサネット・アダプターの MAC アドレス (LAN-on-Motherboard など) はリストされません。アダプターの MAC アドレスが使用できない場合、非 VLAN デプロイメント用の自動方式を使用してください。

    • IP アドレスとサブネット・マスク
    • IP ゲートウェイ
    • ドメイン・ネーム・システム (DNS) サーバー (2 つまで)
    • 最大転送単位 (MTU) 速度
    • VLAN IP モードが有効な場合は VLAN ID
  • VLAN を使用するように選択する場合は、構成しているホスト・ネットワーク・アダプターに VLAN ID を割り当てることができます。

オペレーティング・システム・デプロイメント・ネットワークおよびインターフェースについて詳しくは、管理対象サーバーのネットワーク設定の構成および ネットワークに関する考慮事項を参照してください。

ストレージおよびブート・オプションの考慮事項

  • オペレーティング・システムをデプロイする前に、ターゲット・サーバーの UEFI ブート・オプションが「UEFI ブートのみ」に設定されていることを確認します。「Legacy Only」および「最初に UEFI、次に Legacy」ブート・オプションは、オペレーティング・システム・デプロイメントに対してサポートされません。
  • 各サーバーにハードウェア RAID アダプターが取り付けられ構成されている。

    重要
    • ハードウェア RAID を使用してセットアップされているストレージのみがサポートされています。

    • 通常はオンボード Intel SATA ストレージ・アダプターにあるソフトウェア RAID または JBOD としてセットアップされているストレージは、サポートされません。ただし、ハードウェア RAID アダプターが存在せず、SATA アダプターがオペレーティング・システム・デプロイメントで「AHCI SATA モード」対応の場合、または JBOD に未構成の正常ディスクが設定されている場合は、機能する場合があります。詳しくは、OS インストーラーで、インストールするディスク・ドライブが見つからないを参照してください。

      この例外は M.2 ドライブには適用されません。

    • 管理対象デバイスに、ハードウェア RAID 用に構成されていないローカル・ドライブ (SATA、SAS、または SSD) および M.2 ドライブの両方がある場合、M.2 ドライブを使用する場合はローカル・ドライブを無効に、ローカル・ドライブを使用する場合は M.2 ドライブを無効にする必要があります。ウィザードのローカル・ストレージ・タブで「ローカル・ディスクの無効化」を選択するか、既存のサーバーから構成パターンを作成してから、拡張 UEFI パターンの M.2 デバイスを無効にすることで、構成パターンを使用して、オンボード・ストレージ・コントローラー・デバイス、およびレガシーと UEFI ストレージ・オプション ROM を無効にできます。

    • SATA アダプターが有効な場合、SATA モードを「IDE」に設定しないでください
  • サーバー・マザーボードまたは HBA コントローラーに接続された NVMe ストレージはサポートされていないため、デバイスにインストールしないでください。インストールすると、非 NVMe ストレージに OS をデプロイすることはできません。

  • RHEL をデプロイするとき、ターゲット・ストレージ上の同じ LUN に接続されているマルチ・ポートはサポートされていません。

  • セキュア・ブート・モードがサーバーに対して無効であることを確認します。セキュア・ブート・モードが有効なオペレーティング・システム (Windows など) をデプロイする場合は、セキュア・ブート・モードを無効にして、オペレーティング・システムをデプロイし、その後セキュア・ブート・モードを再度有効にします。
  • Microsoft Windows をサーバーにデプロイする場合は、アタッチされたドライブに既存のシステム・パーティションがあってはなりません (接続されたディスク・ドライブに既存のシステム・パーティションがあるため、OS デプロイメントが失敗するを参照)。

  • ThinkServer サーバーの場合は、以下の要件を満たしていることを確認してください。

    • サーバーのブート設定で、ストレージ OpROM ポリシーが UEFI Only に設定されている必要があります。詳しくは、OS インストーラーで ThinkServer サーバーをブートできないを参照してください。

    • ESXi をデプロイする場合で PXE ブート可能なネットワーク・アダプターがある場合は、オペレーティング・システムをデプロイする前に、ネットワーク・アダプターの PXE サポートを無効にします。デプロイメントの完了後、必要に応じて PXE サポートを再度有効にできます。

    • ESXi をデプロイする場合で、オペレーティング・システムがインストールされているドライブ以外の起動可能デバイスがブート順序リストにある場合は、オペレーティング・システムをデプロイする前にその起動可能デバイスをブート順序リストから削除してください。デプロイの完了後、起動可能デバイスをリストに戻すことができます。インストールされているドライブがリストの先頭にあることを確認します。

ストレージ・ロケーションの設定の詳細については、管理対象サーバーの保管場所の選択を参照してください。

管理対象デバイスに関する考慮事項

  • 特定のデバイスのオペレーティング・システム・デプロイメント制限について詳しくは、XClarity Administrator のサポート – 互換性に 関する Web ページ で「互換性」タブをクリックしてから、該当するデバイス・タイプのリンクをクリックしてください。
  • ターゲット・サーバーにマウントされたメディア (ISO イメージなど) がないことを確認します。さらに、管理コントローラーに対してアクティブなリモート・メディア・セッションが開いていないことを確認します。
  • BIOS のタイム・スタンプが現在の日時に設定されていることを確認します。
  • システム・ガードが有効になっている XCC2 を持つサーバーで、操作が「OS ブートを防止」に設定されている場合、システム・ガードがデバイスに準拠している必要があります。システム・ガードが適合しない場合、デバイスはブート・プロセスを完了できません。これが原因で OS デプロイメントは失敗します。これらのデバイスをプロビジョニングするには、システム・ガードのブート・プロンプトに手動で応答して、デバイスが正常にブートするようにします。

  • ThinkSystem および System x サーバーの場合は、レガシー BIOS オプションが無効になっていることを確認します。BIOS/UEFI (F1) Setup utility で、「UEFI セットアップ」 > 「システム設定」の順にクリックし、レガシー BIOS が無効に設定されていることを確認します。
  • Flex System サーバーの場合、シャーシの電源がオンになっていることを確認します。
  • コンバージド、NeXtScale、および System x サーバーの場合、リモート・プレゼンスの Feature on Demand (FoD) キーがインストールされていることを確認します。「サーバー」ページから、リモート・プレゼンスの有効化または無効化を行うか、あるいはサーバーにインストールしないことを選択できます (XClarity Administratorオンライン・ドキュメントの 管理対象サーバーのステータスの表示を参照)。サーバーにインストールされている FoD キーについて詳しくは、Features on Demand キーの表示を参照してください。
  • ThinkSystem サーバーおよび ThinkAgile アプライアンスの場合、オペレーティング・システム・デプロイメントに XClarity Controller Enterprise 機能が必要です。詳しくは、Features on Demand キーの表示を参照してください。
  • Converged と ThinkAgile アプライアンスについて、ベアメタル・オペレーティング・システム・デプロイメントを実行するために、XClarity Administrator を使用しないことをお勧めします。