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ブート (WinPE) ファイルの作成

Windows イメージのカスタマイズに使用できるブート・ファイルを作成できます。

始める前に

  • プロビジョニングするオペレーティング・システムが、ホストにインストールされていることを確認します。たとえば、WinPE ファイルを使用して Windows 2016 をプロビジョニングする場合、ホストに Windows 2016 をインストールします。

  • インストールされているオペレーティング・システムと互換性がある Microsoft ADK もホストにインストールされていることを確認します。たとえば、Windows 2012R2 では、ADK バージョン 8.1 の更新が必要です。

  • ブート・ファイルに追加するデバイス・ドライバーを .inf 形式で取得します。

    デバイス・ドライバーは Lenovo YUM リポジトリー Web ページ やベンダー (Red Hat など) から入手するか、独自に生成したカスタム・デバイス・ドライバーを使用して入手できます。一部の Windows デバイス・ドライバーの場合、デバイス・ドライバーをインストール実行ファイルからローカル・システムに抽出して .zip アーカイブ・ファイルを作成することにより、カスタム・デバイス・ドライバーを生成できます。

    Lenovo はまた、事前定義済みデバイス・ドライバーのセットを 1 つのパッケージにバンドルしています。これは Lenovo Windows ドライバーおよび WinPE イメージ・ リポジトリー Web ページ からダウンロードして OS イメージ・リポジトリーにインポートできます。現在、バンドル・ファイルは Windows でのみ使用できます。バンドル・ファイルにデバイス・ドライバーとブート・ファイルの両方が含まれている場合、バンドル・ファイルを「デバイス・ドライバー」タブまたは「ブート・イメージ」タブからインポートできます。

  • genimage.cmd および startnet.cmd ファイルを一時ディレクトリのホスト (例: C:\customwim) にダウンロードします。

    genimage.cmd コマンドは .wim ファイルを含む WinPE ブート・ファイルの生成に使用されます。startnet.cmd コマンドは、Windows インストーラーのブートストラップを行うために XClarity Administrator により使用されます。

  • ブート・ファイルにデバイス・ドライバーを組み込む方法を決定します。これは、以下のいずれかの方法で行うことができます。

    • デバイス・ドライバー・ファイルを C:\drivers ディレクトリー内のホスト・システムにコピーして、インボックス・デバイス・ドライバーをカスタマイズされた Windows プロファイルに追加します。これらは、後で genimage.cmd が実行される際のブート・ファイルに含まれます。

      カスタム・ブート・ファイルを使用するカスタム OS イメージ・プロファイルを作成すると、C:\drivers ディレクトリーにあるデバイス・ドライバーが WinPE および最終的な OS の両方に含まれます。これらはインボックスとして扱われます。そのため、カスタム OS イメージ・プロファイルの作成に使用するデバイス・ドライバーを指定する際に、これらのインボックス・デバイス・ドライバーを XClarity Administrator にインポートする必要はありません。
    • アウト・オブ・ボックス・デバイス・ドライバーをブート・ファイルに直接追加します。

      この方法を使用する場合、デバイス・ドライバーはブート・ファイルにのみ適用されるため、WinPE インストール環境に適用されます。デバイス・ドライバーは、最終的なインストール済みの OS には適用されません。デバイス・ドライバーを OS イメージのデバイス・ドライバー・リポジトリーに手動でインポートし、OS イメージプロファイルのカスタマイズの一部として選択する必要があります。
  • ブート・ファイルについて詳しくは、Window PE (WinPE) の概要 Web サイトを参照してください。

手順

ブート・ファイルを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. 管理者権限を持つ ID を使用して、Windows ADK コマンド「Deployment and Imaging Tools Environment」を実行します。コマンド・セッションが表示されます。
  2. コマンド・セッションから、genimage.cmd ファイルと starnet.cmd ファイルがダウンロードされたディレクトリー (C:\customwim など) に移動します。
  3. 次のコマンドを実行して、以前にマウントされたイメージがホストにないことを確認します。
    dism /get-mountedwiminfo

    マウントされたイメージがある場合、以下のコマンドを実行して廃棄します。

    dism /unmount-wim /MountDir:C:\<mount_path> /Discard
  4. インボックス・デバイス・ドライバーをカスタマイズされた Windows プロファイルに追加する場合、ロー・デバイス・ドライバー・ファイル (.inf format 形式) を C:\drivers ディレクトリー内のホスト・システムにコピーします。
  5. 次のコマンドを実行してブート・ファイル (.wim 形式) を生成し、コマンドが完了するまで数分間待ちます。
    genimage.cmd amd64 <ADK_Version>
    ここの <ADK_Version> は以下のいずれかの値です。
    • 8.1.Windows 2012 R2 の場合

    • 10.Windows 2016 の場合

    このコマンドにより、ブート・ファイル C:\WinPE_64\media\Boot\WinPE_64.wim が作成されます。

  6. 次のコマンドを実行してブート・ファイルをマウントします。
    DISM /Mount-Image /ImageFile:C:\WinPE_64\media\Boot\WinPE_64.wim /index:1 /MountDir:C:\WinPE_64\mount
  7. アウト・オブ・ボックス・デバイス・ドライバーをブート・ファイルに追加する場合、次の手順を実行します。
    1. 以下のディレクトリー構造を作成します。<os_release>20122012R2、または 2016 です。

      drivers\<os_release>\
    2. デバイス・ドライバー (.inf 形式) をパス内のディレクトリーにコピーします。たとえば、次のとおりです。

      drivers\<os_release>\<driver1>\<driver1_files>
    3. drivers ディレクトリーをマウント・ディレクトリーにコピーします。たとえば、次のとおりです。

      C:\WinPE_64\mount\drivers
  8. オプション: フォルダー、ファイル、起動スクリプト、言語パック、アプリの追加など、ブート・ファイルに追加のカスタマイズを行います。ブート・ファイルのカスタマイズについて詳しくは、WinPE: マウントとカスタマイズの Web サイトを参照してください。
  9. 次のコマンドを実行してイメージをアンマウトします。
    DISM /Unmount-Image /MountDir:C:\WinPE_64\mount /commit
  10. C:\WinPE_64\media ディレクトリーの内容を WinPE_64.zip という zip ファイルに圧縮します。
  11. .zip ファイルを XClarity Administrator にインポートします (ブート・ファイルのインポートを参照)。