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デバイス・ドライバーのインポート

OS イメージ・リポジトリーには個別のデバイス・ドライバーおよびバンドル・ファイルをインポートできます。その後、これらのファイルを使用して Linux および Windows イメージをカスタマイズできます。

このタスクについて

デプロイするオペレーティング・システム・イメージに、ハードウェア環境に合ったイーサネット、Fibre Channel およびストレージ・アダプターのデバイス・ドライバーが含まれていることを確認する必要があります。I/O アダプター・デバイス・ドライバーがオペレーティング・システムのイメージまたはプロファイルに含まれていない場合、アダプターは OS デプロイメントではサポートされません。必要なアウト・オブ・ボックス・デバイス・ドライバーが含まれているカスタム OS イメージ・プロファイルを作成できます。

Lenovo XClarity Administrator は、事前定義済みまたはカスタムのアウト・オブ・ボックスデバイス・ドライバーと同様に、インボックス・デバイス・ドライバーもサポートします。
  • インボックス・デバイス・ドライバーXClarity Administrator はインボックス・デバイス・ドライバーを管理しません。必要な最新のインボックス・デバイス・ドライバーを使用できるよう、必ず、最新のオペレーティング・システムをインストールしてください。

    カスタム WinPE ブート・ファイルを作成して、デバイス・ドライバー・ファイルを C:\drivers ディレクトリー内のホスト・システムにコピーすることで、インボックス・デバイス・ドライバーをカスタマイズされた Windows プロファイルに追加できます。カスタム・ブート・ファイルを使用するカスタム OS イメージ・プロファイルを作成すると、C:\drivers ディレクトリーにあるデバイス・ドライバーが WinPE および最終的な OS の両方に含まれます。これらはインボックスとして扱われます。そのため、カスタム OS イメージ・プロファイルの作成に使用するデバイス・ドライバーを指定する際に、これらのインボックス・デバイス・ドライバーを XClarity Administrator にインポートする必要はありません。
  • 事前定義済みデバイス・ドライバー。ThinkSystem サーバーの場合、XClarity Administrator には、オペレーティング・システムのインストール、および最終オペレーティング・システム用の基本ネットワークとストレージを構成できる、Linux 用のアウト・オブ・ボックス・デバイス・ドライバーのセットがプリロードされています。これらの事前定義済みデバイス・ドライバーをカスタム OS イメージ・プロファイルに追加して、ご使用の管理対象サーバーにプロファイルをデプロイできます。

    Lenovo はまた、事前定義済みデバイス・ドライバーのセットを 1 つのパッケージにバンドルしています。これは Lenovo Windows ドライバーおよび WinPE イメージ・ リポジトリー Web ページ からダウンロードして OS イメージ・リポジトリーにインポートできます。現在、バンドル・ファイルは Windows でのみ使用できます。バンドル・ファイルにデバイス・ドライバーとブート・ファイルの両方が含まれている場合、バンドル・ファイルを「デバイス・ドライバー」タブまたは「ブート・イメージ」タブからインポートできます。

    • デフォルトでは、事前定義された OS イメージ・プロファイルには、事前定義済みデバイス・ドライバーが含まれます。

    • XClarity Administrator をインストールした際にロードした事前定義済みデバイス・ドライバーを削除することはできません。ただし、Lenovo バンドルからインポートされた事前定義済みデバイス・ドライバーは削除できます。

    • XClarity Administrator では、インポートされたバンドル・ファイルが Lenovo によって署名されている必要があります。バンドル・ファイルをインポートする際に、.asc 署名ファイルもインポートする必要があります。

  • カスタム・デバイス・ドライバー。アウト・オブ・ボックス・デバイス・ドライバーを OS イメージ・リポジトリーにインポートし、カスタム OS イメージ・プロファイルにそれらのデバイス・ドライバーを追加できます。

    デバイス・ドライバーは Lenovo YUM リポジトリー Web ページ やベンダー (Red Hat など) から入手するか、独自に生成したカスタム・デバイス・ドライバーを使用して入手できます。一部の Windows デバイス・ドライバーの場合、デバイス・ドライバーをインストール実行ファイルからローカル・システムに抽出して .zip アーカイブ・ファイルを作成することにより、カスタム・デバイス・ドライバーを生成できます。

    カスタム・デバイス・ドライバーのインポートでは、以下のファイル・タイプがサポートされます。
    オペレーティング・システムサポートされているデバイス・ドライバー・ファイルのタイプ
    CentOS Linuxサポートされていない
    Microsoft® Windows® Azure Stack HCIサポートされていない
    Microsoft Windows Hyper-V Serverロー・デバイス・ドライバー・ファイル (通常、.Inf、.cat、および .dll ファイルのグループ化) を含む .zip ファイルです。
    Microsoft Windows Serverロー・デバイス・ドライバー・ファイル (通常、.Inf、.cat、および .dll ファイルのグループ化) を含む .zip ファイルです。
    Red Hat® Enterprise Linux (RHEL) サーバー.rpm または .iso イメージ形式のドライバー更新ディスク (DUD)
    DUD .rpm をカスタム・プロファイルを適用する場合は、最終的なオペレーティング・システムにのみ .rpm がインストールされます。インストール環境 (initrd) にはインストールされません。Initrd にカスタム・デバイス・ドライバーをインストールするには、DUD .iso をインポートし、カスタム・プロファイルに .iso を適用します。
    Rocky Linux サポートされていない
    SUSE® Linux Enterprise Server (SLES).rpm または .iso イメージ形式のドライバー更新ディスク (DUD)
    DUD .rpm をカスタム・プロファイルを適用する場合は、最終的なオペレーティング・システムにのみ .rpm がインストールされます。インストール環境 (initrd) にはインストールされません。Initrd にカスタム・デバイス・ドライバーをインストールするには、DUD .iso をインポートし、カスタム・プロファイルに .iso を適用します。
    Ubuntuサポートされていない
    VMware vSphere® Hypervisor (ESXi) (Lenovo カスタマイズ対応).vib イメージ形式のデバイス・ドライバー
    OS イメージ・リポジトリーには、ファイルの保存に十分なスペースがあれば、無制限に事前定義済みファイルおよびカスタム・ファイルを保存できます。

手順

  • OS イメージ・リポジトリーにデバイス・ドライバーを含む Windows バンドル・ファイルをインポートするには、以下の手順を実行します。

    1. XClarity Administrator のメニュー・バーで、「プロビジョニング」 > 「OS イメージの管理」をクリックして、「オペレーティング・システムのデプロイ: OS イメージの管理」ページを表示します。

    2. ドライバー・ファイル」タブをクリックします。


      OS イメージ・リポジトリーにインポートされたデバイス・ドライバーのリストが表示された「OS イメージの管理」ページ
    3. 「ダウンロード」 > 「Windows バンドル・ファイル」をクリックして Lenovo サポート Web ページに移動し、OS イメージに合わせたバンドル・ファイルと関連署名ファイルをローカル・システムにダウンロードします。

    4. バンドル・ファイルのインポート」アイコン (「バンドルのインポート」アイコン) をクリックします。「バンドル・ファイルのインポート」ダイアログが表示されます。

    5. ローカル・インポート」タブをクリックしてローカル・システムからファイルをアップロードするか、「リモート・インポート」タブをクリックしてリモート・ファイル・サーバーからファイルをアップロードします。

      リモート・ファイル・サーバーからファイルをアップロードするには、まず「ファイル・サーバーの構成」アイコン (リモート・ファイル・サーバーの構成アイコン) をクリックしてリモート・ファイル・サーバー・プロファイルを作成する必要があります。詳しくは、リモート・ファイル・サーバーの構成を参照してください。
    6. リモート・ファイル・サーバーを使用することを選択した場合、「リモート・ファイル・サーバー」リストから使用するサーバーを選択します。

    7. リリースするオペレーティング・システム・タイプを選択します。

    8. バンドル・ファイルおよび関連署名ファイルのファイル名を入力し、「参照」をクリックしてインポートするファイルを見つけます。

    9. オプション: バンドル・ファイルの説明を入力します。

    10. インポート」をクリックします。

      ヒント
      ファイルのアップロードは、安全なネットワーク接続を介して行われます。このため、ファイルのインポートにかかる時間はネットワークの信頼性とパフォーマンスに左右されます。

      ファイルのアップロード中にローカルのアップロード先の Web ブラウザーのタブまたはウィンドウを閉じると、インポートは失敗します。

  • OS イメージ・リポジトリーにデバイス・ドライバーを個別でインポートするには、以下の手順を実行します。
    1. XClarity Administrator のメニュー・バーで、「プロビジョニング」 > 「OS イメージの管理」をクリックして、「オペレーティング・システムのデプロイ: OS イメージの管理」ページを表示します。

    2. ドライバー・ファイル」タブをクリックします。

    3. ファイルのインポート」アイコン (「インポート」アイコン) をクリックします。「ファイルのインポート」ダイアログが表示されます。

    4. ローカル・インポート」タブをクリックしてローカル・システムからファイルをアップロードするか、「リモート・インポート」タブをクリックしてリモート・ファイル・サーバーからファイルをアップロードします。

      リモート・ファイル・サーバーからファイルをアップロードするには、まず「ファイル・サーバーの構成」アイコン (リモート・ファイル・サーバーの構成アイコン) をクリックしてリモート・ファイル・サーバー・プロファイルを作成する必要があります。詳しくは、リモート・ファイル・サーバーの構成を参照してください。
    5. リモート・ファイル・サーバーを使用することを選択した場合、「リモート・ファイル・サーバー」リストから使用するサーバーを選択します。

    6. リリースするオペレーティング・システム・タイプを選択します。

    7. ファイル名を入力するか、「参照」をクリックしてインポートするデバイス・ドライバーを見つけます。

    8. オプション: デバイス・ドライバーの説明を入力します。

    9. オプション: チェックサム・タイプを選択して、アップロードするファイルが破損していないことを確認し、チェックサム値をコピーして、指定されたテキスト・フィールドに貼り付けます。

      チェックサム・タイプを選択した場合は、アップロードされたファイルの整合性とセキュリティーをチェックするために、チェックサム値を指定する必要があります。この値は、信頼できる機関の安全なソースから取得する必要があります。アップロードされたファイルがチェックサム値と一致したら、デプロイメントを安全に続行できます。そうでない場合は、ファイルを再度アップロードするか、チェックサム値を確認する必要があります。

      次の 3 つのチェックサム・タイプがサポートされます。
      • MD5

      • SHA1

      • SHA256

    10. インポート」をクリックします。

      ヒント
      ファイルのアップロードは、安全なネットワーク接続を介して行われます。このため、ファイルのインポートにかかる時間はネットワークの信頼性とパフォーマンスに左右されます。

      ファイルのアップロード中にローカルのアップロード先の Web ブラウザーのタブまたはウィンドウを閉じると、インポートは失敗します。

終了後

デバイス・ドライブ・イメージは、「OS イメージの管理」ページの「ドライバー・ファイル」タブにリストされます。

このページでは、以下の操作を実行できます。

  • ファイル・サーバーの構成」アイコン (リモート・ファイル・サーバーの構成アイコン) をクリックして、リモート・ファイル・サーバー・プロファイルを作成する。

  • 削除」アイコン (「削除」アイコン) をクリックして、選択されたデバイス・ドライバーを削除します。

  • カスタマイズされた OS イメージ・プロファイルにデバイス・ドライバーを追加します (カスタム OS イメージ・プロファイルの作成を参照)。