サーバー・プロファイルの使用
サーバー・プロファイルとは、特定のサーバーに適用されるサーバー・パターンのインスタンスです。サーバー・プロファイルは、サーバー・パターンを 1 つ以上のサーバーにデプロイすると自動的に生成されて割り当てられます。個々のターゲット・サーバーに 1 つのサーバー・プロファイルが作成されます。各サーバー・プロファイルは、1 つのサーバーの固有の構成を含み、そのサーバーに固有の情報 (割り当てられた名前、IP アドレス、MAC アドレスなど) を含んでいます。
このタスクについて
サーバー・プロファイルは、ベースボード管理コントローラーの起動プロセスでアクティブ化されます。次の選択を行えます。
- パターンがデプロイされたらサーバーをリブートして、サーバー・プロファイルを直ちにアクティブにする。
- 次回のリブートまでアクティブ化を据え置く。
- 手動でサーバー・プロファイルをアクティブにするまでアクティブ化を据え置く。
複数のサーバー・プロファイルは、1 つのサーバー・パターンから継承できます。サーバー・パターンを 1 つ以上のサーバーにデプロイした後、親のサーバー・パターンとカテゴリー・パターンを編集することにより、構成の変更を複数のサーバーにすばやくデプロイできます。依存サーバー・プロファイルは、自動的に更新されて関連サーバーに再デプロイされます。サーバー・パターンを編集することにより、共通の構成を 1 か所で制御できます。
既存のサーバーを交換した場合や、事前プロビジョニングしたサーバーをシャーシの空のベイに取り付けた場合は、その新しいサーバーのサーバー・プロファイルをアクティブにして、構成の変更をプロビジョニングする必要があります。
注
1 つのサーバー・パターンを複数のサーバーにデプロイできますが、複数のパターンを 1 つのサーバーにデプロイすることはできません。
サーバーに関連付けられているサーバー・プロファイルを変更するにはいくつかの方法があります。どの方法を使用するかは変更の理由によって決まります。
- サーバーを移動または再利用する場合:
- 現在のサーバーで現在のサーバー・プロファイルを非アクティブ化します (サーバー・プロファイルの非アクティブ化を参照してください)。
- 新しいサーバーに新しいサーバー・パターンをデプロイします (サーバーへのサーバー・パターンのデプロイを参照してください)。
- サーバーで障害が発生したために予備のサーバーを使用する場合:
- 障害の発生したサーバーで現在のサーバー・プロファイルを非アクティブ化します (サーバー・プロファイルの非アクティブ化を参照してください)。
- 予備のサーバーで同じサーバー・プロファイルをアクティブにします (サーバー・プロファイルのアクティブ化を参照してください)。
- 障害の発生したサーバーの修理が完了したら、上の手順を繰り返してプロファイルを元に戻します。
- サーバーで障害が発生したためにハードウェアを交換する場合:
- 障害の発生したサーバーで現在のサーバー・プロファイルを非アクティブ化します (サーバー・プロファイルの非アクティブ化を参照してください)。
- 障害の発生したサーバーを交換します。
- 新しいサーバーで同じサーバー・プロファイルをアクティブにします (サーバー・プロファイルのアクティブ化を参照してください)。
重要
- アドレス仮想化を使用すると、サーバーは電源がオンにされるまで割り振られた仮想 MAC アドレスまたは WWN アドレスを保持します。アドレス仮想化が有効になっているプロファイルを非アクティブ化すると、「サーバーの電源をオフにします」チェックボックスがデフォルトで選択されます。アドレスの競合を回避するために、非アクティブ化したプロファイルを別のサーバーでアクティブにする前に元のサーバーの電源をオフにしてください。
- もっとも最近作成されたものではないプロファイルを削除すると、仮想 MAC および WWN アドレスはアドレス・プールから解放されません。詳しくは、サーバー・プロファイルの削除を参照してください。
- 構成パターンを使用せず設定が変更された場合、構成パターンの適用中に問題が発生した場合 (たとえば、サーバーにあるものよりも下位のファームウェア・レベルからパターンが作成された場合)、またはサーバー構成を変更したファームウェア更新の適用中に問題が発生した場合 (たとえば、設定が追加または削除されたり、設定の動作が変更されたり、新しい選択項目が追加されたり、値範囲が変更されたりした場合)、サーバーの設定がそのサーバー・プロファイルのコンプライアンス違反になります。
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