バックアップしたシステム・データと設定を同じまたは別のネットワークにある新しい Lenovo XClarity Administrator に移行できます。
始める前に
ターゲットの管理サーバーは、バックアップを作成するために使用した管理サーバーと同じバージョンの新しい XClarity Administrator インスタンスであること、また初期セットアップ・ウィザードにあり、どのステップも完了していないことが必要です。詳しくは、XClarity Administrator 初回のインストールとセットアップを参照してください。
バックアップ手順を開始する前に、必ずすべてのアクティブなユーザーに通知してください。データの変更を防止するため、XClarity Administrator は手順中は休止します。そのため、バックアップ手順の実行中は XClarity Administrator にアクセスできません。
XClarity Administrator から証明機関の証明書をダウンロードし、証明書を Web ブラウザーにインポートします (XClarity Administrator オンライン・ドキュメントの ディスク・スペースの管理)。
ソースの管理サーバーのバックアップ・リポジトリー内のバックアップは、ターゲットの管理サーバーに移行されません。データと設定を移行する前に、ローカル・システムに必要なすべてのバックアップをエクスポートしてください。
このタスクについて
バックアップの作成後にソース管理サーバーに加えた変更は、ターゲット管理サーバーに移行されません。
バックアップの復元によって管理対象デバイスのデータまたは設定は変更されません。たとえば、デバイスを管理解除してから、XClarity Administrator でデバイスが管理されていた時のバックアップを復元すると、復元操作の完了後にそのデバイスとの接続に問題が発生する場合があります。同様に、デバイスを管理しており、デバイスがまだ管理されていないときのバックアップを復元する必要がある場合は、手動でデバイスの構成を変更して管理対象になっているステータスを元に戻すか、XClarity Administrator で再度管理する際に「強制」オプションを使用する必要がある場合があります。
XClarity Administrator をコンテナーとして実行する場合は、一方のコンテナーのホストで作成されたボリュームを別のコンテナーでボリュームとして使用できます。ボリュームが新しい (ターゲットの) コンテナーにバインドされると、そのボリュームは最初 (ソース) のコンテナーで使用できなくなります。
ターゲットのコンテナーの docker-compose.yml ファイルを設定して、ソースのコンテナーと同じ IP アドレスとコンテナー名を使用します。
次のコマンドを使用して、ソースのコンテナーを停止します。
docker-compose -p ${CONTAINER_NAME} down
次のコマンドを使用して、ターゲットのコンテナーを開始します。<env_filename> は環境変数ファイルの名前です。ターゲットのコンテナーが開始されると、ボリュームはターゲットの XClarity Administrator コンテナーにバインドされ、XClarity Administrator はそれらのボリュームのシステム・データと設定を使用します。
COMPOSE_HTTP_TIMEOUT=300 docker-compose –p ${CONTAINER_NAME} ––env–file <ENV_FILENAME> up -d
手順
XClarity Administratorを復元するには、以下の手順を実行します。
- ソースとターゲットの XClarity Administrator が同じネットワークにある場合は、以下の手順を実行します。
- XClarity Administrator メニュー・バーで、をクリックします。「データのバックアップと復元」ページが表示されます。
- 「バックアップのプッシュ」アイコン () をクリックして、「データのプッシュ」ダイアログを表示します。
- ターゲット XClarity Administrator の現在の IP アドレスを指定します。
- 「続行」をクリックして、バックアップをターゲット XClarity Administrator にアップロードします。
バックアップのアップロードに時間がかかる可能性があります。進行状況バーによってジョブの状況が示されます。
アップロードが完了する前に Web ブラウザーのタブまたはウィンドウを閉じたり更新したりすると、パッケージがアップロードされない可能性があります。
- ソースとターゲットの XClarity Administrator が同じネットワークにない場合は、以下の手順を実行します。
- ソース側の XClarity Administrator メニュー・バーで、をクリックします。「データのバックアップと復元」ページで「バックアップのエクスポート」アイコン () をクリクして、バックアップをローカル・システムにエクスポートします。
バックアップのエクスポートに時間がかかる可能性があります。
- エクスポートしたバックアップを、ソース管理サーバーから同じネットワークのシステムに、ターゲット管理サーバーとしてコピーします。
- ターゲットの XClarity Administrator のウィザード・ページで、「バックアップのインポート」アイコン () をクリックして、「データ・パッケージのインポート」ダイアログを表示します。
- 「参照」をクリックして、ソース XClarity Administrator からエクスポートしたバックアップを見つけます。
- 「アップロード」をクリックして、バックアップをターゲット XClarity Administrator にインポートします。
バックアップのインポートに時間がかかる可能性があります。進行状況バーによってジョブの状況が示されます。
アップロードが完了する前に Web ブラウザーのタブまたはウィンドウを閉じたり更新したりすると、処理が失敗する可能性があります。
- インポートが完了したら、バックアップの暗号化パスフレーズを指定します。
- 「データの復元の確認」ダイアログで、すべての情報が正しいことを確認します。
- 「確認」をクリックして、システム・データと設定のロードを開始します。
- 「復元オプション」ダイアログで、オペレーティング・システム・イメージのインポート、ファームウェア更新、OS デバイス・ドライバー、ネットワーク設定、デバイス・インベントリーを必要に応じて選択します。
このダイアログに表示されたすべての警告を注意深く読んでください。
- ネットワーク設定またはデバイス・インベントリーのインポートを選択した場合は、そース XClarity Administrator で の順にクリックして管理サーバーをシャットダウンします。
続行する前に、ソース仮想アプライアンスがシャットダウンされていることを確認します。
- ターゲットの XClarity Administrator で、「確認」をクリックしてパッケージからのデータと設定のロードを開始します。
ネットワーク設定のインポートを選択した場合は、移行が完了したら、ソース XClarity Administrator の IP アドレスがターゲット XClarity Administrator に再割り当てされます。
送信元 XClarity Administrator が DHCP を使用している場合、ターゲット XClarity Administrator の MAC アドレスを、DHCP サーバーの対応する送信元 XClarity Administrator の IP アドレスにバインドする必要があります。DHCP サーバーを変更した後は、続行する前に少なくとも 15 分間待ちます。
- 「パッケージからのデータと設定のロード」進行状況バーが完了するまで待ちます。
データ移行プロセスが完了したら、ログイン・ページにリダイレクトされます。
アップロードが完了する前に Web ブラウザーのタブまたはウィンドウを閉じたり更新したりすると、処理が失敗する可能性があります。
- ターゲット XClarity Administrator にログインして、ご使用のデバイスの管理を続行します。