カスタム機能を伴う Windows 2016 のデプロイ
このシナリオでは、Windows 2016 オペレーティング・システムと、複数の追加機能をインストールします。カスタム無人ファイルを含むカスタム・プロファイルが使用されます。カスタム・プロファイルは「OS イメージのデプロイ」ページで選択できます。
始める前に
このシナリオでは、以下のサンプル・ファイルを使用します。
Windows_installFeatures_customUnattend.xml。このカスタム無人ファイルは、WindowsMediaPlayer および BitLocker 機能をインストールし、動的な値に使用定義済みマクロを使用します。
手順
カスタム・機能とともに Windows 2016 をデプロイするには、以下の手順を実行します。
- ローカル・システムに日本語版 Windows 2016 オペレーティング・システムをダウンロードして、OS イメージ・リポジトリーにイメージをインポートします。詳しくは、オペレーティング・システム・イメージのインポートを参照してください。
XClarity Administrator のメニュー・バーで、「プロビジョニング」 > 「OS イメージの管理」をクリックして、「オペレーティング・システムのデプロイ: OS イメージの管理」ページを表示します。
「OS イメージ」タブをクリックします。
「インポート」アイコン () をクリックします。
「ローカル・インポート」をクリックします。
「参照」をクリックして、インポートする OS イメージ (例: ja_windows_server_2016_x64_dvd_9720230.iso) を見つけて選択します。
「インポート」をクリックして、イメージを OS イメージ・リポジトリーにアップロードします。
インポートが完了するのを待ちます。しばらく時間がかかる場合があります。
- ローカル・システムに Windows 2016 のバンドル・ファイルをダウンロードして、OS イメージ・リポジトリーにイメージをインポートします。詳しくは、デバイス・ドライバーのインポートを参照してください。
バンドル・ファイルには最新のデバイス・ドライバーおよび WinPE ブート・ファイルが含まれており、カスタム OS イメージ・プロファイルに追加できます。このシナリオではカスタム・ブート・ファイルを使用するため、バンドル内のブート・ファイルは使用しません。
「ドライバー・ファイル」タブをクリックします。
「ダウンロード」 > 「Windows バンドル・ファイル」をクリックして Lenovo サポート Web ページに移動し、Windows 2016 のバンドル・ファイルをローカル・システムにダウンロードします。
「インポート」アイコン () をクリックします。
「ローカル・インポート」をクリックします。
「参照」をクリックして、インポートする OS イメージ (例: bundle_win2016_20180126130051.zip) を見つけて選択します。
「インポート」をクリックして、ファイルを OS イメージ・リポジトリーにアップロードします。
インポートが完了するのを待ちます。しばらく時間がかかる場合があります。
- Windows 無人ファイルを変更して追加機能 (WindowsMediaPlayer や BitLocker など) をインストールし、カスタム・ファイルを OS イメージ・リポジトリーにインポートします。Windows 無人ファイルの「servicing」セクションに、インストールする Windows 機能を追加します。例:
<servicing>
<package action="configure">
<assemblyIdentity name="Microsoft-Windows-Foundation-Package" version="10.0.14393.0"
processorArchitecture="amd64" publicKeyToken="31bf3856ad364e35"
language=""></assemblyIdentity>
<selection name="Microsoft-Hyper-V" state="true"></selection>
<selection name="MultipathIo" state="true"></selection>
<selection name="FailoverCluster-PowerShell" state="true"></selection>
<selection name="FailoverCluster-FullServer" state="true"></selection>
<selection name="FailoverCluster-CmdInterface" state="true"></selection>
<selection name="FailoverCluster-AutomationServer" state="true"></selection>
<selection name="FailoverCluster-AdminPak" state="true"></selection>
<selection name="MicrosoftWindowsPowerShellRoot" state="true"></selection>
<selection name="MicrosoftWindowsPowerShell" state="true"></selection>
<selection name="ServerManager-Core-RSAT" state="true"></selection>
<selection name="WindowsMediaPlayer" state="true"></selection>
<selection name="BitLocker" state="true"></selection>
</package>
</servicing>注これらのタグはサンプル無人ファイルにあります。
カスタム無人ファイルを使用すると、事前定義済み無人ファイルを使用した場合に得られる多くの正常な便宜機能が XClarity Administrator では提供されません。たとえば、<DiskConfiguration>、<ImageInstall>、<ProductKey> といったターゲット、管理者用 <UserAccounts>、ネットワーキング用 <Interfaces>、およびインストール機能の <package> リストが、アップロードするカスタム無人ファイルで指定されている必要があります。
カスタム無人ファイルをインポートするには、以下の手順を実行します。詳しくは、カスタム無人ファイルのインポートを参照してください。
「無人ファイル」タブをクリックします。
「インポート」アイコン () をクリックします。
「ローカル・インポート」をクリックします。
オペレーティング・システムに Windows を選択します。
「参照」をクリックし、無人ファイルを探して選択します (例: Windows_installFeatures_customUnattend.xml)。
「インポート」をクリックして、ファイルを OS イメージ・リポジトリーにアップロードします。
XClarity Administrator は、OOB ドライバー挿入、ステータスのレポート、ポスト・インストール・スクリプト、カスタム・ソフトウェアなど、一部の基本的な便宜マクロを提供します。ただし、これらの事前定義マクロを利用するには、次のマクロをカスタム無人ファイルで指定する必要があります。
- #predefined.unattendSettings.preinstallConfig#
- #predefined.unattendSettings.postinstallConfig#
サンプルのファイルには、既に追加機能をインストールするコード、必須マクロ、および動的入力のために必要なその他のマクロが既に含まれています。マクロの無人ファイルへの追加について詳しくは、事前定義済みマクロおよびカスタム・マクロの無人ファイルへの挿入を参照してください。
使用可能な事前定義済みマクロについて詳しくは、事前定義済みマクロを参照してください。
- 無人ファイルを含むカスタム OS イメージ・プロファイルを作成します。詳しくは、カスタム OS イメージ・プロファイルの作成を参照してください。
「OS イメージ」タブをクリックします。
カスタマイズするプロファイルを選択します (例: win2016-x86_64-install-Datacenter_Virtualization)。
「作成」アイコン () をクリックして、「カスタマイズされたプロファイルの作成」ダイアログを表示します。
「全般」タブで、以下の操作を行います。
プロファイルの名前を入力します (例: Custom Windows with features)。
「カスタム・データおよびファイル・パス」フィールドにはデフォルト値を使用します。
カスタマイズ・タイプに「無人ファイルのみ」を選択します。
「次へ」をクリックします。
「ドライバー・オプション」タブで、「次へ」をクリックします。同梱のデバイス・ドライバーはデフォルトで含まれています。
「ブート・オプション」タブで、「次へ」をクリックします。デフォルトでは、事前定義済み WinPE ブート・ファイルが選択されます。
「ソフトウェア」タブで、「次へ」をクリックします。
「無人ファイル」タブで、カスタム無人ファイル (Windows_installFeatures_customUnattend.xml など) を選択し、「次へ」をクリックします。
「インストール・スクリプト」タブで、「次へ」をクリックします。
「要約」タブで設定を確認します。
「カスタマイズ」をクリックして、カスタム OS イメージ・プロファイルを作成します。
- カスタム OS イメージ・プロファイルをターゲット・サーバーにデプロイします。詳しくは、オペレーティング・システム・イメージのデプロイを参照してください。
XClarity Administrator のメニュー・バーで、「プロビジョニング」 > 「OS イメージのデプロイ」をクリックして、「オペレーティング・システムのデプロイ: OS イメージのデプロイ」ページを表示します。
各ターゲット・サーバーで、以下の操作を実行します。
サーバーを選択します。
「選択の変更」 > 「ネットワーク設定」をクリックし、サーバーのホスト名、IP アドレス、サブネット・マスク、ゲートウェイ、DNS、MTU および VLAN 設定を指定します。
ヒントVLAN 設定は、VLAN モードが「共通設定」 > 「IP の割り当て」 > 「VLAN を使用する」で設定されている場合のみ使用できます。「デプロイするイメージ」列のドロップダウン・リストから、カスタム OS イメージ・プロファイル (例: <base_OS>|<timestamp>_Custom Windows with features) を選択します。
注すべてのターゲット・サーバーが同じカスタム・プロファイルを使用していることを確認します。(オプション) 「ライセンス・キー」アイコン () をクリックして、インストールしたオペレーティング・システムをアクティブにするときに使用するライセンス・キーを指定します。
オペレーティング・システム・イメージをデプロイする格納場所を「ストレージ」列から選択します。
注オペレーティング・システム・デプロイメントが成功したことを確認するには、オペレーティング・システム・デプロイメント用に選択されたストレージ以外のすべてのストレージを、管理対象サーバーから切り離します。選択したサーバーのデプロイメント・ステータスが「動作可能」になっていることを確認します。
ターゲット・サーバーをすべて選択し、「イメージのデプロイ」アイコン () をクリックして、オペレーティング・システム・デプロイメントを開始します。
「カスタム設定」タブで、「無人および構成設定」サブタブをクリックし、カスタム無人ファイル (例: Windows_installFeatures_customUnattend.xml) を選択します。
(オプション) 「Active Directory ドメイン」タブで、Active Directory ドメインを Windows イメージ・デプロイメントの一部として結合するための情報を指定します (Windows Active Directory との統合を参照)。
「要約」タブで設定を確認します。
「デプロイ」をクリックしてオペレーティング・システムをデプロイします。